藻南公園(もなみこうえん)は、札幌市南区にある公園です。
公園は豊平川を挟んで東西に分かれており、東側には札幌軟石の石切場跡やパークゴルフ場、野球場があります。西側には野外ステージやバーベキュー場があり、更に豊平川にかかる断崖が美しい自然の景色を作っています。
また「さっぽろ・ふるさと文化百選」No.67「伝説・おいらん淵」の場所とされています。
藻南公園の詳細とアクセス方法
- 住所:〒005-0810 北海道札幌市南区川沿9~11条1丁目 等
- 電話番号:011-578-3361
- スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
- 営業時間:24時間(夜は危険です、駐車場は6:00~20:30)
- 定休日:なし(有料施設は冬期閉鎖)
- 入場料:なし
- 駐車場:あり(無料)
- マップコード:9 221 572*05 / 9 221 468*70 (駐車場入口に設定)
- 藻南公園 公式サイト
藻南公園へのアクセス方法・行き方
藻南公園には車が便利です。
札幌の中心部からだと概ね30分くらいで到着します。
ただし藻南公園には駐車場が2カ所あり、距離にして約400メートルも離れています。
東西を豊平川に分けられているので、西側(川沿)と東側(柏丘)で駐車場から駐車場を移動した方が便利な状況となっています。
- 西側(川沿)の駐車場のマップコードは、9 221 572*05
- 東側(柏丘)の駐車場のマップコードは、 9 221 468*70
となっています。
マップコードに対応していないカーナビの場合、西側駐車場であれば住所で検索して下さい。
- 西側駐車場住所:北海道札幌市南区川沿11条1丁目8
東側駐車場の場合の住所は、西側駐車場から豊平川にかかる「藻南橋」を渡り左側を見ていけば駐車場を発見出来ます。
公共交通機関の場合は、地下鉄南北線「真駒内駅」から、じょうてつバス南沢線[環96・南96]又は藻岩線[南95]乗車、「藻南公園前」バス停で下車、そこから徒歩1分です。
もしくは札幌駅バスターミナルからじょうてつバス定山渓線[7・8]又は藻岩線[南55]乗車、「藻南公園前」バス停で下車、そこから徒歩1分です。
なお「藻南公園前」バス停は、西側ですので東側に行くのには少し遠いと言えます。
東側に行くのであれば真駒内駅からじょうてつバス南沢線[環96・南96]で「藻南橋」バス停で降りるとすぐ前が藻南公園の東側となります。
藻南公園 東側(石山軟石採掘場跡)の様子
藻南公園の東側の駐車場に車を停めて南側に歩いていくと「石山軟石採掘場跡」があります。
岩肌が露出し、ここが石の採掘場だったと思える光景が広がります。
石で出来たテーブルと椅子がいくつか置かれています。
札幌軟石の採掘場跡としては、同じく南区にある石山緑地もおすすめです。
藻南公園から石山緑地までは車であれば5~10分もあれば到着するので合わせてみてくださいね。
藻南公園の面白い点は石切の説明板があり、その説明板の状態の石が展示されていることです。
堀切り・つるうちという作業が最初にくることが説明されています。
続いて、小割りという作業により石が切られます。
続いて野取りという作業が行われるそうです。
そして馬車鉄道を使い昔は出荷をしていたそうです。
石の採掘場跡の景色が好きな方っていますよね、筆者も好きでついつい長く見てしまいます。
藻南公園の東側には石切場跡だけでなく、テニスコートやパークゴルフ場、野球場がありますが、有料施設となっています。
上記の写真は藻南公園の野球場の写真です。
パークゴルフ場もあり、このエリアの方がプレイしている姿をよく見かけます。
また藻南公園の東側から真駒内公園までは遊歩道が通っており「ふるさとの散歩道」となっていますが、結構な山道になっているところもあるので、真駒内公園まで歩こうと考えている場合はきちんとした服装と靴が必要です。
藻南橋からの風景
藻南公園の東側と西側を結ぶのが藻南橋です。藻南橋からの風景はおすすめです!
公園の東西を結んでいますが一般道です。歩道は広くなっているので歩いていても安心出来ます。
南側の風景も悪くは無いのですが見てほしいのは北側の風景です。
むき出しになった岩肌の風景がすごく雄大です。
川が濁っていますが大雨が降って間もなかったからで普段はもっと水の色が澄んでいます。
藻南公園に来て、藻南橋からの風景を見ないのは非常に勿体無いので是非見てくださいね。
藻南公園 西側の「伝説・おいらん淵(花魁淵)」
藻南公園には札幌では数少ない伝説が地名になった場所があります。それが「おいらん淵」です。
藻南橋から見える豊平川のあたりが「おいらん淵」となっています。
藻南橋近くから西側の藻南公園に入っていくと坂になっていて下っていきます。
下り終わったところに「さっぽろ・ふるさと文化百選」No.67のプレートがひっそりと置かれています。
このあたりは明治の頃、クマザサがうっそうと生い茂り、豊平川は曲がりくねり急に深くなっていた。吉原遊郭から身請けされて札幌に来た一人の花魁(おいらん)が世をはかなんでこの淵に身を投げたという伝説にちなみ、おいらん淵と呼ばれるようになった。由来についてはいろいろな説があり、事実は定かではないが、札幌では数少ない伝説にちなむ地名である。
と書かれてます。
もう少し歩いた先にもおいらん淵について説明しているプレートがありました。
西側の藻南公園は川沿いの一段低くなったところと広い芝生が広がるエリアに大きく2つに分かれていますが、広い芝生のエリアにもおいらん淵の説明板がありました。
上記の写真のおいらん淵の案内板の近くには地蔵尊が建てられています。
この地蔵尊はおいらん淵の女性の霊を鎮めるために建てられた訳ではなく、以前のおいらん淵の辺りは水量が多く激流であり渦巻く場所であったため多くの入水自殺社がいたそうです。また遊泳中に水死する子供もいたため1950年(昭和25年)に地蔵尊を建立したそうです。
地蔵尊のすぐ横には地蔵尊を建立するにあたり寄附等をされた方の名前が刻まれた石碑も置かれています。
なおこの辺りは札幌の心霊スポットにもなっていますが、昼間はそういう話を聞かないので安心してください。
藻南公園 西側の様子・BBQ場
藻南公園の西側の駐車場に車を停めて藻南公園に来ると石で「藻南公園」と描かれています。
中に入ると広い芝生エリアがあります。
芝生の奥には野外ステージがありました。数百人規模ならコンサートも出来そうです。
芝生エリアの奥にはコンビネーション遊具も充実している遊具コーナーがあります。
遊具コーナーの前には上記写真の大きなレリーフがあります。これは藻岩開基110年記念事業として建てられたとのことです。
レリーフの後ろからは藻南橋から見える断崖が見えます。夏場だと草木で隠れてしまっていますが、秋から冬にかけては草木が枯れてよく見えるようになります。
遊具広場から更に奥に進むと小さな川が流れています。豊平川の支流です。
更に下りて折り返すようにして豊平川に近づくとバーベキュー場があります。
ここは自由に無料で使えるので、平日でも天気の日であれば何組かがバーベキューやジンギスカンを楽しんでいます。
またバーベキュー場からは豊平川の対岸の岩肌がよく見えます。
藻南公園に行こう!
藻南公園は石の採掘場があり、BBQ場もあり、雄大な景色も見られるおすすめの公園です。
お弁当を持ってピクニック気分で行くのにおすすめですし、準備をしてバーベキューをするのもおすすめです。
バーベキュー場は実際には「炊事場」と呼ばれていますが団体の利用で無ければ予約も不要で空いていれば使えるという単純なシステムです。
西側の駐車場の脇からも岩山を見ることが出来、河原の芝生エリアでくつろぐことも出来ます。
札幌でゆっくりと過ごしたいという方におすすめです。
以上、藻南公園についてでした。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。