山形県から北海道・札幌市・札幌駅へのアクセス方法・行き方/最安値の交通手段から所要時間まで解説

山形県は東北の中でも北海道・札幌へのアクセスがかなり悪い県です。

山形県を出発とするにしてもほとんどの場合は隣県へ移動してからの交通手段となっています。

そんな山形県から北海道は札幌までのお得な交通手段や所要時間まで詳しく解説します。

山形県から北海道・札幌へ向かう出発地

山形県から北海道・札幌に向かう代表的な出発地は下記の地図の通りです。

• 空路：山形空港からは1日1便新千歳空港まで/庄内空港からは北海道方面の便はなし
• 海路：フェリーで北海道へ向かう場合、仙台・秋田・新潟のいずれかとなる
• 陸路：秋田・青森を抜けて新青森から新幹線とするか、仙台から新幹線とする

飛行機の場合、山形空港からではなく隣の宮城県・仙台空港まで行って仙台空港から利用する人が多くなっています。庄内空港の場合、羽田空港経由となります。

フェリーの場合は、住んでいる地域により秋田県秋田市からのフェリーか、宮城県仙台市からのフェリーか、新潟県新潟市からのフェリーを使うことが多くなっています。

陸路（鉄道）の場合、奥羽本線で新青森まで行って新青森から北海道新幹線を利用するか、仙山線で仙台まで行き仙台駅から北海道新幹線を利用することになります。

山形県から札幌までの運賃概算と時間の概算

山形県から札幌（札幌駅）までの運賃と時間の概算です。

山形県のどこに住んでいるかにもよりますが、ほとんどの場合仙台まで出て移動するのが効率やコストは優れています。

山形市（山形駅）であれば仙台駅まで

• 快速電車：75分ほど（1170円）
• 高速バス：70～80分（1000円）

となっており、バスでも電車でも概ね80分くらいです。

山形県から飛行機で北海道・札幌へ向かう

山形県から北海道方面（主に札幌）に向かう場合、山形県内に空港はあるものの、隣の宮城県にある仙台空港を使う人が多いです。

理由は、山形県には2つの空港があるものの、1つは1日1便、1つは北海道方面行きの飛行機が無いからです。山形県内の2つの空港は、山形空港と庄内空港です。

山形空港の1日1便（2023年11月現在13:15出発）の山形空港からの飛行機よりも、もっと便数が多く価格競争も起きて航空券も安い仙台空港を利用する人がほとんどです。

山形駅からは仙台駅までのバスもあり、バスでも電車でも仙台空港まで2時間ほどで到着します。

酒田・鶴岡から仙台駅までのバスも1日8便前後あります。

山形駅から山形空港までのバスも当然ありますが1日8便ほどです。

山形市近隣の方であれば、どうしてもアクセスも良い・便数も多い仙台空港を利用するのは必然的な流れと言えます。

山形県北部のみ、秋田空港を利用する場合も

山形県の北部（酒田市や遊佐町あたり）で、空港まで自動車を利用する場合、秋田空港を利用する方が良い場合もあります。

秋田空港は1日4便、新千歳空港までの飛行機が運航されています。

• 酒田市から秋田空港：約110km/1時間40分くらい
• 酒田市から仙台空港：約190km/2時間40分くらい

秋田空港から新千歳空港行きの飛行機の時間が合い、チケットも比較的安く取れれば、秋田空港利用も検討した方が良いでしょう。

新千歳空港から札幌市内

新千歳空港から札幌までの交通手段は下記記事をご覧ください。

なお格安航空券を購入する場合、どこのサイトが良いかは下記の記事をご覧ください。

山形県からフェリー（自動車・バイク）で北海道・札幌へ向かう

山形県のどこに住んでいるかにもよりますが、船・フェリーで北海道・札幌に向かう場合、仙台港・秋田港・新潟港のいずれかから向かうことになります。

仙台港・秋田港からフェリー

仙台港からは太平洋フェリー、秋田港からは新日本海フェリーが運航しています。

基本的には仙台港から北海道（苫小牧港）行きのフェリーに乗るのがおすすめです。

例えば酒田市から秋田港までは車だと2時間ほど、約115kmの距離ですが、酒田市から仙台港だと約3時間、距離は160～190kmとなります。

• 酒田市から秋田港：約115km/約2時間
• 酒田市から仙台港：約200km/約3時間

上記のように山形県でも北部（庄内）であれば秋田港が便利です。

仙台港も秋田港も1日1便です。

• 仙台港-苫小牧港（西）：19:40発-翌11:00着/15時間20分（月曜日運休）
• 秋田港-苫小牧港（東）：6:15発-16:45着/10時間30分

車やバイクなら関係ありませんが、苫小牧港（東）から札幌方面はアクセスが非常に悪く、苫小牧港（西）から札幌方面はアクセスは悪くはありません。

仙台港の場合、山形市からならバスや電車、車でも比較的簡単にアクセス出来るので、仙台港を利用するのがおすすめです。

新潟港を使う

新潟港の方が近いのは山形県でも小国町くらいなのであまり利用する人は少なくなります。

ただし新潟港からは、苫小牧港（東）行きに加えて、小樽港行きもあるので、小樽方面に行くのであれば便利な場合もあります。

ともに新日本海フェリーです。

時間短縮なら八戸港

遠くなりますが、青森県の八戸港からフェリーに乗る方法もあります。到着港は苫小牧港（西）です。

• 八戸港から苫小牧港のフェリーの乗船時間は7時間15分or8時間
• 仙台から八戸港まで車で約4時間・約320km
• 合わせて約12時間

住んでいるところから仙台までの時間は予想がつくと思うので、仙台までの時間をプラスして考えてください。

仙台港から苫小牧港までは15時間ちょっとなので、八戸港を使うことで時間の短縮は可能です。また八戸港から苫小牧港は1日4便あり、船内泊なしの日中にも移動することが可能です。

船の中で寝ることが無理な方はこちらの方が良いかもしれません。

八戸港からのフェリーはシルバーフェリーが運航しています。

何より八戸港からは1日4便もあります。

函館方面なら青森港

遠くなりますが、函館方面なら青森港を利用するのもおすすめです。

青森港は、真夜中でもフェリーが出ています。

青森港から函館までは2つの会社が運航しています。

山形県から新幹線・鉄道で北海道・札幌へ向かう

山形県から新幹線や鉄道で北海道・札幌へ向かう場合、

• 秋田県を経由する奥羽本線を利用して新青森までいき新幹線を利用する
• 宮城県仙台市の仙台駅から新幹線を利用する

2つのパターンとなりますが秋田県を経由する場合、特急を使っても新青森駅まで8時間はかかり、札幌につく頃には疲れ果ててしまうため、よほど鉄道が好きな人や青春18切符等を使う人でなければ難しいでしょう。

仙台駅からは北海道新幹線の終着駅である新函館北斗駅まで直接新幹線で行けるので、仙台経由で行くのがおすすめです。

北海道新幹線は人気なので出来るだけ早めの予約がおすすめです。

ただし飛行機よりも時間がかかり、費用もかかることが多くなるので、新幹線で北海道に行きたいという人以外にはおすすめしません。

でも北海道・札幌は何度か飛行機で行っているからゆっくりと新幹線と特急で行ってみたいと考えるのなら新幹線の旅もおすすめです。

また新幹線と特急列車のツアーもおすすめです。

以上、山形県から北海道・札幌までのアクセス方法・行き方でした。

北海道・札幌から山形へ

北海道から山形への飛行機は新千歳空港から午後の1便のみとなっています。

山形へ出張の場合

出張の場合、山形県のどこに出張かにもよりますが、前泊で向かうということであれば山形空港を利用するのが楽です。

出張の用件が午後からで、当日の朝に北海道を出るのであれば仙台空港を利用することになります。

実は山形市と仙台市は隣同士（都市部は離れていますが）なので、山形市やその近郊の出張であれば仙台空港を利用した方が飛行機の本数が多いので便利な時が多くなっています。

新千歳空港から仙台空港の朝一の飛行機に乗ればお昼前には山形駅には到着出来るようになっています。

仙台空港から山形駅までは仙台駅を経由して

• バスで約80分
• 電車で約120分（乗り換え時間含む・タイミングにもよる）

となっています。ただしバスは稀に渋滞等で遅れることもあるので確実性なら電車になります。

山形への観光・旅行の場合

北海道から山形へ観光・旅行に出かける場合、大雑把にエリアでわけると下記のどこかにメインのスポットがあると思います。

• 山形市近郊～蔵王
• 米沢～蔵王
• 尾花沢～銀山温泉
• 鶴岡・酒田の庄内エリア

この場合、山形空港が便利ではありますが、仙台空港でレンタカーを借りて宮城県と山形県の2つの県の観光・旅行を楽しむのがおすすめです。

夏場なら仙台空港でレンタカーを借りて、宮城蔵王から山形蔵王に抜け、1日目は山形蔵王の温泉に泊まり、2日目は他の観光スポットに向かう、最終的には山形空港から新千歳空港に移動するというルートが良いのではないでしょうか？

仙台駅や仙台空港でレンタカーを借りて山形空港へ返すことも「乗り捨て」というプランでレンタカーを借りれば可能です。

北海道から東北・山形周辺に観光に行くのは滅多に無いと思うので、空港を変えて楽しぬことをおすすめします。

秋田県に向かい、秋田空港から帰るというコースもおすすめです。