石山開拓神社は、札幌市南区にある神社です。
山の中にあり比較的新しい神社なのですが、少し不明な点もある神社で御祭神が明確では無いことが気になります。
参道は苔むした石段と白樺並木がとても美しくなっています。
石山開拓神社の詳細とアクセス方法
- 住所:〒005-0849 北海道札幌市南区石山933 付近
- 電話番号:なし
- 営業時間:24時間(夜は危険です)
- 定休日:なし
- 入場料:なし
- 駐車場:駐車スペースはあり
- マップコード:9 130 207*72
石山開拓神社へのアクセス方法・行き方
石山開拓神社へは車が便利です。
札幌の中心部からなら30~40分くらいで到着します。
マップコード対応のカーナビの場合はマップコードを、マップコード非対応のカーナビの場合は、近くの老人ホームである「和幸園」(TEL:011-591-5210)を目印にしてください。
和幸園のあるTの字のところを右折して100メートルほど進むと石山開拓神社があります。
公共交通機関で行くことはおすすめしない場所ですが、公共交通機関の場合は地下鉄南北線「真駒内駅」から中央バス「真101他 空沼線」の乗り「石山東5」バス停で下車、バス停から徒歩20分くらい、距離にして約1.3kmです。
石山開拓神社の由緒・御祭神・ご利益
石山開拓神社の由緒・歴史
1949年(昭和24年)、豊受大神碑を建立したのが始まりとされています。
社殿は1965年(昭和40年)頃に赤平(空知地方)の炭坑にあったものを移転してきたということです。
石山開拓神社の御祭神
石山開拓神社の御祭神は2つの説があります。
1つは元々が豊受大神碑を建てたことが始まりなので豊受大神を御祭神としているという説であり、自然な流れです。
もう1つが札幌市南区のホームページで書かれているのですが、
祭神は豊平神社の祭神と同じ
と書かれており、そうなると豊平神社の御祭神は
札幌市公文書館に確認したところ、はっきりとした回答は得られませんでしたが、可能性の1つとして
- 豊平神社は3つの祭神がおり、そのうちの1つに「倉稲魂命(うがのみたまのみこと)」という祭神がいる。
- 諸説あるが、「倉稲魂命(うがのみたまのみこと)」は、石山開拓神社で元々祀られていた「豊受大神」と同一という説がある。
- そのことから、「祭神は豊平神社の祭神と同じ」という記載になったのではないか。
ということでした。
石山開拓神社のご利益
御祭神が変わればご利益も変わるのが一般的です。
ただ豊受大神は食物・穀物の女神となっており、稀に倉稲魂命と同一視している神社もありますので、そう考えると、商売繁盛・五穀豊穣等にご利益があると考えられます。
石山開拓神社の様子
石山開拓神社の入口に立ったところが上記の写真です。
木製の鳥居があります。右側を見ると小さな建物があります。
「石山八区開拓時の炭焼窯」と書かれています。昔ここで炭焼窯があったことを伝えるものです。
もう1度、鳥居の方を見ます。
鳥居に支えられるように社号額があり「石山開拓神社」と書かれています。
元々は鳥居の上の中央についていましたが落ちてしまい鳥居に支えられるように置かれています。
参道は緩やかな階段状の坂道になっており、階段として使われている石は札幌軟石のようです。また左右にきちんと並んでいる白樺の木と苔むした石段が綺麗な風景となっています。
階段の途中に石碑があります。昭和40年に建立された「開拓記念碑」で開拓20年を記念して建てられました。
このエリアは昭和に入ってからの開拓です。
もう少し進むと次は「馬頭観世音碑」がありました。
ただ昭和に入ってからだと馬頭観世音碑はあまり建てられなくなったのでどこか違う場所から移されてきたものでないかと思います。
そして階段を上りきると社殿があります。
社殿の横には豊受大神碑が建っています。
賽銭箱はなくお賽銭を入れるところもありませんでした。
鈴はついていますが、社殿からぶら下がっているのとは異なります。
それでも鈴を鳴らし二拝二拍手一拝をしてお参りです。
帰りは苔むした石で滑りやすいので十分に気をつけてください。
冬場は特に危険です。
石山開拓神社は山林に囲まれた場所にありますが近くには「札幌 芸術村」もあります。
観光のついでに立ち寄られてみてはいかがでしょうか?
以上、石山開拓神社についてでした。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。