山本稲荷神社(やまもといなりじんじゃ)は、札幌市厚別区に鎮座する神社です。
こじんまりとした社殿に少し荒れている感じのする神社ですが、開拓当時に祀っていた小祠も残っており境内に鎮座しています。
山本稲荷神社の詳細とアクセス方法
- 住所:〒004-0064 北海道札幌市厚別区厚別西4条3丁目8-3
- 電話番号:なし
- 社務所受付時間(営業時間):社務所なし
- 定休日:なし
- 入場料:なし
- 御朱印:なし
- 駐車場:なし
- マップコード:9 475 770*15
山本稲荷神社へのアクセス方法・行き方
山本稲荷神社へは車が便利ですが、駐車場がありません。
2018年8月現在、山本稲荷神社の参道にそって右側の道は駐車禁止にはなっていないので、迷惑にならないように路上駐車して参拝するしかありません。
公共交通機関の場合、JR函館本線「厚別駅」西口から徒歩10分くらい、距離にして約800メートルです。
またはJR千歳線「新札幌駅」もしくは地下鉄東西線「新さっぽろ駅」から中央バス「白27 山本線」に乗り「山本稲荷前」バス停で下車、すぐ前が山本稲荷神社ですが、交通量が割と多い道路を横断しないといけないため注意が必要です。
山本稲荷神社の由緒・御祭神・ご利益
山本稲荷神社の由緒・歴史
山本稲荷神社の創建は1909年(明治42年)とされています。
小祠が開拓者によって作られたのが始まりです。
その後、1913年(大正2年)に三吉神社の御分霊を奉祀しました。
1920年(大正9年)に現在の社殿は建立されたとされています。
なおこの辺りは元々「本田」という地名でしたが、現在は山本地区と言われています。
それはこの辺りの開拓の祖と言われている山本久右衛門 氏の子、山本厚三さんの姓をとって「山本」と改められたとされています。昭和9年のことです。
そう考えると山本稲荷神社の神社名は以前はどうだったのだろう?という疑問が残ります。
山本稲荷神社の御祭神
山本稲荷神社の御祭神は、
- 稲荷神
- 三吉大神
となっています。
が三吉神社は札幌三吉神社のことかと思うのですが、その中の「藤原三吉神」のみなのか、それとも大巳貴神・少彦名神を含めるのか少し疑問が残ります。
ただ開拓期の神社は、心の拠り所として建立されているのであまり細かいことにはこだわっていないと思います。
山本稲荷神社のご利益
山本神社の境内の様子
稲荷神社らしく赤い鳥居です。
2017年からずっと山本稲荷神社の前は工事が行われています。そのため工事用の柵等がとりつけられています(2018年8月、1年以上経過しても工事は完了していません)。
鳥居には社号額が取り付けられ「山本稲荷神社」と刻まれています。
鳥居の右側には2つの石碑があります。
左側は社号標で「山本稲荷神社」と書かれています。右側は「謝恩之碑」というものです。
この碑は、旧山本農場の地主山本厚三さんが、昭和19年、戦後の農地改革に先駆け、極めて低廉な価格で農場を開放し、小作人たちに自立の道を開いたことへの感謝の気持ちを記したもので、全村民の寄付により、山本地区開墾50周年にあたる昭和33年9月に建立されました。
このエリア名にもなっている山本、その元となった方への謝恩碑ということですね。
この2つの石碑の少し後ろにもう1つ石碑があります。「馬魂碑」です。
開拓期、数多くの馬が犠牲になり、馬への感謝と供養のために建てられたのが馬魂碑です。
境内を歩いていくと左側に2つの記念碑があります。
立派な記念碑です。
左側にあるのが「山本開基百年記念碑」です。
右側が「山本用水記念碑」となっています。
少し進むと狛犬様ではなく稲荷神社なのでお稲荷様が鎮座しておりその奥には石灯籠があります。
*上記4枚の写真はクリックで拡大します。
お稲荷様が口に加えているのは何なのかよくわかりませんが、恐らく鎌と稲穂で五穀豊穣を願っているのかな?と思いました。
右側の石灯籠の後ろには開拓時代に御神体を祀っていたという祠も置かれていました。
非常に小さい祠ですが、当時の人にとっては心の拠り所だったのでしょうね。
左側の石灯籠の後ろには手水鉢が置かれていますが、水道はありません。
社殿は赤い屋根が特徴的です。
赤い賽銭箱には半透明の赤い蓋がついていました。
鈴を鳴らし、二拝二拍手一拝をしてお参りです。
社殿の右側には裏口(裏参道?)があり簡易的な鳥居がありました。
開拓当時の小祠が残っている神社は珍しく、近くに来た時は是非立ち寄って欲しい神社です。
以上、山本稲荷神社についてでした。
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