豊平館は中島公園の中にある国指定の重要文化財にもなっている西洋館です。
1880年(明治13年)にさっぽろテレビ塔の近くに建造され1958年(昭和33年)に中島公園に移設され、それからずっと札幌のシンボルの1つとして多くの人に愛され観光スポットとしても人気を誇っています。
そんな豊平館(「ほうへいかん」と読む、「とよひらかん」では無い)についてアクセス方法から中の様子まで詳しく説明していきます。
豊平館へのアクセス方法と詳細
- 住所:〒064-0931 北海道札幌市中央区中島公園1-20
- 電話番号:011-211-1951
- スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
- 営業時間:9:00~17:00(受付16:30まで)
- 定休日:毎月第2火曜日・年末年始(臨時で見学出来ない場合あり)
- 入場料:300円(中学生以下無料)
- 駐車場:なし(身障者用の駐車場のみあり)
- マップコード:9 462 232*30
- 公式サイト
豊平館へのアクセス方法・行き方
豊平館の最寄り駅は地下鉄南北線「中島公園駅」3番出口、もしくは札幌市電「中島公園通駅」となります。
札幌駅から向かう場合は地下鉄南北線「札幌駅」から3つ目の駅です。
若干、市電「中島公園通駅」の方が近いですが市電駅近郊に住む人以外だと市電への乗り換えに手間がかかるため、地下鉄の中島公園駅から向かう方が便利です。
中島公園駅からは徒歩約5分、350メートルほどの距離です。
中島公園駅の3番出口は中島公園内にあり、上りのエスカレーターもあるためアクセスも楽です。
豊平館の駐車場について
豊平館には駐車場はありますが身障者用の駐車場で2台のみとなっており、豊平館としては公共交通機関で来るように案内をしています。
どうしても車で行く場合は近隣の有料駐車場を利用することになります。
ただし近隣の駐車場は細い道を通ることになり、運転に慣れていないと危ないので公共交通機関を使うことをおすすめします。
また中島公園や中島公園内の施設でイベントがあると近隣の駐車場はすぐに満車になるため、駐車できないことも多々あります。
豊平館の外観と季節の様子
豊平館はどの季節に行っても美しい姿を見せてくれます。
春(札幌の春は概ねGWくらいから)だと豊平館の前にある桜とのコントラストが非常に美しくなります。
豊平館のある中島公園は桜も多く、シーズンともなれば多くの人が桜を見に訪れます。
冬、雪の積もった豊平館も美しい姿を見せてくれます。
他の季節も晴れていると非常に映える美しさです。
豊平館はシンメトリー(左右対称だと考えてください)にこだわって作られた洋館のため、正面から撮影するとほぼ左右対称になっていることがわかります。
左右対称にこだわるばかりに、煙突の1つはダミーになっているそうです。
煙突は正面からみると2本にしか見えませんが全部で8つあります。
左右後ろから見ると煙突が8本あることがわかります。
少し離れてみても煙突が複数あるのがわかりますよ。
2階の中央には「豊平館(館平豊)」と書かれた看板があります。
そしてその上には赤い星マーク
札幌において赤い星のマークは北海道・札幌の開拓に尽力した開拓使を表すマークであり、札幌の歴史的建造物の多くに赤い星のマークがついています。
そして注目すべきは木等で掘られている装飾です。
内部の装飾も美しいですが、外部の装飾もチェックポイントです。
豊平館全体を撮影する場合の注意点
せっかくの美しい建物、写真に残したいと思いますよね。
上記の写真のように少し離れて少し斜めから撮影すると全景を撮影することは出来ますが、木々や外灯が入り込んでしまいます。
上記のように正面から障害物を一切入れないように撮影する場合、レンズで言えば20mm(35mm換算)以下の広角レンズが必要です。
上記の写真は17mm(35mm換算)で撮影しています。
一般的なコンパクトデジカメや一眼でもセットのレンズは21mm~28mmのことが多く豊平館の全景を障害物なしで撮影することは出来ませんので、どうしても全景を障害物なしで撮影したい場合は事前に20mm未満(出来れば18mm未満)のレンズを用意していくようにしましょう。
最近はスマホで撮影する人が多いかと思いますが、その場合は広角になるレンズを取り付けることをおすすめします。下記のようなレンズが出ていますよ。
ActyGo (高品質HD0.45x広角レンズ+12.5xマクロレンズセット) 正規品 セルカレンズ クリップ式レンズ スマ...
豊平館の中のカフェでゆっくりコーヒータイムを
豊平館の中は見学する事ができます。
正面から見て右側に豊平館の中に入れるアプローチがあります。
豊平館の裏側に管理事務所と受付、トイレがあります。
上記写真の右側が入り口です。
中に入り入場料300円を払って豊平館の中へと進みます。
中に入り右側に進むと「豊平館の小さなカフェ」があります。
上記写真の中央やや左側がカフェスペースです。
珈琲と紅茶、クッキー3種類のみの少ないメニューですが、非常に優雅に落ち着ける場所です。
珈琲や紅茶、クッキーを食べる場合は再び受付に戻りチケットを購入することになるので受付で事前に購入する方がおすすめです。
豊平館は元々はホテルであり食事をする会食所(會喰所)がカフェスペースとなっています。
中に入ると受付がありここでチケットを渡します。
そして実際に珈琲等をいただく場所は上記の写真の通り
赤いカーペットに西陣で織られたカーテンという非常に優雅な雰囲気の場所でいただくことが出来ます。
出来上がるとカフェの受付で呼ばれるので受取に行きます。
ブルーダニューブというブランドのカップと珈琲皿で提供してくれます。
平日の午前中だと誰もいないことが多く、本当にゆっくりと過ごせる場所です。
筆者は豊平館の年間パスポート(1年間有効・500円)を持っているので月に1~2回、ここでゆっくりとした時間を過ごしています。
年に2回以上豊平館に来るのであれば年間パスポートを購入するのがお得です。
会食所の隣は「下の広間」と呼ばれる広いスペースになっています。
会食所と下の広間で見て欲しいのは天井のシャンデリアの上の装飾です。
シャンデリアも素晴らしいですが、その上の装飾はまさに芸術品
漆喰で作られています。
そしてシャンデリア
シャンデリアの上記の写真の部分、何だと思いますか?
豊平館のシャンデリアは元々はガス灯であったため、ガスのコックです。
ガスはもう使われていませんが出来た当時はガスで灯りを焚いていたそうです。
暖炉は大理石で作られているように見えますが、こちらも漆喰で作られているそうです。
豊平館の中・1階の様子
豊平館は元々は西洋ホテルとして作られた建物なのでほとんどが客室となっています。
ロビーの横には茅場があり、ボランティアガイドの方々が待機していることもあります。
観光のリーフレット等も置かれています。
1階には「百合」「姫百合」「葡萄」「芙蓉」と名付けられた部屋があり、それぞれ見学することが出来ます。
クラッシク調の優雅な明治時代のホテルの様子を見学することが出来ます。
豊平館の中・2階の様子
豊平館の2階は広間と「紫」「芍薬」「梅」「椿」「薄と女郎花」「竹」という客室があります。
豊平館2階の広間
豊平館で1番広い部屋が2階の広間です。
ピアノも置かれています。
ここはレンタルすることも出来て、パーティーや披露宴も行うことが出来ます。
こんな場所で行う披露宴とか思い出に残るでしょうね。
そしてここで面白いのがタブレット
台の上にタブレットが置かれているのですが持ち上げて操作すると明治時代の様子をVR(バーチャルリアリティ)的に見ることが出来ます。
タブレットの中で広間で踊る人たちが出てきます。タブレットの向きを変えればその方向で踊っている人たちが見えます。
広間以外の客室を見るのも面白いです。
明治時代だと部屋にはまだトイレはありませんし、水道も通っていません。
ホテルのサービスとしてお湯を持ってきてくれるので、お湯を洗面器に入れて顔を洗っていたそうです。
公開はされていませんが当時は浴場もあったそうです。
豊平館のボランディアガイドによる案内
正直にいうと豊平館は平日だとあまり見学者がいません。
でもボランティアガイドの人たちはいつも来てくれています。
誰も来ないと退屈そうにしています。
上記の写真はボランティアガイドを行ってくれる時間帯です。
冬場なんて誰も来ない時があり、この時間通りでなくてもお願いをすれば案内をしてくれることもあります。
ぜひ、ボランティアガイドの方に話しかけられたら案内をしてもらってください。
豊平館に関して貴重なお話を聞かせてもらえますから。
豊平館2階からの中島公園の眺め
豊平館の2階からは窓ごしですが中島公園を見ることが出来ます。
桜の季節であれば豊平館の前に咲く桜を正面に見ることが出来ます。
冬場なら白く積もった雪と中島公園の風景を
豊平館に行こう!
札幌駅から大通公園にかけて見られる赤れんが庁舎(北海道町旧本庁舎)や札幌市時計台も重要文化財ですが、美しさなら豊平館です。
青と白の非常に美しい明治時代に建てられた貴重な西洋館を是非見に来てください。
札幌の観光スポットの中でも非常に美しい優雅な建物でおすすめの観光スポットです。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。
[…] 」の【豊平館】中島公園内にある国指定重要文化財の西洋館はくつろげる観光スポットの記事がわかりやすいです。 […]