毎年2月の初旬(概ね第1月曜日)から1週間行われるさっぽろ雪まつり
多くの観光客が訪れ札幌で1番人気の観光イベントとなっています。
でも大通公園に作られる大雪像やジャンプ台っていつくらいから作られていつ完成するのかと疑問に思っている人もいるのではないでしょうか?
実際に大雪像が作られる過程を写真を添えて説明し、さっぽろ雪まつり本番前の楽しみ方を紹介していきます。
さっぽろ雪まつりの準備はいつから?雪像制作はいつから?
さっぽろ雪まつりの準備は概ね1ヶ月半前から始まります。
もちろん下準備はもっと前から始まりますが大通公園で準備が始まるのが12月下旬くらいからです。
12月25日まで大通公園は「さっぽろホワイトイルミネーション」が開催されます。
「さっぽろホワイトイルミネーション」は終わった翌日12月26日にイルミネーションの撤去作業が始まり、入れ替わりでさっぽろ雪まつりの準備が始まります。
【大雪像】Hard Rock Family Live~初音ミク&戸山香澄 on Snow Stage~が出来るまで
初音ミク&戸山香澄の大雪像がどういう順序で作られていったのか順に説明します。
準備段階【模型製作】
さっぽろ雪まつりは例年、8月くらいにはどういう雪像を作るのか決まるそうです。
上記の写真は実際に作られた模型の写真です。そしてリーダーの決定。
雪像のパート毎に誰が担当になるか決められます。メンバー以外にも外部スタッフやボランティアが加わります。
工程表も作成され進捗管理が行われます。
そして年末に足組が作られます。
1月5日撮影・年末から大雪像が作られる場所は立入禁止となります。
1月5日撮影・足場の設置が引き続き行われています。
1月6日撮影
1月6日撮影
1月6日撮影
1月6日撮影
下層部にはベニア板が設置され、雪が足場の中に入り込まないようにされていきます。
第1段階【雪積み~寝かせ】と雪輸送開始式
第1段階の開始となる1月7日には雪輸送式というものが行われます。
雪輸送開始式は一般人も見学可能なので見学に行ってきました。
詳細は下記記事をご覧ください。
ダンプカーで運ばれてきた雪が投下されいよいよ本格的に雪像制作へと進んでいきます。
1月8日撮影・既に数メートルの雪が積まれていました。
1月9日撮影・ショベルカーの重さを利用しながら踏み固めていきます。
1/11撮影・こんな悪天候な日でも作業は続けられます。もちろんあまりにも危険と判断された時は中止になります。
1月12日撮影・かなりの高さまで雪が積み上げられました。
1月13日撮影・ほぼ大雪像の高さまで雪が盛られています。
1月14日撮影・上部のベニアの中には雪が入れられています。
1月15日撮影・下部はまだ雪を持っていますが上部の紅なの中は雪が入れられ雪の自重で沈み込ませるために放置する日となっています。
第2段階【背壁・上段部の粗削り及び面出し】
1月16日撮影・上部のベニアが撤去され固まった雪が現れます。
1月16日撮影・
1月16日撮影・寸法を正確に測り、雪を削るために下絵を書いていきます。
1月16日撮影・大きすぎる雪像のためきちんと距離を計測して下絵を書かないとバランスが崩れるので、正確に距離を測定しないと綺麗な雪像にはならないそうです。
1月16日撮影・一番上もまだ作業が続いています。
1月17日撮影
1月18日撮影・下絵が見えてきて粗削りの作業に入っています。
1月18日撮影・初音ミクだということが認識出来ます。
1月18日撮影・戸山香澄ということも認識出来ました。
1月19日撮影・初音ミクと戸山香澄の粗削りが概ね出来てきています。
1月19日撮影・でもまだ下部は全く手を加えていません。
第3段階【上段(背景・初音ミク・戸山香澄)荒削り】
なお1月20日に札幌市民対象の見学ツアー(応募&抽選式)に当選したので見学してきました。その時の様子は下記記事をご覧ください。
11月21日撮影・上部がくっきりと見えてきました。
1月21日撮影・明らかに戸山香澄です!
1月21日撮影・そして明らかに初音ミクです。
1月22日撮影・顔の下の荒削りに入ってきています。
1月22日撮影
1月22日撮影
1月22日撮影
1/24撮影・ギターの輪郭が見えてきました。
1/24撮影・この頃になると雪像製作の見学者も増えてきます。
1/24撮影
1/24撮影
第4段階【上段:雪入替 下段:荒削り】
- 背景及び上段各パーツの雪を化粧雪と入替
- 下段各パーツの荒削り
- 裏壁(北、西、南)補修
下に降りてくるのと同時に上段の仕上げに入っていきます。
1月26日撮影・再び足場が組まれ初音ミク&戸山香澄の表面に化粧雪(山奥から持ってきた綺麗な白い雪)を貼り付けて綺麗な白になるようにコーティングされていきます。
1月26日撮影・バケツで化粧雪を運び丁寧に仕上げられていきます。
1月26日撮影・かなり根気のいる作業でしょう。
1月27日撮影・細部の調整もしながら化粧雪に交換されていきます。
1月27日撮影
1月27日撮影
1月28日撮影・初音ミク側はほぼ化粧雪に切り替わったようです。
1月28日撮影
「綺麗な顔してるだろ。ウソみたいだろ。雪なんだぜ、それで」
1月28日撮影・戸山香澄の化粧雪入替え作業もほぼ終わっているようです。
第5段階【上下段の細部彫刻・仕上げ】
- 各パーツの化粧雪による部品の追加、成形、彫刻及び仕上げ
- 背景の細部作成及び期間中の修正のための移動経路の仕上げ
- 上下段各パーツの細部作成
- ステージ前面の文字の作成
像の部分はほぼ完成となってきます。
1月29日撮影・細部の彫刻が開始されていきます。
1月31日撮影
1月31日撮影・ギターの細部も徐々に出来上がってきています。
1月31日撮影
1月31日撮影・目の奥をくり抜いて陰影を出すって凄い発想ですよね。
最終段階【各部パーツ仕上げ及び最終調整】
- 各パーツの仕上げ
- 点検、確認及び適宜修正
そして細かい修正等を行いステージを整えて完成となります。
2月1日撮影・素人目に見るとほぼ完成しているように見えます。
2月1日撮影
2月1日撮影
2月2日撮影、もうほぼ仕上がっていますね。
2月2日撮影
2月2日撮影
最終日は微調整
日程表では2月2日に完成で最後の2月3日は微調整に入ります。
2月3日撮影
2月3日撮影
2月3日撮影
2月3日にさっぽろテレビ塔から望遠レンズを使って撮影しています。
最後の仕上げにラストスパートです。
2月3日撮影。完成と言って良いでしょう!
そして2月4日、いよいよ一般公開です!
プロジェクションマッピングが映し出される大雪像はとても美しく圧倒されます。
今回のプロジェクションマッピングは2種類ありました。上記の動画は通常バージョン
そして特別バージョンです。見て何が違うか見つけてくださいね。
さっぽろテレビ塔前 J:COM広場 スケートリンクの準備
さっぽろ雪まつりより少し早くスタートするさっぽろテレビ塔前のスケートリンクは1月10日くらいから本格的に作業に貼ります。
氷が運ばれ丁寧に敷き詰められていきます。
1月28日くらいにはほぼ完成していました。
白い恋人 PARK AIR ジャンプ台が作られていく様子
白い恋人 PARK AIR ジャンプ台は年明けから作られていきます。
最初は上記の動画の通り、足場を作っていくことから始まります。
そして徐々に足場が大きくなっていきます。
足場が出来ると次はベニア板が取り付けられていきます。
丁寧に下からベニアいたが張られていきます。
雪が積もると上記写真のようになりますが、きちんと雪を足して人によって固められていきます。
雪が足りないところはクレーンで雪を持ち上げて投下してならします。
スキーで何度も何度も確認しながら固めていくのは安全対策でしょう。
そしてほぼ完成
試しでジャンプをする光景も見れるかもしれません。
2月3日にさっぽろテレビ塔から見たジャンプ台の様子。完成して後は調整に入っています。
雪像は各会場で同時進行で作られる
他の大雪像や市民雪像(小雪像)も同時進行で作られていきます。
他の会場は周りに木々があったりして作られている様子があまりわからないというのがネックですが、それでも1月後半くらいからは出来上がっていく様子を見ることが出来ます。
1月後半くらいから大通公園の9丁目や12丁目の市民雪像も作られ始めます。
一生懸命作る様子は是非1度は見て欲しい札幌の冬の光景です。
さっぽろ雪まつりの雪像はすべてが前日までに完成する訳ではありません。11丁目会場の国際雪像コンクールの雪像は2月に入ってから作り始められ、さっぽろ雪まつりが始まってから完成します。
さっぽろ雪まつりの準備風景も楽しもう
2月上旬から始まるさっぽろ雪まつり、期間中は航空券もホテルも値上がりします。
だからまだ安い1月後半からさっぽろ雪まつりが始まる前日までの間に来て雪像制作の様子を楽しんでいく方もいます。
特に前日であればかなり完成しているので本番とあまり変わらない雪像を見ることが出来ます。またさっぽろテレビ塔は雪まつり期間中はかなり混雑しますが前日までは全く混雑していないのでさっぽろ雪まつり前日に来て、さっぽろテレビ塔からさっぽろ雪まつりの準備風景を楽しむのもおすすめです。
ズーム倍率が大きいデジカメならかなり遠くの雪像まで見ることが出来ます。
夜もライトアップやプロジェクションマッピングのテストをするので本番みたいに綺麗な風景を見ることが出来ます(上記写真は2018年度のもの)。
さっぽろ雪まつりの準備も是非、楽しんでくださいね。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。