札幌駅から徒歩10分あまりのところにある北海道大学植物園(正式名称:北海道大学北方生物圏フィールド科学センター耕地圏ステーション植物園)は人口200万人近い都市の中心地にありながら広大な敷地で植物についていろいろと見て触れ合える場所です。
国の登録有形文化財もあり、是非訪ねてほしい観光スポットです。
北海道大学植物園へのアクセス・入場料・営業時間
- 住所:〒060-0003 北海道札幌市中央区北3条西8丁目
- 電話番号:011-221-0066
- スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
- 営業時間:時期により異なる(下記参照)
- 定休日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日・冬期は日・祝・年末年始休み)
- 冬期は温室のみ見学可
- 入場料:高校生以上:420円 小中学生300円(団体料金あり)
- 冬期入場料:小学生以上120円
- 駐車場:無し(近隣に有料駐車場あり)
- 最寄駅:JR札幌駅・地下鉄札幌駅
- マップコード:9 521 324*61
- 公式サイト:北海道大学植物園
開園時間は時期によって異なります。
期間 | 開園時間 |
---|---|
4/29~9/30 | 9:00~16:30(入場16:00まで) |
10/1~11/3 | 9:00~16:00(入場15:30まで) |
11/4~4/28 | 平日10:00~15:30(入場15:00まで・温室のみ) 土曜日10:00~12:30(入場12:00まで・温室のみ) |
なお園内は非常に広いですが、売店・レストランはなく飲料の自動自販機も温室前のみとなっています。
歩いて非常に汗をかくこともあるので、ペットボトルや水筒で水を持っていくことをおすすめします。
植物園の入園券は自動販売機で購入して受付で見せるようになっています。
札幌駅からのアクセス方法
最寄駅は札幌駅からです。徒歩10~15分ほどで到着します。
分かりやすい行き方は、北海道庁旧本庁舎(赤レンガ庁舎)まで行って赤レンガ庁舎の裏にある現在の北海道庁の脇を進んで行くのがもっとも分かりやすいでしょう。
上記は赤レンガ庁舎ですが、その右側後方にあるのが現在の北海道庁です。
道庁方面(赤レンガ庁舎の右側)に抜けて再び赤レンガ庁舎の真後ろの道路を進めば北大植物園に到着します。
赤レンガ庁舎までのアクセスは下記記事を参照ください。
北大植物園前から見た赤レンガ庁舎の裏側です。
赤レンガ庁舎の左側に見えるのが現在の道庁です。
なお北海道庁から北大植物園の前にある「かでる2・7」までは地下道があるので雨等で天候が悪い時は地下道で行くことも可能です。ただし遠回りにはなります。
北海道大学植物園について
北海道大学の前身である札幌農学校時代、ボーイズ・ビー・アンビシャスで有名なクラーク博士の提案で植物園が作られることになりました。
北海道特有の植物を中心に植えられ、標本園も作られました。
またアイヌ民族に関する博物館も設置されています。
また国の登録有形文化財も2つあり、歴史的な建物を見ることも出来る施設になっています。
園内は非常に広く東京ドーム2.8個分の広さがあるので本格的に見学をするのであればスニーカー等、歩きやすい靴を履いていくことをおすすめします。
また全部を細かく見ると2時間以上かかります。軽く園内を周るだけでも1時間近くかかるため、時間に余裕をもって行くようにしてください。
続いて北海道大学植物園でおさえておきたいスポットを紹介していきます。
国の登録有形文化財「バチュラー記念館」
国の登録有形文化財なら見ておきたいという方もいますよね。
北大植物園の中に2つある国の登録有形文化財の1つが「バチュラー記念館」です。
国の登録有形文化財の登録番号は「第01-0018」となっています。
アイヌ民族の教育・文化の向上に意を注いだ、イギリス人宣教師J・バチュラー博士が、離日する1940年まで居住していた邸宅です。当時は北3条西7丁目にあり、木造2階建の屋根の中央には煉瓦作りの煙突が二本備え付けられ、十字架も掲げられていました。
昭和37年、北海道から寄贈を受け、植物園内に移築しました。移築後、民族資料室として公開していましたが、現在は同氏の遺品を収めた記念室を2階に設置し、建物は収蔵施設として利用しています。
と説明されています。
なお内部は一般公開されておらず外観しか見ることが出来ません。
作られた当時はかなり斬新な西洋建築物だったそうです。
国の登録有形文化財「北海道大学付属植物園庁舎」
北海道大学付属植物園庁舎(旧札幌農学校動植物学教室)は北大植物園の中に2つある国の登録有形文化財の内の1つです。
現在は更に名前が変更され「宮部金吾記念館」という名称になっています。
国の登録有形文化財の登録番号は「第01-0019」となっています。
宮部金吾氏は北大植物園の初代園長です。
宮部金吾記念館は植物園に入って右側に3分ほど進むと見えてきます。
北海道大学植物園内にある重要文化財
北大植物園内には6つの重要文化財があります。
北大植物園・植物園門衛所
北大植物園に入ってすぐ左側にある門衛所は重要文化財に指定されています。
門衛とは施設の出入口に配置される守衛(いわゆるガードマン)のことです。
小さく可愛い色合いの建物です。
北大植物園・博物館本館
剥製等が数多く展示されている博物館本館は重要文化財に指定されています。
入るとすぐに大きなヒグマの剥製が迎えてくれます。
絶滅してしまったエゾオオカミ
いろいろな動物の骨
エゾシカ
少し気持ち悪いものもありますが、標本好きな人ならきっと楽しめる場所になっています。
北大植物園・博物館旧事務所
一般開放されていないため、外からしか見ることが出来ない北大植物園・博物館旧事務所も重要文化財です。
よく見ると基礎の煉瓦積みや床下換気口がアーチ状になっているところが可愛くもある建物です。
北大植物園・博物館事務所 付属博物館鳥舎
北大植物園・博物館旧事務所同様、一般開放されていない博物館事務所 付属博物館鳥舎は元々、孔雀を飼うために建てられた施設です。
外からその作りを眺めてください。
北大植物園・博物館事務所 付属博物館便所
まさか便所まで重要文化財になっているとは・・・ときっとあなたは思うはずです。
でも100年以上の歴史を持つと重要文化財になるのかもしれませんね。
もっともお風呂(温泉)が世界遺産になっていることもありますから、トイレが重要文化財になってもおかしくありませんね。
北大植物園・博物館倉庫
ロッジ風の建物の博物館倉庫
中は一般開放されていないので外から見ることになります。
北大植物園 温室
北大植物園で年中見られるのが温室です。
温室と言えば暖かいイメージもありますが例温室もある温室です。
温室に入るとロビーのような場所があり一休みすることも出来ます。
北海道らしくない温室の草木
話の種に立ち寄るのも良いのではないでしょうか?
北大植物園 北方民族資料室
入口から割と近くにある北方民族資料室はアイヌ民族の文化を知ることが出来ます。
平日だとあまり人も来ないので、ゆっくりと見ることが出来ておすすめです。
北大植物園 秋の様子
北大植物園でも紅葉を楽しむことが出来ます。
落ち葉の絨毯にここが200万人近い都市の中心地であるとうことを忘れてしまいそうになります。
面白いのが落ち葉の道
落ち葉を集めるために集められているのですがそれが道のように長くなっていて、落ち葉の道の光景を見ることが出来るかもしれません。
なお10月くらいまでならバラ園でバラが咲いています。
秋の紅葉の見頃は10月中旬から後半ですが、草木はかなり枯れているので綺麗な草木を求めている場合は秋より春(5月くらい)から初秋(9月くらい)までに行かれることをおすすめします。
北大植物園 冬の様子
北大植物園は冬期は閉鎖されていますが温室のみ入ることが出来ます。
温室の周りは多少歩けるので温室の前から冬の北大植物園の様子を少しだけ知ることが出来ます。
温室のみの入室は正面入口から少し南側に進んだところにあります。
これ以上は進んではダメということでネットが張られています。
正面入口から少しだけ植物園の中を見ることも出来ます。
なお北海道在住(もしくは札幌市在住)の小学生と保護者を対象に時折、見学会を行っています。
旅行者で大人のみでは見ることは出来ませんが、新聞や北大植物園の公式サイトで募集をしていることがあるので札幌にお住まいのお子さんがいる方はチェックされてみてはいかがでしょうか?
北大植物園に行こう!
札幌に来てあまり時間は無いけど、北海道の自然に少しでも触れたいということであれば北大植物園はおすすめです。
また運が良ければエゾリスに出会えるかもしれません。
午前中に行くとかなりの高確率でエゾリスを見ることが出来ますよ。
また変わった野鳥を見ることもあるでしょう。
北海道では馴染みの野鳥であるヤマガラですが、都内では滅多に見られませんよね。
ほぼ年中を通してみることが出来ます。
こんな北海道の自然や文化財を手軽に札幌駅周辺でゆっくりと楽しみたい方におすすめです。
実際に編集部の人間は季節毎に行きたいスポットとして人気が高い観光スポットとなっています。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。