さっぽろ・ふるさと文化百選のNo.79に選定されている「北一条通りのアカシア並木」
既に選定された当時の面影はないものの、今もアカシア(ニセアカシア)の木は今も北1条通りに立ち並んでいます。
そして北1条通は童謡「この道」の舞台とも言われている道です。
現在の北1条通りの様子や通りにある観光スポットを紹介していきます。
なお「北一条通りのアカシア並木」の「さっぽろ・ふるさと文化百選」のプレートは既に撤去されており現在はありません。
北1条通りについて
北1条通りの現在の正式な名称は「北1条宮の沢通」となっています。
札幌では「とおり(どおり)」を書く時に送り仮名の「り」をつけないのが一般的です。
ですから「北1条宮の沢通り」ではなく「北1条宮の沢通」と記載します。
起点は札幌市中央区北1条西4丁目で、終点は手稲区西宮の沢5条1丁目までです。
と言葉で説明されてもわかりませんよね。
北1条宮の沢通の起点は上記の写真のところからです。
「北海道総鎮守 北海道神宮」の社号標が建っているところからです。
最寄り駅は札幌駅もしくは大通駅です。
終点はかなり距離がありますが、この道をずっとまっすぐ進んでいくと北海道神宮の第一鳥居にたどり着きます。
更に進んでいくと北海道神宮の北海道神宮の第二鳥居が見えてきます。
つまり北1条通りは北海道神宮の参道の役割も兼ねていたと言えます。
童謡「この道」の舞台の道「北1条通り」
「この道はいつかきた道」から始まる童謡「この道」
この童謡の歌詞は下記の通りです。
この道はいつかきた道
ああ そうだよ
あかしやの花が咲いてるあの丘はいつか見た丘
ああ そうだよ
ほら 白い時計台だよこの道はいつかきた道
ああ そうだよ
お母さまと馬車で行ったよあの雲もいつか見た雲
ああ そうだよ
山査子の枝も垂れてる
4章まである詩の1章で「あかしやの花」が咲いているとしているのは「北1条通りのアカシア並木」のことを言っていると推測されています。
2章の「白い時計台」は札幌市時計台そのもののことですね。
札幌市時計台は北1条通りと同じ通りにあります。
3章の「馬車」は作詞の北原白秋が札幌に来た時はまだ大正時代ですから札幌市内にはまだ馬車が普通に走っていました。
ということから「この道」は北1条通りだったということが現在有力な説となっています。
北1条通りの現在の様子
北1条通りには現在もアカシア(厳密にはニセアカシア)の木が立ち並んでいます。
ただ明治時代に植えられたものかその後の植樹によるものかはわかりません。
天気の良い夏場なら青々としたアカシアの木を見ることが出来ます。
北1条宮の沢通の観光スポット
北1条宮の沢通にはいくつかの観光スポットがあります。
北菓楼 札幌本館
北菓楼は北海道を代表するお菓子・スイーツのメーカーです。
その直営店が北1条宮の沢通にはあります。
でもただのスイーツのお店でしょ?と思うかもしれませんが、大正15年(1926年)に建てられた図書館だった建物です。
カフェスペースもあり観光スポットとしても訪れる人が多い場所です。
知事公館(旧三井クラブ)
北菓楼 札幌本館から歩くこと約20分、札幌を代表する建築物の1つ、知事公館があります。
1936年(昭和11年)に建てられた建物で「国の登録有形文化財」にもなっています。
冬期は閉鎖されますが春から秋までは一般開放されており無料で見学も出来ます。
北海道立近代美術館
知事公館の隣には北海道立近代美術館があります。
いろいろな展示会が行われており、芸術関係が好きな方なら楽しめるスポットです。
庭にはいくつかのアート作品が展示されています。
北海道神宮
北海道立近代美術館から歩くこと約25分、北海道神宮までたどり着けます。
北海道最大の神社であり一之宮になっている神社、札幌観光の際には是非立ち寄って欲しいスポットです。
北1条通りは「この道」の舞台となった道です。
時間がある時は是非、散策してみてくださいね。
以上、「北一条通りのアカシア並木」についてでした。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。