屯田郷土資料館は、札幌市北区にある郷土資料館です。
資料館には実際に屯田兵が住んでいた屯田兵屋「篠路屯田兵屋」がまるごと1軒復元され展示されています。
屯田兵の生活や歴史を学べる郷土資料館となっており、札幌の歴史を学ぶ上でおすすめのスポットとなっています。
屯田郷土資料館の詳細とアクセス方法
- 住所:〒002-0855 北海道札幌市北区屯田5条6丁目3-21
- 電話番号:011-772-1811
- スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
- 開館時間:13:00~16:00
- 定休日:月曜日・年末年始
- 入場料:無料
- 駐車場:あり(無料)
- マップコード:9 760 601*38 (駐車場入口に設定)
- 関連サイト:屯田郷土資料館(札幌市)
屯田郷土資料館へのアクセス方法・行き方
屯田郷土資料館へは車が便利です。
マップコード対応のカーナビであればマップコードを、マップコード非対応のカーナビの場合は電話番号か住所で検索してください。
札幌市中心部からなら30分弱で到着します。
公共交通機関の場合は、地下鉄南北線「麻生駅」から中央バス「01/麻01 屯田線」に乗り「屯田5条7丁目」バス停で下車、徒歩1~2分くらいで屯田郷土資料館に到着します。
屯田郷土資料館は「札幌市屯田地区センター」(住民票等を取得出来る出張所)も兼ねており、看板も出ているので分かりやすくなっています。
屯田郷土資料館・篠路屯田兵屋の様子
2階建ての建物の一角に「屯田郷土資料館」はあります。
中に入ると風除室に「郷土資料館」と書かれ扉がありますが入口はこちらではありません。
扉の前には「篠路屯田兵屋」の「さっぽろ・ふるさと文化百選」のモニュメントが置かれています。
さっぽろ・ふるさと文化百選って何?という方もいると思いますが、このモニュメントの他の面に説明が書かれていました。
詳しくは下記記事にまとめてあるのでご覧ください。
風除室から館内に入ってUターン気味に左に行くと「屯田郷土資料館」があります。
屯田郷土資料館 1階の様子
中に入って簡単な記帳をして見学開始です。
入口にはエゾジカやヒグマ、エゾリス等の剥製が展示されています。
その横にはパネルで「屯田兵制度のあゆみ」として写真を添えて説明されています。
この地区は篠路と呼ばれており篠路屯田兵村への入植者は西日本からが多くなっています。
札幌で他の屯田兵村は東北地方からの入植者が多いのに対して篠路屯田兵村は西日本が多いのが特色となっています。
中に進むと最初に展示されているのは主に農作業や開墾に使った道具や農作業具が展示されています。
札幌市内にある郷土資料館に行くとほぼ馬について説明されています。
それほど開拓において馬は貴重な存在であり馬が無ければ開拓はもっと困難を極めたようです。
ジオラマで篠路兵村の1日が再現されているのも面白いところです。
奥に進むと「兵村を守る」として消防に関するものが展示されていました。
屯田郷土資料館 篠路屯田兵屋
1階の奥には復元された篠路屯田兵屋が展示されています。
1/1スケールです。
この建物(屯田兵屋」は明治22年(1889年) 現在の屯田6条2丁目382番地に屯田兵として入植した佐々木高熊氏一家(山口県出身)が明治37年(1904年)頃まで生活をしていたものであります。
後に佐藤健次郎氏がこれを譲り受け、昭和3年(1928年)~22年(1947年)までは住宅として、その後は納屋として使用していました。
現在屯田地区に於いてその基本原型をとどめ往時を偲ぶ唯一の現存する建造物であり、この度の屯田開基100年にあたり当資料館内に展示をし、永久保存すべく同氏より寄贈をうけました。
調査、設計を始め、解体及び復元施工に当たっては、丹羽惇氏がその中心となり、屯田地区農業関係者皆さんの奉仕作業によって行われ完成をみたものであります。
昭和63年11月3日
屯田開基百年記念協賛会 特別事業委員会
と書かれています(一部漢数字を英数字に、元号表記は補助として西暦表記を加えています)。
つまり屯田兵の時代の建物であり(一部現在のものは使っているものの)、貴重な建造物ということです。
100年をはるかに超える明治時代の屯田兵が住んでいた建物です。
中に入ることも出来ます。
パネルで当時住んでいた人を表しています。
パネルの人のところにはボタンがありボタンを押すと「家族の会話」というものが再生され、屯田兵一家のお話を聞くことが出来ますが、まあ、是非試してください。
基本的には立ち入ることが出来るのは土間の部分です。
厠(トイレ)も復元されています。
当時使われていたであろう民具や服も展示されています。
天井もきちんと再現されています。
屯田郷土資料館は2階建てで2階からも見ることが出来ます。屋根の一部が取り除かれており2階から中を見ることも出来るようになっていました。
屯田郷土資料館 2階の様子
屯田郷土資料館の2階展示室には篠路屯田兵屋の前にある階段から上がります。
途中、昔の服をまとったマネキンがあり、これがなかなか良い味わいを醸し出しています。
その横には西南戦争、日清戦争、日露戦争についてのパネルが展示されていました。
2階は主に屯田兵の生活と文化についてのパネル展示と当時のものが展示されています。
学校教育についても説明されていました。
当時の民具の展示品もあります。
屯田兵の子供たちがどんな遊びをしていたのかイラストで説明されていました。
メンコのことを「ぱっち」と言ったんですね。
屯田郷土資料館に行こう!
屯田郷土資料館の入口の横にはこのエリアに関する資料や札幌に関する書籍が置いてあり、ここで自由に読むことが出来るようになっていました。
屯田郷土資料館は、篠路屯田兵屋も保存してあり、札幌や篠路地区の歴史を学べるスポットとなっています。
このエリアに住む人には是非行って欲しい場所ですし、札幌に旅行で来られた方にも札幌の歴史を知る上で是非、見学に来て欲しいスポットです。
以上、屯田郷土資料館についてでした。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。