札幌市で水天宮と言えば中島公園に隣接している水天宮が有名ですが、実はもう1つ水天宮があるのをご存知でしょうか?
もう1つの水天宮は札幌市南区にある「北海道電力藻岩発電所」の敷地内にあります。発電所の敷地内といっても一般開放されているエリアにあるため、誰でも参拝に行くことが可能です。
中島公園にある水天宮については下記記事をご覧ください。
藻岩発電所内 水天宮の詳細とアクセス方法
- 住所:〒005-0033 北海道札幌市南区南33条西11丁目3-1
- 電話番号:なし
- 営業時間:24時間(夜は危険です)
- 御朱印:なし
- 定休日:なし
- 入場料:なし
- 駐車場:なし
- マップコード:9 341 473*78
藻岩発電所内 水天宮へのアクセス方法・行き方
藻岩発電所内 水天宮の由緒・御祭神・ご利益
藻岩発電所内 水天宮の由緒・歴史
藻岩発電所内は1936年に着工した水力発電所です。
水天宮は昭和54年(1979年)6月1日に建立されています。
そのときは現在の位置より100mほど南側にありましたが、平成4年(1992年)11月27日に現在の場所に遷座しています。
藻岩発電所内 水天宮の御祭神
一般的な水天宮の御祭神は、
となっているので、この4柱が御祭神と思われます。札幌水天宮の御札を本殿の中に入れているので、この4柱を祀っていることになるでしょう。
藻岩発電所内 水天宮のご利益
藻岩発電所は水力発電所であり水の神様である水天宮を祀ったと思いますので、水難や発電所の安全を祈って建立されていると思います。
北電に問い合わせたところ、
建立当時の資料に明記しているものはございませんが、当社がダムを有している豊平川における水害除けや、より多く発電できるよう豊水を祈念したものと思われます。
という回答をいただきました。北海道電力様、ご協力ありがとうございます。
そのためご利益としては水難や安全祈願、豊水にご利益がありそうです。
なお恐らくですが、どこからも御分霊はいただて無い神社だと思われます。
また社の中には中島公園の水天宮の御札が置かれているそうですが、中島公園にある水天宮とは関係ありません。
1年に1度、中島公園の水天宮に御札を求めに行っているそうです。
藻岩発電所内 水天宮の様子
山鼻緑地親水ゾーンにかかる橋を渡り北電の発電所内へと移ります。
ほくでんと書かれた大きな建物があります。
建物の後ろには太いパイプが3本、ずっと山の上の方まで続いています。
このパイプの横の広場の奥に水天宮が鎮座しています。
小さな社で社号標も社号額もありません。石灯籠も狛犬もありません。
シンプルな神社です。
賽銭箱もありませんが社の前に立って、二拝二拍手一拝をしてお参りです。
水天宮から山鼻緑地親水ゾーンを通り下流へと向かうと上山鼻神社があります。水天宮からは徒歩5分もかからないくらいです。
上山鼻神社と合わせて参拝されてみてはいかがでしょうか?
以上、藻岩発電所内 水天宮についてでした。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。
初めまして、まさえと申します。水天宮の水害・水難除けというのを見て、思い当たりました。
昭和24年に札幌盲学校の山田昭夫先生がここで溺れ死んだんです。春の遠足で来てて、みんなでボール遊びの最中、川にボールが落ちてしまい、山田先生が靴を脱いで川に入って取りに行ったそうです。増水していて、先生は流されてしまい、遺体が見つからないままお葬式をしました。先生の遺体は翌年の夏、はるか下流で半分白骨化して見つかりました。その後、慰霊の木札が発電所近くに建てられました。
今日、ここへ行っても慰霊の札はなく、意味有り気な祠だけがあって。こちらのサイトを見て、多分、水天宮に吸収合併して建て替えられたのかなと思いました。木札だから長持ちもしないだろうし、でも、まわりアーチで囲って大事に建てたもので、慰霊の札を引っこ抜いてなくすのもひどいし。で、こうなったのかなと。
当時は戦後の物不足で、学校で只一つだけのボールだったそうです。山田先生は前年に大学を出て赴任したばかりで、体育だし、自分が取りに行かなきゃ、と思ったんでしょうね。