TEL(スマホOK):0134-26-1025
マップコード:164 733 744*35
忍路神社(おしょろじんじゃ)は、小樽最古とも言われている歴史ある神社です。境内には津古丹稲荷神社という神社がありこちらは小樽最古の建造物とも言われている神社となっており、小樽最古が2つもある神社です。
境内はとても静かで、参拝に来る人も非常に少ない神社ですが、見応えのある神社となっています。
忍路神社の詳細・アクセス方法
- 住所:〒048-2561 北海道小樽市忍路1丁目416
- 電話番号:0134-26-1025
- スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
- 営業時間:24時間(夜は非常に危険)
- 定休日:なし
- 入場料:なし
- 駐車場:なし(駐車スペースはあり)
- マップコード:164 733 744*35
- 公式サイト:忍路神社
篠路神社へのアクセス方法・行き方
忍路神社へは車が便利です。小樽駅からは車で約20分、距離にして約13kmです。国道5号線の忍路トンネルを超えて最初の道を右折するだけなので迷いにくくなっています。
駐車場はありませんが社務所前に若干の駐車スペースはありました。
公共交通機関の場合、小樽駅前バスターミナルから北海道中央バス「20/21 積丹線 / 18 余市線」に乗車、「忍路」バス停で下車、そこから徒歩15~20分くらい・距離にして約1.2メートルとなっています。
忍路神社の御祭神とご利益、由緒
忍路神社の御祭神
忍路神社の御祭神は4柱です。
- 大國主命(おおくにぬしみこと)
- 事代主神(ことしろぬしのかみ)
- 市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
- 倉稲魂命(うがのみたまのみこと)
小樽の稲荷神は、保食神が多い中、倉稲魂命が祀られているのは少し珍しいとも言えます(同一視されていますが御祭神名で倉稲魂命が使われていることが珍しいという意味です)。
また大國主命を祀る神社としては北海道最古とも言われています。
忍路神社のご利益
- 縁結び・恋愛成就
- 子宝祈願・子授かり
- 夫婦円満・家庭円満
- 商売繁盛
- 五穀豊穣
- 金運上昇
- 安産祈願
- 技芸・芸能
- 旅行・交通・海上安全
4柱の神様がいるのでいろいろなご利益が期待出来ます。
忍路神社の由緒
諸説ありますが一般的な由緒として
- 1674年(延宝2年)忍路場所請負人西川伝右衛門が勧請し創祀
- 1689年(元禄2年)社殿が創建される
- 1875年(明治8年)郷社に列格される
- 1884年(明治17年)蝦夷大国主神社から忍路神社へ改称し、合わせて市杵島姫命を合祀する
- 1890年(明治23年)社殿が火災により消失する
- 1896年(明治29年)社殿が再建される
- 1912年(大正元年)忍路村稲荷神社を合祀する
- 1920年(大正9年)本殿を移転させると共に拝殿を再建する
- 1940年(昭和15年)津古丹稲荷神社が移築される
- 1986年(昭和61年)築100年近くと言われる本殿を原型のまま再建する
小樽市で最古と言われている神社は「塩谷神社」もありますが、塩谷神社は1680年説もあり、実際にどちらが古いかわかりません。
忍路神社の境内の様子
忍路湾に向かう途中にある忍路神社の鳥居と社号標。白い鳥居が印象的です。
社号標は古いままで「郷社」と刻まれています。
忍路神社の参道
10月前半に訪れましたが、参道には草が生え、あまり手入れされている印象はありませんでした。
参道の途中に手水鉢がありましたが、水道施設はなく置かれているだけでした。
社殿へと向かう途中、10段程度の階段があり、その脇には1対の石灯籠と狛犬様が鎮座しています。
狛犬様が特徴的なので、是非見てください。
忍路神社の狛犬様
特徴的なのは右側の狛犬様、子狛犬が足元にいますが、よく見る踏まれたようになっている子狛犬ではなく、玉に乗ってじゃれついているかのような構図になっています。
触ると安産とか子宝に恵まれそうな狛犬様です。実際に北海道神宮頓宮の狛犬様は同じように子狛犬が狛犬にじゃれついているようになっていることから安産や子宝にご利益があると言われています。
忍路神社の社殿
忍路神社の社殿、注目して欲しいのはちょっと上のところです。
中央に龍の彫刻が施され、左右に阿吽の獅子の彫刻が施されています。
小樽から積丹にかけては龍神を崇める信仰があったようで、神社にはよく龍の彫刻や絵があります。
社殿の前にはお賽銭箱はなく、穴が空いているので、ここから御賽銭を入れるようになっています。
鈴を鳴らし、二拝二拍手一拝をして参拝です。
振り返ると歩いてきた参道がよく見えました。
忍路神社の社務所
社殿に向かって右側に建物があります。
建物の奥に「忍路神社社務所」と書かれた看板がありましたが、戸の前に板が置かれ入れないようになっており、社務所としては機能していないようでした。
社務所に向かう途中、小樽市指定の保存樹があります。
御神木という訳ではなさそうですが、精霊が宿っている、そう感じさせる木となっています。
他にも上記写真のような小屋が境内に2つありました。
なお忍路神社には御朱印は無いようです。ただし歴史ある神社で以前は神職の方もいたと思うので御朱印そのものはあっても書ける人がいないのかもしれません。
忍路神社の忠魂碑
小屋の横に階段があり上がれるようになっています。
階段はかなり荒れていて上るのは少し危険でしたが、上がってみました。
石で組まれた台座に乗って、その上に忠魂碑があります。
昭和57年(1982年)に建てられたようですが詳細は不明です。一般的に忠魂碑は日清戦争や日露戦争で戦死した方の慰霊碑なので、恐らく日露戦争に関するものだとは思います。
忍路神社の本殿?
忠魂碑の場所から左側を見ると人が通っている跡があり、少し左側に移動して上を見上げるとお社が見えます。
こちらの階段もかなり傷んでいるので危険ですが、上ってみました。
恐らくですが1986年(昭和61年)築100年近くと言われる本殿を原型のまま再建するという社史があるので、これが本殿だと思われます。
ひょっとしたら奥宮かもしれませんがかなりの高台にあります。
本殿の前から下を見るとかなり上ってきたことがわかります。
本殿前の階段を降りてきて社殿を見ると、社殿には社殿で本殿がある作りのように見えますが、幣殿(神様への供物を捧げる場所)かもしれません。
津古丹稲荷神社は小樽最古の建造物
忍路神社に訪れたら見逃せないのが津古丹稲荷神社(つこたんいなりじんじゃ)です。
忍路神社の社殿に向かって左側にあります。
見た目から古い建物ということがわかりますが、創建は嘉永2年(1848年)とされており、小樽最古の建築物と言われています。小樽市の出していた「歴史的建造物ガイドマップ」(PDF)のひとくちメモ4にそのことが書かれています(1850年説もあり)。
一旦解体されての移築ですが、170年以上経過している建物ということで歴史的な価値もかなりあるものと思われます。
元々は個人宅にあった神社だったそうです。
釘を一本も使わずに組み立てられたとされています。
社殿の前に鎮座しているお稲荷様もかなり古そうでした。
津古丹稲荷神社で見てほしいのが社殿に施された彫刻です。
元々は朱塗りの社殿だったようで、今でも赤いのですがかなり塗装が落ちてしまっていますが、当時はかなりカラフルなものだったことが想像出来ます。
龍の彫刻、龍が2つ刻まれています。
両脇の阿吽の獅子像もかなり迫力がありました。
大きなお社ではありませんが見応えは十分です。
小樽最古の建造物である津古丹稲荷神社 見に行かれてはいかがでしょうか?
ただ不思議なのがこれほどの建築物を文化財としていないことです。何かしらの理由があるのかもしれません。
ひょっとしたら維持管理出来る体制に無いのかもしれません。そう考えると20年30年後にはどうなっているかわからない建物です。
以上、忍路神社についてでした。
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