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【似鳥美術館】歴史的建造物を使った小樽芸術村の美術館

3.5
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TEL(スマホOK):0134-31-1033

マップコード:493 690 350*37

似鳥美術館

似鳥美術館(にとりびじゅつかん)は、小樽芸術村にある美術館です。

ルイス・C・ティファニーのステンドグラスやアールヌーヴォーのガラス器、棟方志功や近現代の日本画や洋画・彫刻が数多く展示されています。

建物は小樽市指定歴史的建造物「旧北海道拓殖銀行小樽支店」を使っており歴史を感じられる場所で美術品を楽しめるようになっています。

「旧北海道拓殖銀行小樽支店」については下記記事をご覧ください。

似鳥美術館の詳細・アクセス方法

  • 住所:〒047-0031 北海道小樽市色内1丁目3−1
  • 電話番号:0134-31-1033
  • スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
  • 営業時間:5~10月 9:30~17:00/ 11~4月 10:00~16:00
  • 定休日:11~4月は水曜日(祝日の場合は翌日)
  • 入場料:大人1500円 / 学生1000円 / 高校生700円(別料金体系あり)
  • 駐車場:提携駐車樹あり(最大2時間無料)
  • マップコード:493 690 350*37
  • 公式サイト:似鳥美術館

似鳥美術館及び小樽芸術村の入場料

似鳥美術館は、は小樽芸術村の4つある施設の内の1つです(4つの内1施設はカフェ)。外観及び入口のミュージアムショップだけなら無料で見ることが出来ますが、内部を観覧する場合は別途料金がかかります。

施設名 一般 学生 高校生 中学生以下
似鳥美術館 1500円 1000円 700円 無料
3館共通券 2000円 1500円 1000円 無料
ステンドグラス美術館 700円 500円 400円 無料
旧三井銀行小樽支店 500円 300円 200円 無料
旧三井銀行小樽支店 特別展 500円 300円 200円 無料

小樽芸術村の有料施設であるステンドグラス美術館と旧三井銀行小樽支店、そして似鳥美術館の3施設を見られる3館共通券もありますが、旧三井銀行小樽支店の特別展は別料金なので特別展も見る場合は合計2500円となります。

似鳥美術館へのアクセス方法・行き方

小樽駅から徒歩12~15分、距離にして約950メートルです。

出来るだけ歩きたくないということであれば、小樽駅前バスターミナルから小樽散策バス等、小樽運河ターミナル方面行きのバスに乗車、「小樽運河ターミナル」で下車、下車したところの対面にある建物が、似鳥美術館です。

似鳥美術館の館内の様子

似鳥美術館の外観については、旧北海道拓殖銀行小樽支店の記事を参考にしてください。

似鳥美術館

館内に入ると入場券を購入する発券機があります。

少しだけ階段を上ると受付及びミュージアムショップがあります。

似鳥美術館の受付とミュージアムショップ

似鳥美術館

立派な支柱が中央にあり、2階を見ると囲むように回廊があります。

似鳥美術館

囲むような回廊は北のウォール街と呼ばれた小樽の大正から昭和にかけて作られた銀行でよく見られた構造です。

似鳥美術館が元々は銀行の建物を使っているということがわかります。

ミュージアムショップの上部は撮影出来ますが販売品は撮影禁止となっています。

また車椅子の方だと階段のため正面玄関から入ることは出来ませんが建物の側面に車椅子用の入口もあり、入館出来るようになっています。

ルイス・C・ティファニー ステンドグラスギャラリー

受付をして美術館の中へと入っていくと巨大なステンドグラスにまずは目を奪われます。

似鳥美術館

似鳥美術館の1階は「ルイス・C・ティファニー ステンドグラスギャラリー」とされ、光の芸術家ルイス・C・ティファニーの代表的な教会ステンドグラス作品を中心に展示しています。

似鳥美術館

Louis Comfort Tiffany 1848-1933

ルイス・C・ティファニーは高級宝飾店ティファニー社創業者の跡取りとして生まれながら、新興国だった19世紀アメリカでガラス産業を芸術まで高めて人気をえました。

多才で、若き日は油彩画家として、また室内装飾家として成功し、大統領執務室の内装をまかされるほどでした。インテリア素材に精通するにつれ、ガラスに魅了された彼は研究や開発に打ちこみ、虹色に輝くファヴリル・ガラスをはじめ、多彩な新技法を完成しました。いくつかは、現在でも再現不能といわれています。

斬新で美しい花器やランプがブームをよび。1900年のパリ万国博覧会では金メダルを獲得しました。今でも世界中にそれらの愛好家がいますが、ルイスがメイフラワー号でアメリカへ渡った清教徒の子孫であるためか、ガラス産業においてまず着手し成功をおさめたのは、教会用ステンドグラスでした。

その光の絵画を、お楽しみください。

久我なつみ

「日本を愛したティファニー」(河出書房新社)で日本エッセイストクラブ賞受賞

上記のように説明が書かれていました。

似鳥美術館

実際に館内には非常に美しいステンドグラスがいくつも展示されています。

似鳥美術館

特に正面中央にある巨大なステンドグラスは美しく魅入ってしまうものです。

似鳥美術館

いろいろなステンドグラスが展示されており、どれも美しく1つ1つ見るのに時間がかかってしまいます。

似鳥美術館

描かれているものは教会に使われていたりもしたステンドグラスなのでキリスト教に関するものが多くなっています。

似鳥美術館

絵画調に展示されているステンドグラスもいくつかあります。

似鳥美術館

ルイス・C・ティファニーのイギリス・ヴィクトリア調ステンドグラスの違いについても説明されていました。

イギリス・ヴィクトリア調ステンドグラスは小樽芸術村のステンドグラス美術館で展示されています。

似鳥美術館

ここで2階部分を見上げてください。2階部分に回廊が張り巡らされているのがわかります。大正・昭和初期の銀行の特色です。

似鳥美術館

回廊の下の柱には彫刻が施され、大正時代に作られた重厚な作りであることもうかがえます。

似鳥美術館

壁の下の部分には大理石が使われており、これも重厚さを醸し出しています。

似鳥美術館

ルイス・C・ティファニーギャラリーを出ると「アール・ヌーヴォー・アールデコの彫刻」のコーナーがあります。

似鳥美術館の2階から4階について

似鳥美術館

似鳥美術館は地下1階から地上4階まであり、階段でもエレベーターでも移動出来るようになっています。

ただし2階から4階については撮影禁止のため写真はありませんが、下記のように説明されています。

  • 2階:棟方志功・高村光雲とその弟子たちの木彫
  • 3階:近代・現代の洋画と彫刻
  • 4階:近代・現代の日本画

2階には棟方志功の絵画や高村光雲とその弟子たちの木彫が展示されています。

3階には岸田劉生を始めとする日本・海外の洋画が展示されています。黒田清輝、梅原龍三郎、ルノワール、ユトリロ等の絵画も展示されていました。

4階は横山大観、川合玉堂、加山又造、上村松園、平山郁夫、東山魁夷等の絵画や彫刻が展示されており、特に横山大観の作品は多く展示されています。

アールヌーヴォー・アールデコ グラスギャラリー

地下1階は「アールヌーヴォー・アールデコ グラスギャラリー」と名付けられエミール・ガレ、ドーム兄弟、ルネ・ラリック、ガブリエル・アージー・ルソー、ヴィクトール・アマルリック・ワルターらの作品が展示されています。

地下1階は撮影可となっています。

似鳥美術館 アールヌーヴォー・アールデコ グラスギャラリー

美しい花器・壺を中心に展示されています。

似鳥美術館 アールヌーヴォー・アールデコ グラスギャラリー

大きな花器は迫力もありますが、繊細な作りであることも気が付きます。

似鳥美術館 アールヌーヴォー・アールデコ グラスギャラリー

地下の中央にはキノコを象ったランプが数多く展示されており、不思議な空間にもなっていました。

似鳥美術館 アールヌーヴォー・アールデコ グラスギャラリー

繊細な作りのガラス器は暗い照明の空間の中で特に際立っています。

似鳥美術館

銀行だったことがわかる厚い扉の金庫室だと思われる場所もありました。

似鳥美術館へ行こう!

似鳥美術館

似鳥美術館と聞いて「お!ねだん以上。ニトリ」を思い出した人もいるのではないでしょうか?

その考えるのは正しく、似鳥美術館はホームファッションの「ニトリ」が運営している美術館です。

展示品の多くはニトリの創業者・似鳥昭雄氏の収集品となっています。

元々ニトリは札幌に本社をおく会社であり似鳥美術館のある小樽芸術村もニトリの運営です。

1代でニトリを大手家具企業にした創業者・似鳥昭雄氏の収集品を見にいくというのも面白いのではないでしょうか?

もちろんそれだけが目的でなく美術品に歴史ある建物で触れる機会を楽しみにきてはいかがでしょうか?

以上、似鳥美術館についてでした。

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