円山とは円山公園にある山の名前で標高225メートルの高さです。
標高225メートルなので登るのにそれほど大変な山ではなく、トレッキングとして登れる山です。また冬場は冬山登山の練習としても登る人がいる山です。
小学生以上のお子さんでもきちんと気をつけられるのなら一緒に登れる山にもなっています。
山頂からは札幌市中心部を一望出来る展望スポットにもなっており札幌で気軽に登山体験が出来る山として人気のスポットです。
この記事では円山の登山と冬期の登山コースについて写真を多めに説明しています。
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円山の概要
- 住所:〒060-0000 北海道札幌市中央区円山
- 電話番号:011-211-2522(札幌市みどりの活用担当課)
- スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
- 営業時間:24時間(夜間は非常に危険)
- 定休日:無し
- 入場料:無し
- 駐車場:円山公園の駐車場(有料)
- マップコード:9 458 340*88
円山は札幌市中央区の円山公園の脇にある標高225メートルの山です。
地下鉄東西線「円山公園駅」から円山公園に向かう途中の大きな交差点で左側に見えるのが円山です。
円山 登山口へのアクセス方法
円山の登山口は大きく分けて2つあります。
八十八ヶ所登山口(八十八ヶ所ルート)と動物園側登山口(動物園ルート)です。
八十八ヶ所登山口が円山公園駅からも近くおすすめです。
八十八ヶ所 登山口
八十八ヶ所登山口の八十八ヶ所とは四国の八十八ヶ所と同じ意味合いで88体の観音像を置いてある所以です。
ここへのアクセスは円山公園駅3番出口から約600メートル・10分ほどの距離です。
ちょうど足慣らしに良い距離ですね。
円山公園駅から円山公園までは1本の道です。円山公園に入ったら円山公園パークセンターが見えます。
円山公園パークセンターの角を左に曲がり進んでいくと道路に出るので道路を超えて少し西に進むと下記の「札幌周辺自然歩道」という木で出来た案内板が見えてきます。
この案内板の奥が登山口になります。
この登山口から山頂までは健脚で登山に慣れた人なら20分弱、登山慣れしてない人でも1時間弱くらいで到着します。
動物園側登山口
もう1つの登山口が円山動物園の脇から入る登山口です。
円山動物園の正門を上記写真のように正面から見て左側に小道があります。
こんな木の柵がある小道があり、この奥が動物園側の登山口になります。
もう1つ、動物園側の登山口がありますが、アクセスがやや悪い場所にあるので一般の人はあまり利用しません。
北海道札幌市中央区円山西町10丁目2番地付近から登るコースなのですがバス停からも距離がありこのコースで登る人は非常に少なくなっています。
またすぐに動物園側ルートと合流します。
動物園側登山口から登る場合は円山公園駅からバスで円山動物園まで来ることが出来ますので、ほとんど歩かず登山口まで来ることが出来ます。
円山の登山コース
- 八十八ヶ所登山口から登り動物園側登山口に来るコース
- 動物園側登山口から登り八十八ヶ所登山口に来るコース
- 八十八ヶ所登山口から登り再び八十八ヶ所登山口に戻るコース
- 動物園側登山口から登り再び動物園側登山口に戻るコース
この4つのコースがありますが、1番楽なのは3番の八十八ヶ所登山口から登り再び同じコースで戻ってくるコースですが面白みはありません。
また登山で疲れた足で再び円山公園駅まで歩くのも少し面倒です。
おすすめは1番の八十八ヶ所登山口から登り動物園側登山口に出るコースです。
動物園側登山口なら円山公園駅までのバスがあるのでバスに乗れば疲れていても円山公園駅まで戻ることが出来ます。
円山登山の危険性と服装と必需品
円山登山で危険なことと服装、必需品について説明します。
靴は出来れば登山靴・冬場はアイゼンが必須
雪が積もっていない概ね5月中旬以降から10月くらいまでならソールがしっかりしたスニーカーでも登れる山です。
実際、近隣の方だと散歩として長靴やスニーカーで登っている方もいます。
でもローカットのトレッキング用シューズ以上、出来ればハイカットの登山靴がおすすめです。安全のために。
雪がある時期はアイゼンが必需品・必須となります。
4本爪の軽アイゼンでも大丈夫ですが、出来れば6本爪クラス以上のアイゼンがあればより安全に登ることが出来ます。
服装は出来ればハードシェル
夏であれば長袖シャツであれば問題無い山です。
Tシャツで登っている人も普通にいます。標高225メートルなので実際には山間部というよりは少し標高差がある市街地に近い場所なので夏場であればそれほど気にすることはありません(ただし黒い服はダメ・理由は後述)。
雪が無い時期でも真夏で無い限りは念の為に上着やカッパ・レインウエアは必要です。
ここは札幌の市街地に近いところとは言え、北海道です。4月後半でも気温が5度以下になることもあります。
もし雨に降られてしまうと濡れた服だと体温を奪われ低体温症になる可能性もあるので、真夏以外は上着は持っていくようにしてください。
そして冬場はいくら低い山とは言え雪で滑って滑落する可能性のある山で30メートル以上は滑落するであろう場所もあります。
実際、滑落したのでは?と思う跡もありました。
だから出来ればハードシェルの登山用のジャケットを着ていくことをおすすめします。
円山登山の危険性
円山付近でここ数年、熊(ヒグマ)の出没はありませんが直線距離で2km以内の場所で目撃情報はあります。
熊の目撃情報の場所から円山までは市街地がありヒグマが来ることは無いと思いますが絶対に来ないとは言い切れないのが北海道の怖いところ。
まず出会うことは無いですが1%未満でも可能性はあるのでその点だけは頭に入れておきましょう。
でも円山で怖いのは熊ではなく、マダニとスズメバチです。
円山にはマダニがおりたまにマダニによる感染症が報告されています。マダニの被害を防ぐには肌を露出しないのが1番手っ取り早い方法です。
出来れば長袖で登るようにしてください。
そしてスズメバチの被害も時折報告されています。
スズメバチは黒いものに反応するので黒い服装は避けるようにしてください。
マダニが服についた時、白いシャツであれば発見しやすいですし、スズメバチも反応しにくいので出来れば白系統の服装で登るのが安全です。
円山 冬の登山の様子
前置きが長くなりましたが、円山の冬期登山の様子です。
八十八ヶ所登山口から登り、動物園前登山口に抜けるコースを利用しました。
八十八ヶ所大師堂で安全に降りてこれるようにお祈りしてからスタート
最初の頃はお地蔵様というか観音様がず~っと並んでいます。
割と高い場所まで観音様はおかれています。
登山者が多いのでよほど大雪の早朝でも無い限り、雪は踏み固められています。
なお自分で雪をラッセルして登ったことが無い人で雪が踏み固められていない状態での単独登山なら、ここで引き返しましょう。危険です。
雪は踏み固められていることが多いのですが、逆にそのために非常に滑りやすくなっているのでアイゼンは必須です。
写真だとあまり伝わらないと思いますがかなりの急勾配です。
試しにアイゼンを外して登ってみようとしましたが防滑靴であったにも関わらず滑ってとても登れるものではありませんでした。
少し登ると分岐があります。進むと再び合流するのですが、写真左側のルートがおすすめです。その理由は・・・
稜線っぽくなった道を進んでいくと・・・
木々の間から札幌市の中心部が見えるようになります。
一旦ここで景色の良さを堪能出来るので左側のルートがおすすめです。
ここまでで半分より少し進んだ感じです。早い人なら10分くらい、遅い人でも30分もあれば到着します。
そして最後の急勾配を登っていきます。
登りきると案内板があります。
右側に何か建物が見えます。でも山頂は反対側です。この建物は帰りに再び見れるので山頂に向かいましょう。
山頂方面のゆるい勾配を登っていきます。
記念碑のようなものが見えてくるので、もう少しで山頂です。
原始林の説明板を過ぎ、
山神と書かれた祭壇を通り過ぎると山頂です!
山頂に到着!
円山山頂からの眺め
肝心の円山山頂からの眺めです。
もう少し先まで進めます。そして景色は
札幌の市街地だけでなく石狩平野がかなりの広範囲で見られる絶景!
夏場に比べて冬場の晴れた日はより遠くまで綺麗に見渡せるようになります。
遠くにモエレ山
つどーむ
際立って高いビルが札幌駅にあるJRタワーだということも分かります。
JRタワー展望室 T38からの眺めも良いですよ。
野鳥も多い山頂
円山の山頂付近にはなぜか野鳥も多くきています。
ハシブトガラ
ゴジュウカラ
ヤマガラ
時折、人気のシマエナガも見られるそうです。
登山中にはエゾリスを見かけることもあるそうです。実際にエゾリスは何回か見かけています。
冬山で見かけたことはありますが写真は撮れなかったので春先に見かけたエゾリスです。
春から秋にかけてだとエゾシマリスも見られることもあります。
帰りはより慎重に降りてこよう
山頂を後にして下山です。帰りのルートは動物園登山口に出るルートで帰ります。
少し引き返し来る時に少しみた建物「奥の院」の横を抜けて下山していきます。
こちらの動物園登山口のルートの方が傾斜は緩やかですが歩く距離が長くなります。
また下りだと思った以上に早く進んでしまいますが、転ぶ可能性があるので慎重に降りてください。実際筆者は派手に転びました。怪我が無かったのが幸いです。
円山・藻岩鳥獣保護区域図の看板が見えると一応ここで登山は終了です。
自然道の案内板がありますが、動物園まではまだ約500メートルほどあります。
それほど起伏の激しい道ではありませんが、ちょっと距離を感じます。
上記の写真のように金網が張り巡らされた横を歩いていきます。
この金網は円山動物園の敷地と区別するためのものです。動物が逃げ出した時もこれ以上山に入れないようにもなっています。
そしてここまで来ると円山動物園まではすぐです。
そして円山動物園。
ここからはバスで円山公園駅まで乗っていくか20分ほど歩いて円山公園駅まで行くか、どちらかになります。
もし車で円山まで来る場合は円山動物園の駐車場に車を停めておくというのも1つの手です。
円山に登ろう!
冬場の登山は少し危険ですが雪の無い時期であれば比較的簡単に登れる円山
札幌旅行に来た時に市街地の観光スポットばかりではなくこういった手軽に山の登山もきっと楽しい想い出に残ると思います。
また観光客で登る人が多い山では無いので人とは少し変わった観光が出来ますよ。
行動派で登山や野鳥、小動物が好きなら是非円山登山にチャレンジしてください。
以上、円山登山についてでした。
【円山公園】広大な敷地と自然豊富で桜の名所にもなっている観光スポット
【円山動物園】空飛ぶシロクマや頭上を歩くレッサーパンダを見に行こう!
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。