【菜洗神社】芸術的な狛犬様が鎮座する八紘学園内の神社

菜洗神社（なあらいじんじゃ）は札幌市豊平区にある八紘学園という広大な敷地を持つ農業の専門学校の敷地内にある宗教法人として登録されてない神社です。

この神社にある狛犬様がすごく芸術的な造りで、狛犬ファンの方が遠方から見に来るほど精巧な造りだと言われています。

菜洗神社の詳細とアクセス方法

• 住所：〒062-0051 北海道札幌市豊平区月寒東1条12丁目3
• 電話番号：011-851-8236（八紘学園代表）
• スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
• 社務所運営時間・営業時間：社務所なし
• 定休日：なし
• 入場料：なし
• 駐車場：なし
• マップコード：9 378 539*32

菜洗神社へのアクセス方法・行き方

菜洗神社へは地下鉄が便利です。

地下鉄東豊線「福住駅」2番出口より徒歩5分ほど、距離にして約350メートルです。

車の場合は駐車場が無いので積雪期以外は八紘学園の農産物直売所に駐車して歩いていくのがおすすめです。

八紘学園 農産物直売所については下記記事をご覧ください。

八紘学園は札幌の中でもおすすめの観光スポットであり（個人的な見解ですが）札幌で最も美味しいソフトクリームがある場所にもなっています（夏季のみ）。

菜洗神社の由緒、御祭神、ご利益

菜洗神社の由緒・歴史

八紘学園は農業の専門学校であり菜洗なんてまさに農業の学校に良い名前に思われますが、菜洗は千葉県市川市に江戸時代にあった地名が元となっています。

北海道拓殖銀行（閉行）の頭取をしていた岡田信という方の邸宅が千葉県市川市にあり邸宅内にあった個人の神社を八紘学園の園長が引取り昭和15年に移設したと伝えられています。

千葉県市川市鬼越という辺りに菜洗はあったと思われます。細い道ばかりで渋滞も多いエリアで運転したくない場所です（筆者は元千葉県市川市民です）。

菜洗から移設した神社なので菜洗神社と名付けられたそうです。

菜洗神社の御祭神

北海道拓殖銀行の頭取であった岡田氏の邸宅の個人の神社ですが、由緒はあり岡田家が京都嵐山の車折神社（くるまざきじんじゃ）からいただいた御神体を祀っていたそうです。

となると、御祭神は清原頼業公ということになります。

もちろん公式な文章が残っていないようで確定ではありませんが確率的には高いように思います。

菜洗神社のご利益

仮に清原頼業公ということであれば、金運・良縁成就・厄除け・芸能芸術にご利益があると言われています。

車折神社は芸能人が売れるように多く訪れる神社です。

菜洗神社の様子と狛犬様

菜洗神社は地下鉄福住駅から八紘学園に行く途中、少し道の奥に入ったところにあります。

道路の左側を歩いていると鳥居がチラっと見えますがよく見ていないと通り過ぎてしまいます。

それほど大きくは無い鳥居と「菜洗神社」と書かれた社号標が見えます。

鳥居の手前には石灯籠が1つだけあります。

鳥居をくぐると2対4本の石灯籠と1対の狛犬様が鎮座しています。

小さな社殿の前に鎮座する狛犬様

左側の狛犬様、札幌でこういう形の狛犬様は見られません。

すごく立派で丸みを帯びた形です。

右側の狛犬様、こちらも横に少し幅があり丸みがあります。そしてこの狛犬様のもっている玉はすごく精巧に作り込まれています。

写真だとよくわかりませんがこの中にもう1つ丸い石（玉？）が入っています。

こういう形状の狛犬様は江戸時代の江戸ではたまに見られたそうですが、札幌では非常に珍しい形状です。

札幌最古の狛犬様は中央区にある北海道神宮頓宮の狛犬様と言われていますが、実際にはこちらの菜洗神社の狛犬様の方が歴史的には古いかもしれません。

社殿前、賽銭箱は以前は小さいのがあったそうなのですが現在はありません。また鈴もありません。質素な社殿です。

二拝二拍手一拝してお参りです。

振り返って見た参道

1つ石碑があるのですが何の石碑かはわかりませんでした。

八紘学園にはソフトクリームの他にも札幌景観資産にもなっている歴史的建物もあります。

ソフトクリームと歴史的な建物、そして精巧な狛犬様を見に訪れてみてはいかがでしょうか？

以上、菜洗神社についてでした。