初めての北海道旅行で訪れる場合、札幌と小樽という2つの街を考えている方も多いですよね。
札幌と小樽は隣同士の市なのでそれほど離れてはいませんが、それでも距離にして(札幌駅-小樽駅間だと)40kmほど離れているのでどのように移動するか悩む人も多いと思います。
「札幌 小樽 行き方 おすすめ」等のキーワードで検索すると決まって「JR線・バス・車」での行き方で効率の良い行き方を説明していますが、効率だけでせっかくの北海道旅行のコースを決めて良いでしょうか?
答えは当然No!です。
札幌から小樽、小樽から札幌までの移動手段について、どのように向かうのがおすすめか、JR線・バス・車で何度も往復した管理人がおすすめの交通手段を説明します。
札幌から小樽への交通手段別所要時間を料金の目安
最初に札幌駅から小樽駅までの交通手段別の所要時間や料金の目安を一覧にしました。
交通手段 | 所要時間目安 | 金額目安 |
---|---|---|
JR線 (普通) |
約50分 | 640円 |
JR線 (快速) |
32~42分 | 640円 |
バス (札幌駅前) |
1時間前後 | 620円 |
車 (高速道路利用・ETC) |
40~50分 | 1300円前後 |
車 (高速道路利用・通常料金)) |
40~50分 | 1700円前後 |
車 (一般道利用) |
1時間前後 | 500円前後 |
タクシー (高速道路利用) |
40~50分 | 1万円前後 |
レンタカー (高速道路利用) |
40~50分 | 6000~1万円 |
所要時間は事故や天候により変化しますし、タクシーも交通状況で料金が変化するので目安で見て下さい。
効率性から見ると自家用車を持っていない限り、JR線で向かうのがもっとも効率がよくなっています。
費用面から見るとバスが最も安くなっています。往復だと1160円(片道換算料金580円)となりかなり安く行くことが出来ます。
ただし効率性や料金だけでは見えない部分もあります。
札幌から小樽、行きは電車(JRで)・帰りはバスがおすすめ
札幌から小樽への移動手段でおすすめなのは
- 札幌から小樽:JR線で向かう
- 小樽から札幌:バスで向かう
この組み合わせがおすすめです。
理由はせっかくの移動時間、景色も楽しんで欲しいからです。
札幌から小樽、JR線の車窓からの風景
札幌駅から小樽駅まで電車で向かう場合、途中の銭函駅から小樽築港駅までの間、電車は海岸線を走り、美しい小樽の海を見ることが出来ます。
銭函駅までは普通の市街地の風景ですが、銭函を過ぎたあたりから美しい海を見ながら電車は進みます。
写真は実際に電車の中から撮影した風景です。
本当に海の横を走っていくので海が凄く近く、美しい景色がしばらく続きます。
動画もあるので良ければ見てください。
30~40秒ほどの短い動画です。
バスでは見れないの?と思ういますよね。バスからも海は見えますが、札幌から小樽へ向かう場合、道路は左車線を走るため、反対車線があり車も通るためあまり綺麗に景色が見えません。
海の近くを通る時もあるのですが、どうしても反対車線が影響してそれほど綺麗に見えないのが残念なところです。
銭函駅近くの海岸線から列車が走っているところが見えるのですが、下記の写真の通り本当に海の横を列車は走っていきます。
これだけ海の近くを走る列車は道央ではここくらいなので、是非列車も使ってくださいね。
小樽から札幌へのバスからの景色
小樽から札幌方面へ戻る場合、電車からの景色は相変わらず美しいので帰りも電車で構いませんが、電車だと混雑している時は座れませんし、ゆっくり出来ません。
旅行を楽しんで疲れているのに。
反面バスであれば座れますし、ゆっくりと出来ます。
また帰りは海側である左車線を走るので行きに比べて海が近く、美しい景色を見ることが出来ます。
実際に小樽から札幌へ向かうバスからの風景が上記の写真です。
電車ほどは海は近くありませんが、電車よりも高い位置を走るので海を見渡せる景色になっています。
もちろん景色を見たいのであればバスの進行方向、左側の座席に座ることが必須です。
札幌から小樽まで電車(JR)で移動する場合
札幌駅から小樽駅方面に向かう電車は朝6時台を除き、3本以上あります。
ただし小樽に向かう場合、函館本線「快速エアポート」か区間快速「いしかりライナー」を利用するのがおすすめと紹介しているところが多いのですが、朝出来る限り早く札幌を出ようとした場合、小樽まで行く快速列車は
- 8時台:快速なし
- 9時台:快速は1本のみ
- 10時台:快速は4本
とそれほど多くありません。特に朝9時台は、小樽までいかない列車が多く札幌市内の駅が最終のことも多いので気をつけてください。
普通列車の場合、次の電車が快速かどうか確認してから乗るようにしてくださいね。10時以降は本数が増えて先に出発した普通列車を途中で抜かす快速電車も多くなっています。
なお運賃は、640円で快速でも料金は変わりません。
またSuica等の交通系電子マネーも使えます(札幌のSapicaでは乗車出来ません)。
なお「快速エアポート」の場合、「Uシート」という指定席もあるのでゆっくり確実に座りたい場合はUシートを利用することをおすすめします。料金はプラス530円です。
小樽フリーきっぷ
札幌駅から小樽駅までのJR往復券と北海道中央バス「おたる市内線一日乗車券」がセットになった切符がJR北海道のみどりの窓口等で販売されています。
また小樽駅と小樽築港駅の区間のJR線もフリーエリアです。
小樽での移動でバスを多く使おうと思っている方にはお得な切符になっています。
料金は大人2160円・小児1080円です。有効期限は1日となっています。
札幌から小樽までバスで移動する場合
札幌から小樽までは札幌市内各所からバスが出ています。
バスは「JR北海道バス」「北海道中央バス」の2社が相互運行しています。
特にどちらのバスに乗った方が良いというのはありません。
便利なのは札幌駅前ターミナルからですが、大通公園付近であれば札幌ターミナル(さっぽろテレビ塔の後ろ側あたり)からでも乗車出来ます。
札幌駅前バスターミナルからは日中であれば10~15分おきにバスは出ているので、慌てる必要もありません。
札幌駅から小樽駅までのバスは
- 円山経由
- 北大経由
- 望洋台経由
3パターンありますが、本数が多いのは円山経由です。
時間はどれもあまり変わらないのでどれに乗っても構いません。
バスによって若干異なりますが、バスのシートは上記のようになっています。
比較的ゆったりと座れるので小樽-札幌間の1時間くらいならゆっくりと過ごせますよ。
札幌から小樽まで車で移動する場合
レンタカーを借りて車で小樽まで向かう場合、ゆっくりで良いのなら一般道で、出来るだけ早く移動したい場合は高速道路を使います。
ただし、小樽のどこに観光に訪れるかによって、レンタカーは邪魔になる場合もあります。
上記の図の「小樽駅前エリア」「花園エリア」「堺町通り・寿司屋通り」「小樽運河エリア」の場合、駐車場はどこもほぼ有料であり土日祝ともなれば満車で停められないこともあって、徒歩や自転車以上に時間がかかることがあります。
上記の図の範囲内であれば冬場を除き、JR線やバスで小樽に向かい、小樽駅周辺でレンタルサイクル(電動アシストサイクルがおすすめ)を借りて観光した方が効率はよくなっています。
祝津方面や朝里川温泉方面に向かうということであれば車があった方が便利ですが、上記エリア内であれば公共交通機関がおすすめです。
札幌からタクシーで小樽に向かう
少し贅沢な旅行をしたい、ということであれば札幌から小樽までタクシーで向かうというのも1つの手段です。混雑状況にもよりますが1万円前後で小樽駅まで行くことが出来ます。
4人で乗るなら1人あたり2500円ですから、極端に高い訳ではありません。
以上、札幌から小樽・小樽から札幌のおすすめの交通手段についてでした。
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