八窓庵は札幌中央区の中島公園にある国の重要文化財にもなっている茶室です。
中に入ることは出来ませんが、中島公園内にある日本庭園から外観を見学することが出来ます。
旧舎那院忘筌とも呼ばれ、江戸時代初期に滋賀県で建てられたものが1919年(大正8年)に札幌に移築された茶室で、北海道の中でも非常に古い建物です。
八窓庵は「はっそうあん」と読み、旧舎那院忘筌は「きゅうしゃないんぼうせん」と読みます。
八窓庵へのアクセス方法と詳細
- 住所:〒064-0810 北海道札幌市中央区中島公園1
- 電話番号:011-531-0029(現地警備員詰所)
- スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
- 営業時間:9:00~17:00
- 定休日:冬期閉鎖(11月上旬から4月下旬くらいまで)
- 入場料:無料
- 駐車場:なし
- マップコード:9 462 324*06
八窓庵へのアクセス方法・行き方
八窓庵の最寄り駅は地下鉄南北線「中島公園駅」です。
中島公園内にある中島公園駅3番出口から徒歩約5分・約300メートルの距離です。
駐車場はなく、近隣に有料の駐車場はあるものの細い道が多く車で来ることはお勧めできません。
駅からも近いので出来るだけ公共交通機関で来ることをおすすめします。
八窓庵の歴史
中島公園と言えば豊平館が有名ですが、豊平館の裏側にひっそりと佇むように建っているのが八窓庵です。
江戸時代の茶人である小堀政一(小堀遠州とも言われる・安土桃山時代から江戸時代初期)によって設計されたとされている茶室で、元々は近江(現在の滋賀県)にありましたが、持田謹也という方が買い取り、大正8年に持田氏の自宅に移築されました。
その後、新たな茶室が加えられ、展示している姿になります。
1971年(昭和46年)に札幌市に寄付され、中島公園に移築されました。
つまり最低2回は移築された古い建物です。
ただ最初にいつ作られたのかは不明となっていますが通説では江戸時代初期となっています。
北海道と命名された約150年でありそれ以前の建物はほとんど残っていない北海道の中では非常に古い建物となっています(北海道で建てられた訳ではありませんが)。
八窓庵の外観
八窓庵はそれほど大きい建物ではありません。
見た感じだと1LDKくらいの広さかな?という大きさです。茶室なのでこれくらいの大きさが妥当なのですが。
入り口には国指定重要文化財であることの案内板がありました。
上を見ると何て書いてあるかわからない文字
横へ進み上を見てみると
「忘筌」と書かれた扁額
これは小堀政一作と伝えられています。
「忘筌」とは「ぼうせん」と読み目的を達成することが大切で、その過程のものにこだわってはいけないという意味になります。
目的と手段に関する言葉ですね。
裏側から見た八窓庵
窓から中を少し見ることが出来ます。
落ち着いた感じがする和室となっていました。
中島公園・八窓庵のある日本庭園と枝垂れ桜
八窓庵のあるのは中島公園の日本庭園内
入り口となる門も立派です。
池が中央にあり、天気の良い日であれば池の中央にある陸地の石の上で亀が甲羅干しをしています。
所々に石灯籠が置いてあり、日本庭園に良い雰囲気を醸し出しています。
初夏に近づいてくると木々が生い茂り落ち着ける場所にもなってきます。
小さな滝もあり水の音が涼しさを演出しています。
藤棚もあり5月中旬から6月上旬になると綺麗な藤の花を見ることも出来ます。
でも1番のおすすめの時期はゴールデンウィークあたり、札幌で言えば春の季節です。
その理由は立派な枝垂れ桜が日本庭園を更に演出してくれるからです。
比較的大きな枝垂れ桜が一本、日本庭園の中央付近にあり、多くの人が足を止めて見ていきます。
例年ゴールデンウィークの中頃(5月1日前後)に満開の時期をむかえます。
日本庭園と枝垂れ桜、ものすごくマッチする風景です。
この枝垂桜を見に来るだけでも価値があるといえるでしょう。
以上、中島公園の八窓庵と日本庭園でした。
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