定山渓鉄道は、1918年(大正7年)から1969年(昭和44年)の約50年間、白石と定山渓の間約30kmを結んでいた鉄道です。
既に廃線から50年ほど経過しているため痕跡はあまり残っていませんが札幌の歴史を語る上で欠かせないものとなっています。
「さっぽろ・ふるさと文化百選」のNo.70(遺跡の項目)に選定されており、定山渓鉄道の歴史を垣間見るのにはどこを見れば良いのか行きやすいスポットを紹介していきます。
「旧定山渓鉄道」さっぽろ・ふるさと文化百選 の場所
さっぽろ・ふるさと文化百選に登録されているのだから「さっぽろ・ふるさと文化百選」のプレートはあるのかな?と思う方も多いと思います。
旧定山渓鉄道の「さっぽろ・ふるさと文化百選」のプレートは定山渓鉄道の終点であった定山渓駅の跡地にあります。
「さっぽろ・ふるさと文化百選」の「旧定山渓鉄道」プレートの詳細
- 住所:〒061-2302 北海道札幌市南区定山渓温泉東4丁目
- 電話番号:なし
- 営業時間:24時間(夜は危険です)
- 定休日:なし
- 入場料:なし
- 駐車場:あり(定山渓温泉の公共駐車場利用可)
- マップコード:708 755 330*28 (駐車場入口に設定)
定山渓の河童の銅像の後ろにひっそりとあります。
プレートの一面には定山渓鉄道の写真が印刷されています。
定山渓鉄道は、大正7年(1918年)白石から豊平を経て定山渓までの29.9kmにわたり開通した。温泉への利用客の輸送や豊平川上流の木材、豊羽鉱山の鉱石の運搬などに利用され、定山渓の発展に貢献した。しかし自動車の普及により、昭和44年(1969年)半世紀にわたる歴史を閉じた。
ここはかつての終点の定山渓駅があったところで、駅舎の礎石がわずかに残っている。
と書かれています。
「駅舎の礎石がわずかに残っている」と書かれていますが上記の写真の石くらいです。
定山渓鉄道で唯一現存する駅舎「石切山駅」
定山渓鉄道の駅舎で現存するものは「石切山駅」だけです。
現在は石山商店街振興組合の事務所として使われています。
札幌の中心から定山渓に向かう途中、少しだけ遠回りをすれば見れる場所にあります。
詳しくは下記記事をご覧ください。
定山渓鉄道跡(最初の豊平駅)
札幌市豊平区に定山渓鉄道の豊平駅の跡として豊平区が作ったプレートがあります。
スーパーの外壁に張られています。
定山渓鉄道跡(最初の豊平駅)の詳細
- 住所:〒062-0906 北海道札幌市豊平区豊平6条9丁目1-18 東光ストア豊平店
- 見学可能時間:24時間(道に面しているので)
- 定休日:なし
- 入場料:なし
- 駐車場:なし(東光ストアを利用するのなら東光ストアの駐車場を利用可)
- マップコード:9 465 308*11
プレートがあるだけなのでそれほど重要なポイントではありません。
定山渓郷土博物館
定山渓郷土博物館は、「さっぽろ・ふるさと文化百選」のプレートのある場所から徒歩5分くらいのところにある定山渓小学校にあります。
定山渓鉄道に関する展示品やパネル、写真が数多く残されています。
詳しくは下記記事をご覧ください。
定山渓温泉博物館
定山渓観光案内所に併設されている小さな「定山渓温泉博物館」でも定山渓鉄道に関する資料等が若干展示されています。
定山渓郷土博物館は自分で鍵を開けて入る施設ですが、その鍵を借りられるのがここ「定山渓観光案内所」です。
滝の沢駅の駅名標も展示されています。
詳しくは下記記事をご覧ください。
簾舞郷土資料館
簾舞郷土博物館は定山渓鉄道が出来る30年以上前、まだ歩いていくことしか出来なかった時代の休憩所・宿泊所として使われていた通行屋という建物を郷土資料館にした施設です。
ここにも定山渓鉄道に関する資料が展示されています。
札幌の中心部から定山渓に行く途中、少しだけ脇道にそれれば見学出来るので立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
詳しくは下記記事をご覧ください。
定山渓鉄道をもっと知ろう!
定山渓鉄道には19の駅(停留所含む)があり、すべてをまわって痕跡が無いか調べている人もいますが、ほとんどは残っていません。
それでも資料館等でその痕跡は知ることが出来ます。
是非とも今回紹介したスポットをまわって定山渓鉄道の歴史に触れてみてください。
以上、定山渓鉄道についてでした。
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