小樽にある文化財・史跡・遺産の一覧です。
小樽市には国の重要文化財が2つ、国の指定史跡が2つ、北海道の指定有形文化財が2つ、北海道指定の史跡が1つ、小樽市指定有形文化財が3つ、市指定の史跡が1つあります。
国の登録有形文化財は2施設5つが登録されています。
無形文化財は国指定1つ、市指定が3つありますが、ここでは説明していません。
遺産としては文化庁が認定している「日本遺産」、NPO法人北海道遺産協議会が選定する北海道遺産というものもあります。
そして小樽市の文化遺産として「小樽市指定歴史的建造物」が第85号まで指定されています(欠番があり実際には79件)。
小樽の文化財・史跡・遺産マップ
小樽はそれほど面積の大きな市ではありませんが、それでも文化財は点在しているので、事前に位置関係を把握して回ると時間の短縮になります。
小樽の国の重要文化財
旧日本郵船株式会社 小樽支店
1906年(明治39年)に落成した100年以上の歴史ある建築物です。重厚な作りが印象的な建物です。
一般公開されていますが、2022年3月まで保存修理のため現在は閉鎖されています。
旧手宮鉄道施設
本格的な鉄道としては日本で3番目、北海道では1番最初に作られた鉄道施設です。特に写真の機関車庫3号は現存する日本最古の機関車庫とされています。
小樽総合博物館に展示されています。
小樽の国の登録有形文化財
JR小樽駅
旧青山家別邸
小樽の国指定史跡
忍路環状列石
手宮洞窟
続縄文時代の1600年前に刻まれたとされる古代岩壁彫刻が手宮洞窟です。
洞窟というと中を歩けると思うかもしれませんが、ほぼ岩壁彫刻を展示しているだけですが古代ロマンを感じられます。
小樽にある北海道の指定有形文化財
にしん漁場建築(旧田中家母屋・現 小樽市鰊御殿)
木造五百羅漢像(宗円寺)
小樽にある北海道指定史跡
地鎮山環状列石
小樽市指定有形文化財
日本銀行旧小樽支店
明治45年(1912年)に完成した重厚な建物で、現在は金融資料館として無料で見学することが出来るようになっています。
建物の前は日銀通りと呼ばれ北のウォール街と呼ばれた頃の銀行が点在しています。
旧三井銀行小樽支店
木造聖観音立像(浅草寺)
小樽市指定の史跡
北海道鉄道開通起点
北海道最初の鉄道である官営幌内鉄道建設のため、この場所で測量調査が行われたことを記念して史跡となった場所です。
小樽市総合博物館本館の中にあり、見学することが出来ます。
小樽市の日本遺産
日本遺産は具体的な建物・施設・書物写真を指しているのではなく、文化・伝統を語るストーリーとして構成されているため、複数の場所・施設・建物・書物写真で構成されています。
小樽市は日本遺産のSTORY #039「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 ~北前船寄港地・船主集落~」の構成の1つとして選定されています。
その中で具体的に挙げられている場所・文化財は下記のものとなっています。
- 日和山(高島岬・小樽市鰊御殿)
- 旧北浜地区倉庫群(旧右近倉庫、旧広海倉庫、旧増田倉庫、旧大家倉庫、旧小樽倉庫)
- 旧魁陽亭
- 住吉神社奉納物
- 船絵馬群(恵美須神社、龍徳寺金比羅殿)
- 北前船関係古写真
- 西川家文書
小樽の北海道遺産
北海道遺産は民間団体であるNPO法人北海道遺産協議会が運営・管理しており、北海道に関係する自然・文化・産業などの中から、次世代へ継承したいものを選定しています。
また財産群であり必ずしも有形なものとは限らず、ストーリー性の高いものも含まれています。
小樽市では2つが選定されています。
小樽みなとと防波堤
小樽の発展を支えた小樽港と防波堤が北海道遺産のNo.7に選定されています。
主な見学場所として、小樽築港の「おたるみなと資料館」が紹介されており、この資料館は無料で見学出来ます。
小樽の鉄道遺産
北海道最初の鉄道の歴史として小樽市内の鉄道に関する施設・建築物が見学場所として4カ所紹介されています。
手宮高架桟橋への線路跡レンガ擁壁
小樽総合博物館の山側(手稲洞窟側)に木々でほぼ隠れていますが、手宮高架桟橋への線路跡レンガ擁壁が残っています。
小樽市総合博物館本館見学の時に一緒に見て下さい。
小樽市指定歴史的建造物
小樽市指定歴史的建造物は第85号まであります(欠番があり実際には79件)。
件数が多いため、小樽市指定歴史的建造物は下記記事で紹介しています。
小樽市の文化財・歴史的建造物のテーマ別まとめ
小樽の歴史的な銀行建築物
小樽は北のウォール街とも呼ばれていた時代もあり、市内には歴史的な銀行建築物が数多く残っています。