函館港(津軽海峡フェリー 函館ターミナル)は青森県の青森市と大間町から定期フェリーの港として長年使われている港です。
函館港から札幌市内・札幌駅まで向かう場合、どういった交通手段があるか、どの交通手段が安いのか、どの交通手段が早いのか費用と時間も比較してお伝えします。
なお函館港を出港するフェリーは2つあります。
- 津軽海峡フェリー:豪華な客室もあり(ただし高い)
- 青函フェリー:ほぼ雑魚寝(ただし安い)・港から函館市内まで少し近い
詳細は公式サイトをご覧ください。
函館港から札幌駅までのアクセス方法
函館港から札幌駅までのアクセス方法は大きく2つにわかれ、そこから4つにわかれます。
言葉で説明してもわかりにくいので一旦下記の図を見てください。
函館港から札幌市内へ向かう交通手段はレンタカーしか無いため、一旦 JR函館駅に向かいそこからバスか列車か飛行機かを選ぶことになります(深夜に1便だけ函館港から札幌行きの高速バスはあります)。
レンタカー会社は函館港にもあるのですが、会社が少ないため、函館駅まで出てきて借りた方がお得な場合もあります。
なので函館港から札幌に向かうというよりは、函館駅から札幌に向かうと考えた方が良いでしょう。
函館港からJR函館駅まで向かう
函館港からJR函館駅まで向かう方法はシャトルバスかタクシーになります。
- 津軽海峡フェリー:シャトルバスは大人320円・小人160円・所要時間は約30分
- 青函フェリー:路線バスメイン 大人200円・小人100円・所要時間は約11分
ただし津軽海峡フェリーはシャトルバスが完全にはフェリーの到着時刻と連動はしていないので場合によっては1時間以上待つことにもなります。その時はタクシーで向かうことになります。
青函フェリーの場合、3・5・7・9便(概ね日中の便)であればバスと連動しています。
タクシー料金はフェリー利用者のみ固定金額でタクシーを使え、金額は1270円となります。
飛行機を使う場合は、タクシーで空港まで行ってしまうことも可能で、フェリー利用者は固定金額で2950円となっています。
1270円なら4人で乗れば1人あたり約320円なのでシャトルバスと同じ金額になります。
空港までは2950円なので4人で乗れば1人あたり740円なので(函館駅から函館空港までのバスが450円でシャトルバスが320円で合計770円)函館駅経由でバスで向かうよりも安くなります。
待ち時間が1時間以上ある場合、、2人以上ならここはタクシーで函館駅や函館空港まで向かってしまった方が良いでしょう。
函館駅経由 函館港から札幌駅へ列車で向かうメリット・デメリット
函館港から函館駅に向かい札幌駅に向かう場合、特急列車に乗るのが一般的です。
乗車運賃は8830円が一般的ですが往復で使う場合は往復割引の切符を購入することも可能です。
特急列車はスーパー北斗という名称です。
全席禁煙で、タバコは乗車中は吸えません。
列車で札幌駅まで移動するメリット
列車で札幌駅まで移動することのメリットは1つです。
- 4時間という比較的短い時間で到着することが出来る
また指定席券を購入すれば座っていくことが出来ることでしょう。また列車内は動くことが出来るので、背伸びしたい時にも列車なら可能です。
列車で札幌駅まで移動するデメリット
列車で札幌駅まで移動することのデメリットは
- 冬季を中心に運休や遅延が発生することがある
- バスに比べて料金が高い
- タバコを吸う人は約4時間我慢することが必要
となっています。
函館駅経由 函館港から札幌駅へバスで向かうメリット・デメリット
函館駅前から札幌駅前までのバスが出ており、特急列車と比べて90分ほど余分に時間はかかりますが価格が半分近くのため、コスパもよく利用する人は大勢います。
またほとんどのバスが3列シートなので隣の人を気にすること無く座れるのも良い点です。
また途中休憩が2回あります。
バスで札幌駅まで移動するメリット
バスだと最も安い料金で札幌まで行くことが出来ます。
また特急と比べても極端に遅い訳ではなく約5時間30分(特急は4時間弱)で通常は到着します。
往復割引を使えば特急列車の片道分とほぼ同じ金額になるという安さです(往復8580円)。
バスで札幌駅まで移動するデメリット
バスで移動することのデメリットは2つあります。
- 交通状況で電車以上に遅れが出ることがある
- 特急列車に比べると1時間以上札幌に到着するのが遅くなる
でも料金が安いことを考えれば致し方ないことでしょう。
なおバスは満席になることもあるので日程が決まったら早めに予約されることをおすすめします。
函館港(函館駅)から札幌駅へレンタカーで向かうメリット・デメリット
函館港にも函館駅前にもレンタカー会社はありますが、函館港は2社なので、安い料金の車がなかったり希望する車種が無い場合もあるので、函館駅前で借りた方が良い場合もあります。
札幌駅までレンタカーで移動するメリット
函館駅から札幌に向かう間までいろいろな観光地があります。
有名なところでは洞爺湖や登別、室蘭等があります。
温泉につかりながら1泊なり2泊して札幌に向かうのなら自由に移動出来るレンタカーは非常に便利です。
また4人以上での移動なら特急列車で向かうのと変わらないくらいの金額にもなります。
札幌駅までレンタカーで移動するデメリット
函館駅からレンタカーで移動するデメリットは下記のものがあります。
- 少人数(2人以下)だと列車を使うよりも高くつく
- 積雪期だと危険、高速道路が閉鎖されると予想以上に時間がかかる
- 自分で運転するので疲れが残りやすい
特に積雪期は雪道の運転によほど慣れている人以外は、素直に列車やバスを使うことをおすすめします。
お得にレンタカーを探すポイント
レンタカーの比較兼予約サイトというものがあります。
どこのレンタカーが一番安いのかわかりやすいのでお得なレンタカーを選ぶことが出来るのでおすすめです。
函館駅経由 函館港から札幌駅へ飛行機で向かうメリット・デメリット
函館駅から函館空港に向かい、函館空港から丘珠空港(札幌市東区)もしくは新千歳空港に行き、空港から札幌駅や札幌中心部に移動するという方法もあります。
函館駅からは空港へはバスで20分ほどで、日中は1時間に3本のバスが出ています。
乗り換えがうまく行けば函館港から1時間ほどで空港まで到着します。
函館空港から新千歳空港を利用するか丘珠空港を利用するか、どちらが良いかと言えば丘珠空港の方がおすすめです。札幌駅まで夏季はバスも出ていますし、最寄りの地下鉄駅までもバスが出ています。
函館港から札幌駅まで乗り継ぎがうまくいけば2時間30分ほどで到着するので、タイミングにもよりますが最も早く札幌駅に到着します。
札幌駅まで飛行機を使うメリット
飛行機を使うメリットは、タイミングにもよりますが最も早く札幌駅に到着することです。
また天気が良ければ札幌の街並みを空から見られることです。
札幌駅まで飛行機を使うデメリット
飛行機を使う最大のデメリットは料金が高いことです。
函館空港-丘珠空港、函館空港-新千歳空港 ともにLCCは運航していないので、JALを使うことになります。そのためそれほど安い航空券が出回っておらず、安い時でも10000円以上することがほとんどです。
加えて乗り換えのタイミングが悪いと4時間以上かかることにもなるので、特急列車よりも遅くなることもあります。
また列車やバスは搭乗手続きにおける荷物検査は基本的にありませんが、飛行機は必ず荷物検査がありますし、搭乗の30分前には空港についていることが必要なので、手間がかかり面倒ということもあげられます。
本州からバイクや車で来た場合の注意点
函館港に来る船は車やバイクも運ぶフェリーなので中には車やバイクで来ている人もいるでしょう。
もしはじめて北海道に来た場合、よく言われている鉄則というものがあります。
それは
ガソリンスタンドを見かけたらとりあえずガソリンはいれる
です。特にタンク容量の少ないバイクは必須です。
というのも少し裏道なり山道・林道を走ると数百キロ、ガソリンスタンドが無いことがあります。もしガス欠になったらどうなるか想像出来ますよね。
札幌までは約300kmなのでバイクであれば最低1回は給油が必要なはずです。車でも燃費が悪い車なら1回は必要でしょう。
函館を出てしまうと本当にガソリンスタンドを発見しにくいのでガソリンスタンドがあれば給油するようにしてください。
またGoogle Mapにガソリンスタンドがあっても閉店していることも多々ありますからGoogle Mapを信用しすぎないようにしましょう。
交通手段はいろいろ、自分の旅にスタイルに合わせて
札幌までの交通手段を説明してきましたが、交通手段はいろいろあり、自分の旅のスタイルに合わせて選んでくださいね。
そして何より旅を楽しむようにしてください。
以上、函館港からの移動手段についてでした。
北海道で良い想い出を作ってくださいね。