発寒神社(はっさむじんじゃ)は、札幌市西区のJR発寒中央駅の近くに鎮座する神社です。
境内には復元されたストーンサークルもあり、現物の遺跡は10世紀前後のものと推定されています。
札幌では珍しい伊勢神宮からの御分霊を祀っており札幌では2番目に古い神社とされています。
発寒神社の詳細とアクセス方法
- 住所:〒063-0831 北海道札幌市西区発寒11条3丁目1-33
- 電話番号:011-661-3973
- スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
- 社務所受付時間(営業時間):9:00~17:00
- 定休日:なし(出張祈願等で不在時あり)
- 入場料:なし
- 御朱印:あり
- 駐車場:あり(無料)
- マップコード:9 605 651*55 (駐車場入口に設定)
- 発寒神社 公式サイト
発寒神社へのアクセス方法・行き方
発寒神社へは車でも電車でも、ともに便利です。
電車(公共交通機関)の場合、JR函館本線「発寒中央駅」北口から徒歩3分くらいです。
発寒中央駅の北口に出ると大きなドラッグストアとスーパーマーケットがありその隣のブロックに発寒神社は鎮座しています。
駐車場内を通るのは危険なのでこのドラッグストアの前の道を歩いていけばたどり着けます。
車の場合は、札幌の中心部からだと30分くらいの距離です。
マップコード対応のカーナビの場合はマップコードで、マップコード非対応のカーナビの場合は、住所や神社名、電話番号で検索してください。
なお発寒神社のブロックの目立つ位置にある駐車場は発寒神社の駐車場ではありませんので注意してください。
発寒神社の由緒・御祭神・ご利益
発寒神社の由緒・歴史・創祀
1856年(安政3年)、幕府の命を受けた山岡精次郎らが開拓に訪れた際、轟清吉に命じて京都伏見稲荷大社の分霊を奉斎させたのが創祀となっています。稲荷神社という名称となります。
ただし1857年(安政4年)の説や京都伏見稲荷では無いという説もあり定かではありません。
1875年(明治8年)、屯田兵32戸が入植して徐々に発展していきます。
1898年(明治31年)、伊勢神宮より豊受大神の御分霊を受けます。
1899年(明治32年)、公認神社となります。
1903年(明治36年)、発寒神社と改称します。
1932年(昭和7年)、二重墳墓(ストーンサークルの上に後代の墓が重複しているため)が発掘されます。
札幌で一番古いとされる神社は北区にある「篠路神社」で1855年(安政2年)の創祀なので1年ほど跡に創祀された神社となりますね。
発寒神社の御祭神
最初に稲荷神社であったこともあり最初の御祭神は、
- 倉稲御魂大神(うがのみたまのおおかみ)
となります。
伊勢神宮の御分霊で
- 豊受大神(とようけのおおかみ)
が御祭神に加わり、2柱となっています。
発寒神社のご利益
御祭神より、五穀豊穣、産業振興、商売繁盛、家内安全、芸能上達、農業・漁業守護、開運招福、厄除け等がありますが、合格祈願もご利益があると言われています。
日本を代表する神様が祀られている神社ですので、いろいろとご利益がありそうです。
発寒神社の参道は2ヶ所
神社には参道と裏参道がありますが、発寒神社の場合どちらが参道でどちらが裏参道かよくわからない作りになっています。
上記の写真は社殿正面に設けられた入口で、通常であればこちらが表参道になると思います。社号額も鳥居についています。
そしてもう1つの入口、こちらは社殿が向いてないのですが、こちらの方が鳥居が大きく、更に社号標も大きく由緒書きまでこちらにあります。
ただ上記の鳥居には社号額はついていません。
発寒神社・社殿正面の参道
社殿正面の参道の鳥居についている社号額は「發寒神社」と記されています。
社号標は一般的なサイズとなっています。
気になったのが社号標の後ろにある2本の円柱、これが何に使われていたのかわかりません。
鳥居を超えると左右に橋の欄干のようなものがあります。
参道の左右には朱色の金属製の灯籠が並んでいます。
木でよく見えないため反対側から撮影した石灯籠です。
大正15年と刻まれています。
こちらの参道に鎮座している狛犬様、紋様が入っており貫禄があります。
発寒神社・社殿横の参道
もう1つの入口の社号標、大きく立派で「鎮守 発寒神社」と刻まれています。
鳥居の前には1対の石灯籠がありました。
鳥居をくぐったところです。
狛犬様が鎮座しておりその奥の左右は駐車場になっています。
狛犬様は比較的新しい年代でした。
途中に社務所と手水舎がありますが社殿前にはこちらも橋の欄干のようなものがありました。
ここから先は別世界という現れなのでしょうか?
発寒神社の社務所と御朱印
発寒神社の社務所は2018年8月現在、建て替え中となっています。
かなり完成してきており、予定では2018年12月に完成とのことです。
2018年8月の段階では演舞場前にプレハブで仮の社務所がありました。
お守りやおみくじ、御朱印はこちらとなります。
こちらが発寒神社の御朱印です。鳥居とその奥にある社殿が描かれており何とも可愛らしい御朱印となっています。
初穂料(御朱印の代金)は300円でした。
発寒神社の手水舎
発寒神社で特徴的なのが手水舎です。
竹で覆われているのが分かると思いますが手水舎の中にあるのは手水鉢ではなく岩です。
大きな岩が手水鉢の代わりとなっています。
水は普段は出ていませんが近づくとセンサーが反応して水が流れ始めます。
かわいい巫女さんのイラストで手水の作法が説明されています。
FacebookとInstagramで情報発信をしているそうです。
手水舎の周りに以前使っていたと思われる手水鉢が2つ置かれていました。
発寒神社のストーンサークルと石碑
社殿の見て右側には石碑とストーンサークルがあります。
最初にあるのが下の写真の2つの石碑です。
左側の石碑には「発寒屯田兵移住百年記念碑」と書かれています。これは1876年に屯田兵32戸が入植してから100年経過したことを記念して建てられたものです。
右側の石碑には「発寒移住記念碑」と書かれています。こちらは1857年に旗本20人が入植したことを記念して建てられたものです。
2つの石碑の隣には雰囲気の良い焼却炉がありました。
焼却炉の隣には馬頭記念碑という石碑がたくさんある場所がありました。
石碑には「馬頭観音」「馬頭観世音」「馬頭大神」と言った文字が刻まれています。
北海道開拓において馬は欠かせず、一生懸命働いていました。そのため、亡くなった馬も多く馬の鎮魂のために馬頭碑と呼ばれる石碑が数多く北海道では見られるようになりました。
ここはその場頭碑を集めたところなのでしょう。
そして上記の写真がストーンサークルの復元したものです。
10世紀前後のものということです。
発寒神社の社殿
発寒神社の社殿は非常に大きく立派なものです。
屋根の色が緑っぽい褐色となっていました。
社殿にかかる社号額は縦書きで「発寒神社」と描かれています。
社殿の柱のところにも1対の狛犬様が鎮座していました。
しっかりと参拝に来た方を見ています。
賽銭箱は外に置かれておらず、社殿の扉に「賽銭投入口」と書かれたところがありこの蓋を押してお賽銭を入れるようになっていました。
鈴を鳴らし、二拝二拍手一拝をしてお参りです。
発寒神社へ行こう!
車でも電車でも行きやすい発寒神社、札幌観光の時には是非とも立ち寄って欲しい神社です。
西区には個性的な神社が多く神社巡りをしてみるのも面白いですよ。
以上、発寒神社についてでした。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。