本州からフェリー・船で北海道に来る場合、本州のどこから出ているのか、どこから乗るのが良いのか悩む人も多いと思います。
- 人のみで乗船する
- 車と一緒に乗船する
- バイクで乗船する
- 自転車で乗船する
- 北海道についてからレンタカーを借りるつもりで乗船する
- 引越で北海道に行くけど車で乗船するけど時間が気になる
いろいろな場合があると思いますが、本州と北海道を結ぶフェリー航路とお得な航路を紹介します。
北海道に行くのに一番お得なのはどこから乗るフェリーなのか?
結論:決められない
- 住んでいる場所
- 出発する場所
- 本州での移動する距離(ガソリン代や高速道路代)
- フェリーの中で過ごす時間
- フェリーの中での過ごしやすさ、
- 単純な費用
- 一緒に行く人数
- 車の大きさ
- 北海道についてからの行動予定や目的地
- etc
上記のことを勘案すると人によってどれが一番お得になるのかなんて、決められないことは簡単にわかります。
ただし日にちにもよりますが、最も割引率が高いのは
名古屋-仙台-苫小牧
の航路を運航する太平洋フェリーで最大50%OFFとなります。
通常料金については次に紹介します。
本州から北海道へのフェリー航路と料金
本州から北海道へのフェリー航路は下記の図の通りです。
- 青森-函館:2社運航1日合計16便・3h40m~4h
- 大間-函館:津軽海峡フェリー1日2便・1h30m
- 八戸-苫小牧:川崎近海汽船 1日4便・7h15m~8h
- 仙台-苫小牧:太平洋フェリー2日1便・15h
- 名古屋-仙台-苫小牧:太平洋フェリー2日1便・39h30m
- 大洗-苫小牧:商船三井フェリー週12便・17h45m~19h15m
- 新潟-秋田-苫小牧:新日本海フェリー週5便・10h30m~20h
- 敦賀-新潟-秋田-苫小牧:新日本海フェリー週1便・10h30m~34h
- 敦賀-苫小牧:新日本海フェリー1日1便・20h~21h
- 新潟-小樽:新日本海フェリー週6便・16h~16h45m
- 舞鶴-小樽:新日本海フェリー1日1便・20h55m~21h45m
- 宮古-室蘭:川崎近海汽船 週6便・10h
- 室蘭-八戸-宮古(北海道出港便のみ):川崎近海汽船 週6便・10h30m
大きく分類すると太平洋側ルートと日本海側ルートと分けられます。
北海道へのフェリー運航会社
各フェリー会社へのリンクです。
フェリーの料金
大人1人がフェリーに乗る料金は下記の通りです。一番安い料金(つまり個室では無い部屋)です。
*2019年5月30日現在
航路 | A期間 (閑散期) |
B期間 (通常期) |
C期間 (繁忙期) |
主な割引 |
青森-函館 (青函F) |
1600 | 1600 | 2000 | 往復割引 往路を10%OFF |
大間-函館 | 1810 | 2260 | 2600 | 往復割引 往路を10%OFF ネット割引10%OFF |
青森-函館 (津軽海峡F) |
2220 | 2770 | 3190 | 往復割引 往路を10%OFF ネット割引10%OFF |
秋田-苫小牧 | 4730 | 5240 | 7190 | 往復割引 往路を10%OFF |
八戸-苫小牧 | 5000 | 5000 | 5000 | 往復割引 往路を10%OFF ネット割引10%OFF |
宮古-室蘭 | 6000 | 6000 | 6000 | 往復割引 往路を10%OFF ネット割引10%OFF |
新潟-苫小牧 | 6680 | 7300 | 10380 | 往復割引 往路を10%OFF |
新潟-小樽 | 6680 | 7300 | 10380 | 往復割引 往路を10%OFF |
仙台ー苫小牧 | 8300 | 9300 | 9800 | 往復割引 往路を10%OFF ネット割引5%・10%OFF 早期割引 最大50%OFF |
大洗-苫小牧 (夕方便) |
9900 | 10200 12500 |
16200 18200 |
往復割引 往路を10%OFF ネット割引5% |
敦賀-苫小牧 | 9970 | 11200 | 16750 | 往復割引 往路を10%OFF |
舞鶴-小樽 | 9970 | 11200 | 16750 | 往復割引 往路を10%OFF |
名古屋-苫小牧 | 10800 | 11900 | 12900 | 往復割引 往路を10%OFF ネット割引5%・10%OFF 早期割引 最大50%OFF |
大洗-苫小牧 (深夜便) |
11830 | 12340 14400 |
18000 20000 |
往復割引 往路を10%OFF ネット割引5% |
金額の安い順にしていますが、当然安いのは近いからという理由が大きくなっています。
もっとも、青森県発着のフェリーを除き、大洗-苫小牧の商船三井フェリーが距離の割には高いと言えます。
例えば福島県の人なら仙台に行くのも大洗に行くのもそれほど距離は変わらない人が多くいますが、仙台-苫小牧の太平洋フェリーなら早期予約で最大50%になるので、価格だけで選ぶのなら、仙台から乗船した方が得になります。
もっとも福島県で会津の方だと新潟に抜けた方が早いし近いので移動費も少なく済むという方もいるので、新潟を選ぶという考え方もあります。
続いて、乗用車の料金は下記の通りです(5m未満で算出・一部6m未満と5m未満が同じところには *6mと記載)。
*2019年5月30日現在
航路 | A期間 (閑散期) |
B期間 (通常期) |
C期間 (繁忙期) |
大間-函館 *6m | 13160 | 16450 | 18920 |
青森-函館 (青函F) |
14400 | 14400 | 18000 |
青森-函館 (津軽海峡F)*6m |
16460 | 20570 | 23660 |
秋田-苫小牧 | 18810 | 21490 | 24570 |
新潟-苫小牧 | 21900 | 23950 | 29100 |
新潟-小樽 | 21900 | 23950 | 29100 |
八戸-苫小牧 | 25000 | 25000 | 25000 |
宮古-室蘭 | 26000 | 26000 | 26000 |
仙台ー苫小牧 | 26300 | 29400 | 32400 |
大洗-苫小牧 | 26740 | 28800 32910 |
39090 |
敦賀-苫小牧 | 32170 | 36700 | 41840 |
舞鶴-小樽 | 32170 | 36700 | 41840 |
名古屋-苫小牧 | 34000 | 38600 | 43200 |
悩むのは岐阜県や滋賀県の一部に住んでいる人だと思います。または関西より西・南に住まわれている場合も舞鶴港か名古屋港かどちらにを選ぶか考えてしまうと思います。
舞鶴や敦賀港(日本海側)から向かうか、名古屋(太平洋側)から向かうか、どちらの港もそれほど距離が違わないですからね。
名古屋-苫小牧(途中仙台寄港)の太平洋フェリーは早期予約で最大50%OFFになるので、早めの予約なら名古屋港から向かうのがお得になります。
ただし
- 名古屋-苫小牧:航海時間 約40時間
- 敦賀-苫小牧:航海時間 約20~21時間
- 舞鶴-小樽:航海時間 約21~22時間
名古屋-苫小牧は途中で仙台に3時間ほど停泊します。そのこともあり40時間も時間がかかります。
20時間なら2~3食分を考えれば良いですが、40時間だと5~6食分を考えないといけません。もちろん船の中にはレストランも売店もありますが、地上で食べるよりは高いため食費がかさみます。
せっかくの船旅だから時間がかかる方が楽しいと考えるか、船旅は20時間くらいで構わないと考えると、人それぞれなので、どちらを選ぶかはあなた次第です。
本州からのフェリーがある北海道の港
北海道の港は
- 函館(道南エリア・札幌まで車で約250km・約4時間)
- 室蘭(道央エリア・札幌まで車で約140km・約2時間)
- 苫小牧(道央エリア・札幌まで車で約75km・約1時間10分)
- 小樽(道央エリア・札幌まで車で約40km・約1時間)
目的地が札幌なら一番札幌に近いのは小樽港ですが、太平洋側からのアプローチだと小樽港に泊まる船は無いため、太平洋側のアプローチの場合は苫小牧港を使うのが一般的です。
函館港(青森-函館・大間-函館)
青森-函館港というのは昔からのフェリー航路であり多くの人が利用するフェリー航路です。
また同じ区間を2つのフェリー会社が運航しており、両方で1日16便もあり日中でも深夜・真夜中でもフェリーが運航しており、生活の足となっています。
2つのフェリーは、津軽海峡フェリーと青函フェリーで、価格は青函フェリーの方が安いのですが、船の設備は津軽海峡フェリーの方がよくなっています。
室蘭港(宮古-室蘭)
室蘭港へはシルバーフェリー(川崎近海汽船)が運航しており、岩手県の宮古からのフェリーが出ています。
室蘭港からは、八戸を経由して宮古までのフェリーが出ています。
- 宮古-室蘭のフェリーは月曜日は運休しており、火曜日から日曜日まで運航
- 室蘭-八戸-宮古のフェリーは日曜日は運休しており、月曜日から土曜日まで運航
となっています。
苫小牧港(苫小牧西港と東港)
苫小牧港といってもフェリー港は2つあります。
- 苫小牧西港(太平洋フェリー・商船三井フェリー・シルバーフェリー):太平洋
- 苫小牧東港(新日本海フェリー):日本海
2つのフェリー港は20kmほど離れており、歩いて移動出来る距離ではありません。
車やバイクをフェリーに載せて来た場合は、どちらの港でもあまり変わりませんが、人のみでフェリーに乗船した場合、苫小牧東港からの公共交通機関へのアクセスはかなり悪いので注意が必要です。
もちろん苫小牧東港に到着するフェリーに合わせて南千歳駅までの連絡バスは運航していますが、売店等に立ち寄る時間はなく、それを逃したら札幌方面への公共交通機関は無いため、タクシーで最寄りの駅(沼ノ端駅)まで向かうことになります。
小樽港(新潟・舞鶴)
小樽港・小樽フェリーターミナルは新日本海フェリーの舞鶴及び新潟からのフェリーが到着するフェリーターミナルです。
札幌が目的地ならフェリー港の中では最も札幌に近いというメリットがあります。
ただし新潟-小樽のフェリーの場合、到着時間が早朝(4時30分)ということもあり、駅までの連絡バスがありません。
季節限定で連絡バスが出ることもありますが、通常期は連絡バスが無いので公共交通機関で駅まで行こうと考えている場合は注意が必要です。
最寄り駅である南小樽駅・小樽築港駅までは歩いていけど距離ですが(冬場はきつい)、荷物が多いと大変なので気をつけてください。
フェリーターミナルで始発のバスが来るのを待つか素直にタクシーを呼ぶことをおすすめします。