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【末広稲荷神社】線路脇にある小さいけど小樽の歴史ある神社

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TEL(スマホOK):なし

マップコード:493 661 301*41

末広稲荷神社

末広稲荷神社は、堺町通りから入船通りを南西方向に進んだ先、函館本線の高架線下のすぐ横にある小さな神社です。

小さいながらも明治17年(1884年)創建と歴史ある神社で、地元の方に愛されている神社です。

また京都伏見稲荷大社から御分霊をいただいている神社です。

なお北海道神社庁誌では「末広稲荷神社」となっていますが「末広稲荷大明神」と言われてもいるそうです。

末広稲荷神社の詳細・アクセス方法

  • 住所:〒047-0021 北海道小樽市入船1丁目3−10
  • 電話番号:なし
  • 営業時間:24時間(夜は出来ない可能もあり)
  • 定休日:なし
  • 入場料:なし
  • 駐車場:なし
  • マップコード:493 661 301*41
  • 参考サイト:末広稲荷神社

末広稲荷神社へのアクセス方法・行き方

南小樽駅(裏口)から徒歩3~4分、距離にして約240メートルです。

南小樽駅の改札口から出た後、トイレと書かれている入口があるのでトイレへと向かう通路を出たところが裏口です(ただし裏口という表現が正しいかどうかはわかりません)。

もしくは小樽駅前バスターミナルより北海道中央バス「16 奥沢線」「南4」のバスに乗車、「南小樽駅下」バス停で下車、徒歩10秒ほどで末広稲荷神社です。

小樽観光であれば堺町通りのメルヘン交差点から歩いてくるのが良いでしょう。

もしくは南小樽駅から末広稲荷神社を経由して堺町通りへ向かうのもおすすめです。

末広稲荷神社の御祭神とご利益、由緒

末広稲荷神社 由緒

末広稲荷は、小樽の有名な侠客であった末広こと鈴木吉五郎が明治十七年三月十日京都伏見稲荷の分霊を請い奉祀したもので、正一位稲荷大神霊の額が今も社内に存する。

祭神は五穀を司り衣食住を安定する保食神(うけもちのかみ)である。

吉五郎は小樽最初の私設消防組の創始者であり、また芝居小屋の末広座や末広見番を興すなど社会公共につくしたが、明治二十年代の頃はこの稲荷社は陸橋下筋向い末広座に相対し、花柳会の信仰と相まって、界隈一帯参詣人の列をなし殷盛を極めたと云はれる。

吉五郎のあと大畑五郎次・大畑よし継承して祭祀を絶やさなかったが、よしの死後は入船町の有志が保存会をつくって維持管理に当り今日に及んで居る。

茲に九十二年に亘る末広稲荷の由来を誌ると共に永く当町文化財としての銘とする

昭和五十年八月吉日

入船町会長 渡辺悌之助 識

神社にある由緒記には上記のように書かれています。

末広稲荷神社の御祭神

末広稲荷神社の御祭神は

  • 「保食神(うけもちのかみ)」

の1柱となっています。

ただし由緒に説明されていることを考えると、宇迦之御魂大神 (うかのみたまのおおかみ)で無いことがおかしく思えます(京都伏見稲荷大社の御祭神は宇迦之御魂大神 )。

宇迦之御魂大神 は保食神と同一視されることもありますが、小樽の他の稲荷神を祀る神社は保食神が多いので、それに合わせたかのようにも思えます。

末広稲荷神社のご利益

稲荷神ということで下記のことにご利益が期待出来ます。

  • 商売繁盛
  • 五穀豊穣
  • 出世祈願
  • 武芸・演芸

末広稲荷神社の由緒、歴史

  • 1884年(明治17年)鈴木吉五郎が京都伏見稲荷の分霊を請い奉祀したのがはじまり
  • 1982年(昭和57年)御創祀百年祭が斎行される
  • 1988年(昭和63年)社殿が再建される

130年以上の歴史を誇る神社です。

末広稲荷神社の様子

末広稲荷神社

堺町通りのメルヘン通りから入船通りを内陸側に歩いてくると函館本線の手前に赤い神社があるのがわかります。

末広稲荷神社

この神社が「末広稲荷神社」です。

鉄柵が設けられていますが、普段は開放されています。

末広稲荷神社

お供え物を置いていくことで困ることもあるということが説明されていました。

末広稲荷神社

末広稲荷神社

両脇に石灯籠が並びます。

末広稲荷神社

そして2つ目の鳥居には社号額が取り付けられています。

末広稲荷神社

神社名ではなく「奉納 正一位稲荷大明神」と刻まれています。かなり老朽化しているためか、金網で保護されていました。

末広稲荷神社 お稲荷様

末広稲荷神社 お稲荷様

社殿の前には向かいあってお稲荷様が鎮座していました。

末広稲荷神社

手水鉢が置かれていて、その上に水道があります。

末広稲荷神社

きちんと水が出るようになっていました。

末広稲荷神社

社殿も社号額がかかり「奉納 正一位稲荷大明神」と刻まれていました。

末広稲荷神社

社殿には鈴もついています。

末広稲荷神社

賽銭箱はありませんが、扉に上記写真のように御賽銭入れが取り付けられており、この中へ御賽銭を入れるようになっています。

二拝二拍手一拝をして参拝しましょう。

末広稲荷神社 横の線路(函館本線)

末広稲荷神社

末広稲荷神社のすぐ横には函館本線が通っています。

末広稲荷神社

反対側を見るとレンガ積みされた高架線の橋桁がよくわかります。

末広稲荷神社

末広稲荷神社の手前から上を見上げても線路の電線がよく見えるようになっていて、時折通る電車の音がかなり聞こえてくる場所です。

神社と煉瓦で作られた高架線の橋桁、時代を感じられる場所にもなっています。

小樽散策の時にも立ち寄りやすい場所にある神社です。近くを通った時は是非、参拝してくださいね。

以上、末広稲荷神社についてでした。

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