勝源神社(かつげんじんじゃ)は、札幌市東区の雪印メグミルク「酪農と乳の歴史館」の1階PR室に鎮座している神社です。
企業が自社の商品を御神体にしている神社ですが、北海道民にとっては好意的に捉えられており実際にご利益がある!という人までいるのが特徴的です。
雪印メグミルクの工場見学(要予約)に訪れた際に一緒に参拝する人が多い神社です。
勝源神社の詳細とアクセス方法
- 住所:〒065-0043 北海道札幌市東区苗穂町6丁目1番1号
- 電話番号:011-704-2329 (電話予約必須)
- スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
- 社務所受付時間(営業時間):社務所なし
- 参拝可能時間:9:00~11:30/13:00~17:00
- 休日:土日祝日、年末年始
- 入場料:無料
- 駐車場:あり(無料)
- マップコード:9 556 349*57 (駐車場入口に設定)
- 公式サイト(雪印メグミルク酪農と乳の歴史館)
*一部サイトでは勝源神社への参拝は予約不要と書いてありますが勝源神社の参拝のみでも電話予約は必要です。
*年に数回、予約なしで一般開放される時があります(6月~8月の最終土曜日等)。
勝源神社へのアクセス方法・行き方
勝源神社は雪印メグミルク 酪農と乳の歴史館の中にあります。
勝源神社へは車が便利です。
札幌の中心部から10~15分で到着します。
マップコード対応のカーナビであればマップコードを、マップコード非対応のカーナビであれば電話番号か住所、施設名で検索してください。
公共交通機関の場合、札幌駅前バス停(地下鉄さっぽろ駅13番出口が最寄り)から中央バス「循環3 苗穂線」に乗車、「北6条東17丁目」バス停で下車、そこから徒歩5分くらいです。
1時間に1本しかバスが無いので注意してください。
JR苗穂駅からも徒歩圏内ですが2018年11月16日までは徒歩15分くらい、2018年11月17日以降は徒歩20分くらいとなります(駅が300メートルほど移動するため)。
勝源神社へは正面入口ではなく見学者入口から入ります。
勝源神社の由緒・御祭神・ご利益
勝源(カツゲン)とは
そもそも勝源神社のカツゲンとは何かというと北海道のみで販売されている乳酸菌飲料です。
味は本州で販売されているものならヤクルトやマミーに似た味わいです。
元々は昭和初期、帝国陸軍が北海道製酪販売組合連合会(雪印の前身)に給水状況の劣悪な中国中央部に駐屯している軍人に栄養飲料の開発を依頼して、傷病兵の栄養源として開発したのがカツゲンの始まりです。1938年(昭和13年)のことです。
その時はカツゲンという名称ではなく「活素(かつもと)」という名称で活は「カツ(勝つ)を意味しています。
1956年(昭和31年)に「活源(カツゲン)」に名称変更され北海道内での一般販売が開始されます。1957年(昭和32年)に活源からカツゲンとカタカナ表記に変更されました。
1979年(昭和54年)に名称を「ソフトカツゲン」とし、味も薄くさっぱりしたものに変更されます。
その当時はまだガラスの瓶入でしたが徐々に紙パックへとシフトしていき、現在は紙パックのみとなっています。
過去にはいろいろなテイストのソフトカツゲンが販売されています。
2018年には北海道らしくハスカップカツゲンが発売されました。
カツゲンが縁起物とされる
北海道に限らず、受験シーズンになるとスーパーマーケット等で受験対策としてスナック菓子の「カール」が「うカール」として山積みされたり「キットカット」が「きっと勝つ」という語呂合わせで山積みされることがありますよね。
カツゲンも同じように「勝つ」ということで縁起物・験担ぎとして販売されるようになってきました。受験シーズンには受験生応援バージョンパッケージのソフトカツゲンも販売されるくらいです。
勝源神社の由緒・歴史
勝源神社が創祀は2005年(平成17年)12月です。
カツゲン発売から2006年(平成18年)で50年となることもあり、「勝つ源」として勝源神社が創祀された訳です。
勝源神社の御祭神
勝源神社の御祭神は「カツゲン」です。
社殿(というよりは小祠)には天照皇大神の札の前にカツゲンが祀られています。
勝源神社のご利益
勝源神社のご利益はずばり、受験合格・必勝祈願です。
カツゲンを飲んで勝つことへの験担ぎとなり、勝利・合格へと導いてくれるでしょう。
勝源神社の様子
勝源神社は酪農と乳の歴史館1階、PR室の奥に鎮座しています。
鳥居には社号額がかかっています。
社号額には縦書きで「勝源神社」と描かれています。
狛犬様の代わりに「カツゲン」と「ソフトカツゲン」が飾られています。
社殿にも社号額があり縦書きで「勝源神社」と書かれています。
賽銭箱もあります。
でも企業の中にある神社に賽銭箱にお賽銭を入れてもどう使われるんだろう?と疑問に思うかもしれませんね。
安心してください。
「お賽銭は、当館に一番近い『苗穂神社』さんに定期的に奉納させていただきます。」と書かれています。
鈴・・・?の形状がミルクタンク(搾乳缶・ミルク缶)になっているのがワンポイントです。
おみくじも用意されています。
絵馬掛けもあります。
勝源神社へ行こう!
一般的な神社のように日本神話や古事記、日本書紀に現れる神様を祀っている神社ではありませんが、北海道ではソフトカツゲンはソウルフードと言っても良いくらい人気の飲み物です。
ガラナ、リボンナポリンと合わせて北海道3大ご当地ドリンクと言えます。
勝源神社のみの参拝ではなく、「雪印メグミルクの工場見学」と「酪農と乳の歴史館」の見学を兼ねて来ればきっと札幌観光・札幌旅行の良い思い出になりますよ。
また「酪農と乳の歴史館」は北海道遺産(札幌苗穂地区の工場・記念館群として登録)にもなっています。
サッポロビール園・サッポロビール博物館と合わせて来られてみてはいかがでしょうか?
是非、勝源神社に来てくださいね。
以上、勝源神社についてでした。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。