世界遺産である知床は北海道でも人気の観光スポットです。
ただし、お世辞にも交通アクセスが良い場所ではありません。
東京方面・本州(大阪や名古屋 等)及び札幌方面から知床・斜里町ウトロまでのアクセス方法を説明します。
本州から一番安く知床・斜里町ウトロに来る方法は?
東京(千葉成田)からだと最安値で往復3万円未満でも可能(LCC最安値往復で1万円とした場合)ですが最低4万円は見ておいた方が無難
地域により異なりますが、関東より西のエリアで愛知県近郊を除くと
- 新千歳空港まで飛行機(往復LCC利用で1万円~2万円)
- 新千歳空港から札幌までバス(往復2100円)
- 札幌からウトロまでの夜行バス(往復15430円)
というのがおそらく最安値となります(2019年7月現在)。
愛知県近郊のみ除いた理由は、愛知県名古屋市から苫小牧までフェリーが1ヶ月前に予約すると片道3000円未満で苫小牧まで来ることが可能になるからです。
- 苫小牧フェリー乗り場までフェリーで来る(半額利用時往復4800円)
- 苫小牧フェリー乗り場から札幌までバス(往復2470円)
- 札幌からウトロまで夜行バス(往復15430円)
合計で約23000円です(2019年7月現在)。
ただしこの方法だと名古屋からウトロに着くまで2日近くかかります。19時に名古屋港を出発し翌日11時に苫小牧に到着し、夜行バスに乗って移動するので、出発日から翌々日の朝に到着することになります。
時間的に余裕があって長時間の移動に慣れている人向けになります。
出来るだけ早くということであればやはり飛行機を使うのが一番です。
札幌から知床・斜里町ウトロまでの料金比較
4つのパターンで札幌から知床・斜里町ウトロまでの料金の概算を出しました。
交通手段 | 費用概算 (片道) |
時間 | 備考 |
---|---|---|---|
車 | 9000円~ | 約6時間 | 費用は高速+ガソリン代(1L150円換算) |
バス | 8230円~ | 約7時間30分 | 札幌-ウトロ |
飛行機+バス | 29000円~ | 最短5時間 | 札幌-新千歳空港-女満別空港-ウトロ |
鉄道+バス | 11850円~ | 約10時間 | 札幌-網走-知床斜里-ウトロ |
あくまでも概算であり、時間も交通状況・天候や出発時間でかなり異なります。
目安で見てください。
車は2人以上で行く場合、最安値になります。レンタカーを借りたとしても2泊3日とした場合、3人以上なら最安値になるでしょう。
1~2人で向かうのならバスが最も時間的にも料金的にも効率がよくなります。
ただし知床についてからいろいろと回りたいということであれば網走までバスで行き、網走でレンタカーを借りるのが一番行動しやすくなっています。
飛行機は高い割にそれほど時間削減にはなりません。結局女満別空港からウトロまではバスとなり時間がかかるためです。便によっては待ち時間を含めて6時間以上かかることもあります。
なお飛行機の費用は早割等を使えば1万円以上安くなります。
続いてそれぞれを細かく見ていきます。
東京・札幌から知床・斜里町ウトロへのアクセス・飛行機
知床の斜里町・ウトロの最寄りの空港は、女満別空港・中標津空港の2つとなっており新千歳空港もしくは羽田空港からの便のみ
斜里町ウトロへ飛行機で来る場合は、
- 道外1:東京羽田空港で乗り換えて、女満別空港・中標津空港へ行く
- 道外2:新千歳空港で乗り換えて、女満別空港・中標津空港へ行く
- 道内:新千歳空港から、女満別空港・中標津空港へ行く
この3パターンとなります。
- 女満別空港=ANA・JAL便
- 中標津空港=ANA便のみ
LCCは運行していないため、ANAかJALで予約するしかありません。
ただしANAやJALの公式サイトから予約するよりも格安航空券で予約した方がお得な場合が多くなっています。
時期にもよりますが片道で1万円以上の差が出ることもあります。
おすすめはエアトリという格安航空券販売サイトです。比較して料金が分かりやすくなっています。
空港からはレンタカーもしくはバスでの移動となります。
女満別空港からウトロまでのアクセス
女満別空港からウトロまでのアクセスはレンタカーもしくは観光シャトルバスとなります。
女満別空港からウトロの中心である「ウトロ温泉バスターミナル」もしくは「道の駅うとろ」までは車の場合、約2時間です。
バスの場合は2時間10分~2時間30分くらいとなっています。
女満別空港にあるレンタカーは大手のみとなっているので、簡単に料金比較が出来る「じゃらんレンタカー」で確認するのがおすすめです。
観光シャトルバスは斜里バス株式会社が運営しています。
中標津空港からウトロまでのアクセス
中標津空港からウトロまでのアクセスはレンタカーもしくは定期路線バスとなります。
ただし、定期路線バスは直行便はなく羅臼まで行き、そこから別のバスに乗り換える必要性があり、夏季(6月上旬から10月上旬まで)の期間しか走っていません。
なのでレンタカーを借りて向かうことになります。
中標津空港からウトロの中心である「ウトロ温泉バスターミナル」もしくは「道の駅うとろ」までは車の場合、約2時間です。
定期路線バスは阿寒バス株式会社が運営しています。
飛行機を利用することのメリット・デメリット
飛行機を利用してウトロに行くことのメリット・デメリットは
- デメリット:メジャーな路線では無いので飛行機代が高い
- メリット:時間を短縮出来る
北海道はめちゃくちゃ広いです。都道府県の1つとして数えられているので勘違いをされてしまいますが、一般的な県の面積の10倍以上の面積です。
- 北海道の面積:83450キロ平方メートル
- 東北+関東の面積:99310キロ平方メートル
- 関東+東海地方の面積:61740キロ平方メートル
北海道の面積は東北6県と関東を足した面積と極端には変わりませんし、関東と東海地方を足した面積よりも1.3倍もあります。
これだけ広いところですが、新幹線は函館付近しか走っていませんから、後は飛行機かバス・自動車か鉄道ということになり移動に時間がかかることは予想出来ると思います。
効率的に北海道の旅行をする場合は、飛行機での移動は必要となってきます。
札幌・千歳から知床・斜里町ウトロへのアクセス・自動車
札幌・千歳(新千歳空港)から車・レンタカーで向かう場合、2つのルートがあります。
- 札幌からだと道央自動車道
- 千歳市からだと道東自動車道
というルートになり共に約6時間・距離にして約400kmあります。
新千歳空港からレンタカーを借りて向かう場合は道東自動車道を使い、札幌経由の場合は道央自動車道を使います。
この距離は東京東名高速道路の用賀インターチェンジから琵琶湖の辺り「米原」まで行く距離と変わりません。
夏なら同じ距離と考えてもらっても大丈夫ですが、冬は雪が積もる分、用賀インターから京都・大阪まで行くよりも疲れます。
何より3分の1以上は高速道路ではなく、一般道を走ります。
6時間とはなっていますが2~3回の休憩・食事を考え最低8時間くらいは見ておいた方が良いでしょう。
なお羅臼側から向かう場合、知床峠は冬季閉鎖なので注意してください。
札幌・千歳から知床・斜里町ウトロへのアクセス・鉄道
札幌や千歳市から鉄道でウトロに向かう場合、ウトロには鉄道が走っていないため、JR釧網本線「知床斜里駅」まで向かい、そこからはバスかレンタカーとなります。
- JR札幌駅の場合、特急オホーツクでJR網走駅まで約5時間40分
- JR網走駅で釧網線乗り換え、JR知床斜里駅まで約50分
- JR知床斜里駅から斜里バス、ウトロ温泉バスターミナルまで約50分
- ウトロバスターミナルからは予約しておけば送迎可(約10分)
札幌駅から朝6時台の特急オホーツクに乗っても知床斜里駅に到着するのは、16時頃になります。
そこからバスへの乗り換え時間は数分でウトロ温泉バスターミナルに到着するのは17時頃となります。宿に到着するのは17時過ぎになるので、移動で丸1日かかることになります。
なお知床斜里駅には駅レンタカーがありますが営業期間は1月から3月までの3ヶ月間のみとなっています。バスを利用しないのであれば、網走駅でレンタカーを借りて移動した方が後々便利です。
札幌から知床・斜里町ウトロへのアクセス・バス
札幌市内からウトロに向かう場合のおすすめは、夜行バスです。
イーグルライナーという夜行バスが札幌ターミナル(さっぽろテレビ塔東側)から出ています。
23時台に出発して「道の駅うとろ」「ウトロ温泉バスターミナル」には翌朝6時30分ころに到着します。
予約は下記から可能です。
ウトロへの観光は最低でも2泊を
よほど旅慣れた人で無ければ移動で5時間近くかかるとかなり疲れます。
旅行中は気が付かないのですが、旅行を終えて自宅についたら予想以上にぐったりしてしまうことも。
旅行中は気分的にハイになっているので疲れも気が付きにくいのですが、疲れをためずに楽しむためにもウトロ近郊で旅行をする時は、2泊はして中日を遊ぶ日にして前泊・後泊で計画することをおすすめします。
以上、知床・斜里町ウトロへのアクセス方法でした。
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