豊平神社は国道36号線沿いの豊平区の市街地にある神社です。
毎月第4日曜日(第3日曜日の時もあり)に骨董市が開催されることでも有名な神社で近隣の骨董好きな人が集まる神社にもなっています(冬期は開催されません)。
創建は明治4年(1871年・創立は明治17年1884年)と歴史ある神社です。
豊平神社の詳細とアクセス方法
- 住所:〒062-0904 北海道札幌市豊平区豊平4条13丁目1-18
- 電話番号:011-811-1049
- スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
- 社務所運営時間:不明(概ね9:00~17:00と思われる)
- 入場料:なし
- 駐車場:あり(無料・お祭りや骨董市時は閉鎖)
- マップコード:9 466 096*64 (駐車場入口に設定)
豊平神社へのアクセス方法・行き方
豊平神社へは地下鉄が便利です。
地下鉄東豊線「豊平公園駅」から豊平公園の中を通っていくと徒歩10分くらい、距離にして700メートルくらいです。
車の場合は国道36号線沿いなので非常に分かりやすいのですが、札幌の中心部から向かう場合、進行方向とは反対側にあるため、どこから引き返して来ないと交通量の多い道路だけに危険ですのでご注意ください。
またお祭りや骨董市の時には駐車場は閉鎖されますので、その際は近隣の有料駐車場に停めるか公共交通機関を利用するようにしてくださいね。
豊平神社の由緒・御祭神・御利益
豊平神社の由緒・歴史
豊平神社は、阿部仁太郎という豊平村(現在の豊平区や清田区、南区)の発展に貢献した方が、上毛野田道命の祠を明治4年(1871年)に建てたことが始まりとされています。
その後明治17年(1884年)に社殿を新築して、今に至ります。
140年以上の歴史ある神社ですね。
豊平神社の御祭神
豊平神社の御祭神は
- 上毛野田道命(かみつけのたみちのみこと)=開拓の守護神
- 大山祇神(おおやまつみのかみ)=山林建築の守護神
- 倉稲魂命(うがのみたまのみこと)=商売繁盛の守護神
の3柱となっています。
上毛野田道命が最初の御祭神で主祭神です。
上毛野田道命は青森県の猿賀神社の御祭神で、青森出身であった阿部仁太郎氏が祀ったことに起因しています。
豊平神社の御利益
御祭神からも分かるように商売繁盛、開運厄除に御利益があると言われています。
そのため、この辺りで商売をしている方が朝によく参拝に来られている光景を見ることができます。
豊平神社の境内の様子
国道に向かって大きく立派な鳥居がたっています。
鳥居の両脇には大きな石灯籠がたっています。
その鳥居の前には社号標があり「郷社 豊平神社」と旧社格がそのまま使われている札幌では少し珍しい社号標です。
年末になるとしめ縄等を販売するお店も出ています。
中に入ると駐車場が左手にあります。参道に沿って駐車場があります。
冬になると雪で参道が覆われ、雪の無い季節とはまた異なる景色を見ることが出来ます。
進んでいくと塀がありその脇に上部が木製の灯籠があります。
冬だと上記の写真の通りです。
人気の神社なので、参拝に来られる方は多く、雪は圧雪されて滑りやすくなっているので積雪期に行かれる場合は注意してください。
そして進むと右手に手水舎がありました。
龍神様の口から水が出るタイプです。
水は出ていませんでしたが、裏側に周り蛇口をひねると水が出るようになっています。
2020年(令和2年)には花手水として多くの人が見に来ていました。
長時間撮影する人がいて撮影は短時間で注意書きが書かれていましたが、残念なことに訪れた時も長時間占有するグループがいました。
人が増えてきたら、一旦距離をとって離れてもらいたいものです。
左側には2つ建物があります。
1つには「清興殿」という額がかかっています。
社務所は手水舎を後方にあります。
神主さんが在社であれば、ここで御朱印をいただくこともできますよ。
そして更に奥へ、社殿の周りも塀で囲われています。
2つ目の塀の中へ入ると左右に絵馬かけがあります。
その奥には狛犬様
ちょっと怖い顔の狛犬様、目と口に色が塗られています。
狛犬様の台にも狛犬様が置かれています。狛犬様というよりはシーサーに近いように思いますが。
社殿へ
社号額は縦書きで「豊平神社」と書かれており、その横に「神宮大宮 徳川宗敬 謹書」と書かれています。
賽銭箱は上に蓋がついているタイプでした。
鈴を鳴らし、二拝二拍手一拝をしてお参りです。
振り返ると参道から鳥居まで見渡せます。
年末になると境内に古神札〆飾焼納祭(どんと焼)のための小屋が設置されしめ縄や御札等を返納することが出来るようになっています。
豊平神社は交通量の多い国道36号線に面している割には静かで落ち着ける神社です。
観光で行くというところではありませんが、変わった御朱印もいただけるので、観光先で御朱印をいただくのが好きな方は、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
豊平神社の御守
御朱印をいただく場合は社務所の中へ
社務所に入ると右側にお守りや御札が並べられています。
普段は神社の方しかいませんが、年末年始はアルバイトの巫女さんが対応してくれます。
縁結びの御守もあります。
珍しいところでは、サッカー御守でしょうか。
破魔矢も販売されています。
豊平神社の御朱印は見開きでいただこう
豊平神社の御朱印は3種類あります。
一般的な片面に書いていただく御朱印と見開きで書いていただく御朱印です。
見開きで書いていただく御朱印というのは非常に珍しいので、せっかくなので御朱印を書いていただく場合は見開き両面でいただくようにしましょう。
こちらが実際に書いていただいた御朱印です。
主祭神の上毛野田道命のスタンプが押されています。
なお初穂料は
- 片面:300円
- 見開き:500円
となっています。
令和2年になってから「とよひらの里 御朱印」という地域の歴史をデザインした御朱印も加わりました。
書置き・見開きサイズの御朱印です。
初穂料は500円となっています。
清田区の三里塚神社の御朱印もいただける
豊平神社では清田区にある三里塚神社の御朱印もいただくことが出来ます。
三里塚神社の御朱印の初穂料は300円です。
三里塚神社については下記記事をご覧ください、
豊平神社の石碑や土俵
豊平神社の境内には石碑が数多くあります。
交通安全祈願塔と書かれた石碑。
左右に狛犬様が置かれています。少しずんぐりむっくりした貫禄ある狛犬様です。
その横にはなんて書かれているのか分からない石碑があります。
「豊平神社 針供養の歌碑」ということです。1951年建立とされています。
針をのぶる
裁ち縫ひにはげむをみなら数々の
折れたる針をいとほしみつつ
と書かれていそうです。
既に何が書かれているか分かりませんが「札幌市豊平聯合用水組合創立五十年記念碑」とのことです。1943年に建立されたそうです。
豊平神社の左側奥には「満州戦没記念碑」という記念碑もあります。日露戦争で無くなった当時の豊平村出身の慰霊のための碑ということです。1906年建立とされています。
「満州戦没記念碑」の隣にある碑は「阿部仁太郎之碑」で建立は1899年(明治4年)とされており、豊平区に現存する最古の碑ということです。
阿部仁太郎は豊平神社を作った方とされています。
また奥の方には以前使っていたと思われる社号標がありました。
社殿の横には土俵もありました。
御神木及び保存樹木として推定樹齢200年のハルニレの木も境内にあります。
豊平神社に行こう!
豊平神社はアクセスもよく豊平公園と合わせて行くのにおすすめのスポットです。
札幌中心地から札幌観光の定番である「羊ヶ丘展望台」に車で行く途中にある神社ですので、その帰りにでも立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
以上、豊平神社についてでした。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。