TEL(スマホOK):0164-57-1411
マップコード:959 184 061*71
旧花田家番屋は、北海道の小平町にある国の重要文化財にも指定されている建築物です。
元々は、鰊御殿・番屋(網元の居宅兼漁業施設)だった建物です。この中で多い時には200人もの人がここでニシン漁に携わりながら生活していたそうです。
また国指定重要文化財だけでなく北海道遺産にも登録されています。
「道の駅 おびら鰊番屋」に併設されており、車で訪れやすい場所にあります。
旧花田家番屋の詳細・アクセス方法
- 住所:〒078-3454 北海道留萌郡小平町鬼鹿広富35−2
- 電話番号:0164-57-1411
- スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
- 営業時間:5~10月 8:00~17:00/ 11~4月 9:00~16:00
- 定休日:月曜日(6月第3月曜日〜8月第2月曜日は無休)
- 入場料:大人400円/小中学生150円
- 駐車場:あり(無料)
- マップコード:959 184 061*71
- 公式サイト:旧花田家番屋
旧花田家番屋へのアクセス方法・行き方
旧花田家番屋へは車が便利です。
カーナビにマップコードもしくは電話番号、施設名、道の駅名(道の駅 おびら鰊番屋)で検索してもらえれば行き先設定出来ます。
国道232号線沿いなので北海道の日本海側の道を走っていれば道の駅の大きな看板もあるので、迷うことなく行くことが出来ます。
公共交通機関の場合札幌駅バスターミナルから特急はぼろ号(高速バス)に乗車、花田番屋前バス停で下車、徒歩1~2分となっています。
もしくはJR留萠本線「留萌駅」から沿岸バスの豊富留萌線他(幌延・遠別・羽幌経由 留萌駅より)に乗車、花田番屋前バス停で下車、徒歩1~2分となっています。
特急はぼろ号は、札幌から焼尻島・天売島へ行く時にもよく使われます。
旧花田家番屋の歴史と外観・内部の様子
「道の駅 おびら鰊番屋」から歩いていくと旧花田家番屋が見えてきます。
木造ですがとても大きく一瞬、昔の学校かな?と思うかもしれません。
途中に国指定重要文化財としての旧花田家番屋の説明板があります。
旧花田家番屋の前に立つと大きさがよくわかります。
ここで働いていた人を描いた銅像が前にありました。
昔の北海道の沿岸では群来る(くきる)という言葉が使われていたそうです。
春になるとニシンが群れをなして浅瀬の海藻に産卵する光景は月夜に照らされ、牛乳を撒き散らしたような光景だったそうです。これを群来る と言ったと説明されています。
ただ年々ニシンの漁は減ってきて戦後間もなくして、その光景はほとんど見られなくなったそうです。
それから数の子も高級品になったんですよね。
入場料は券売機で購入します。
そして扉を開けて中に入り、チケットを見せて見学をします。
中に入った感想は大きい!
いや単純明快ですいません。でも少し中に進み見回すとこんな広い空間になっているんだと驚きます。
それがこちら。
外から見た時、建物は3階分ほどの高さがありましたが、建物の右側半分が吹き抜けになっているとても広い空間になっていることに驚きます。
上記写真の右側に見える明るいところが入口です。そしてものすごく広い空間が広がっているのが何となくわかると思います。
この広い空間、中央は囲炉裏等があり、ここで料理等を食べて過ごしていたのは予想出来ますが、段になって上がっている部分はここで働いていた人が寝るスペースです。
布団1枚分のみで、ここで200人近い人が生活していたこともあるということに驚きです。まるで繁忙期の山小屋のよう。
この建物が建てられたのは当初明治29年頃(1896年)と言われていました。
その後の調査等で明治36~37年頃(1903年)に建てられたということがわかりました。
そんな昔はこういう生活がまだ当たり前だったことにも驚くかもしれませんね。
ここで生活する人達を「ヤン衆」と言います。
北海道でニシン漁などで雇われて働く男たちのことを、やんしゅ、ヤン衆と言うそうです。
なおこの建物を建てた人の名前が花田作三という人なのでこの施設の名前が「旧花田家番屋」と名付けれています。
ヤン衆達が寝る板間の下は生活用品や当時のニシン漁で使われたいたものが展示されています。
実際に当時はここにニシン漁で使うものを置いていたそうです。
特に有名な道具がモッコと呼ばれる道具です。
このモッコの中に鰊を入れて運んでいたそうです。
土間にある台所
ヤン衆達が寝る板間から見た全景
当時はここが活気づいていたのでしょう。
上を見ると梁が張り巡らされているのがよくわかります。
もう1度、入口に戻って今度は左側を見てみると畳敷きの部屋がいくつか並んでいます。
こちらは花田家の人が中心に生活している場所だったそうです。
当時の資料や使っていた民具が展示されています。
使用者と労働者、かなりの差があったんだなということがよくわかります。
旧花田家番屋へ行こう!
道の駅に併設されている国指定重要文化財、中に入ってみると本当に昔の光景が想像出来るようになっていて、歴史を感じさせてくれます。
毎年5月の下旬頃には「鰊番屋まつり」が開催され盛況となっています。
鰊の三平汁が振る舞われたり、鬼鹿松前神楽が披露されたりもします。
文化財とか興味ないし・・・という方でも、この建物のある前は本当に綺麗な海が広がるドライブにも最適な場所です。
休憩で道の駅に立ち寄る時にでも、是非見学してください。
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