偕楽園跡緑地は、明治時代に作られた札幌市最古の都市公園を記念して都市緑地として「偕楽園緑地」として整備された場所です。公園とは異なりますが公園のように寛ぐことが出来る場所になっています。
偕楽園緑地(偕楽園跡緑地)について
偕楽園緑地にあるレリーフに下記のように書かれています(一部注釈をつけています)。
明治4年(1871年)、開拓使(明治時代にあった日本の官庁)は、この地に市民の憩いの場である「偕楽園」を設置しました。日本の公園制度は明治6年の太政官布達(今でいう法令の公布・発表と考えてください)によってはじまりますが、これにさきがけて開設された偕楽園は、日本で最初期の公園といえます。
かつてこの周辺一帯は、アイヌ語で「ヌプ・サム・メム」(野の傍らの泉地)と呼ばれ、泉が湧きサクシュコトニ川の清流が流れる景勝地でした。これに加え、偕楽園内には農業試験場やサケマスふ化場などが整備され、産業振興施設としても活用されてきました。
敷地内の清華亭は「開拓使貴賓接待所」として設けられた建物で、現在は札幌市の有形文化財に指定されています。
当時の札幌市民に親しまれていた偕楽園ですが、明治15年に開拓使が廃止されると、土地の売却が行われたり周辺の市街化が進むなど、時代の流れとともにその姿は変わっていきました。
現在の偕楽園緑地は、かつての偕楽園の一部分であり、くぼんだ地形に先人が親しんだ水辺の面影をとどめております。
偕楽園緑地へのアクセス及び営業時間
- 〒060-0807 北海道札幌市北区北7条西7丁目 周辺
- TEL::011-771-4211(北区土木部維持管理課)
- スマホなら上記電話番号タップで電話がかけられます
- 見学時間:24時間(自由に出入可)
- 見学料:無料
- 定休日:なし
- 駐車場無し
- マップコード:9 521 803*87
まっすぐ進んでいくと女性の銅像(朔風という名前)が見えてくるので、この銅像の後ろの道を道なりに進めば下記の写真の風景が見えてくるので、そこが偕楽園緑地です。
なお清華亭の前にあるので、清華亭を目指して向かってもたどり着けます。
偕楽園緑地の様子と石川啄木 歌碑
偕楽園緑地の様子を写真でご覧ください。
清華亭側から見た偕楽園緑地、普通に公園に見えます。
中に入っていくと石川啄木の歌碑があります。
2012年に設置されたものなのでごく最近です。
札幌駅周辺には石川啄木に関する記念碑や銅像が数多くあるので石川啄木をこよなく愛する人なら見て回っても面白いかもしれません。
跡は普通の公園のような場所です。
偕楽園跡地の観光おすすめ度はどれくらい?
よほど歴史に興味があるという方でなければ特に気にしなくても良い場所だと言えます。ただしすぐ前にある清華亭は歴史ある明治・大正期の建物が好きな方なら気に入ると思いますので、清華亭と一緒に見学するのが良いのではないでしょうか。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。