さっぽろ・ふるさと文化百選に選定されている「平岸りんご園跡」
平岸及び隣の美園、中の島でもりんご園は数多くありました。でも実際にどこを見ればそのりんご園があった歴史を垣間見れるのだろう?という方に「平岸りんご園跡」を巡る場所を紹介していきます。
なお「平岸リンゴ」という品種ではなくブランド名として「平岸リンゴ」という名称で使われていました。
平岸りんご園跡のさっぽろ・ふるさと文化百選のパネルの場所
さっぽろ・ふるさと文化百選ならパネルがどこかに置かれているのではないか?と思う方もいると思います。
でもどこにあるんだろう?と探した方もいるのではないでしょうか?
平岸りんご園跡の「さっぽろ・ふるさと文化百選」は天神山緑地に置かれています。
天神山緑地については下記記事をご覧ください。
天神山緑地の北側公衆トイレの前にあります。
概ねこれで場所は分かると思います。
ただし「さっぽろ・ふるさと文化百選」のプレートは撤去されたり移動されたりするので今後も必ずここにあるかは不明です。2018年8月現在はここにありました。
平岸リンゴの痕跡をたどる
ただ「さっぽろ・ふるさと文化百選」のパネルを見たところで、平岸リンゴの痕跡を辿らないと意味が無いと言えます。
ではどこを見れば平岸リンゴの痕跡が見られるのか?と言うといくつかの場所があります。
天神山緑地で平岸リンゴの痕跡を見る
天神山緑地に隣接している平岸天満宮の後ろ辺りの天神山緑地の敷地に「札幌平岸林檎園記念歌碑」という石碑があります。
林檎園日記と刻まれた石碑もあります。
これらの石碑の説明文を読むと平岸りんごの歴史を垣間見れますよ。
平岸郷土資料館で平岸りんごの痕跡を見る
南平岸駅から徒歩10分弱のところに「平岸郷土資料館」という郷土資料館があります。
平岸郷土資料館については下記記事をご覧ください。
この郷土資料館で平岸リンゴが栽培されていた頃の写真を見ることが出来ます。
またリンゴ栽培で使われていた農機具等も展示されています。
美園でりんご並木の碑と林檎の木を見る
平岸郷土資料館から歩くこと15分くらいの場所に「りんご並木の碑」という石碑があります。
南平岸駅よりは地下鉄東豊線「美園駅」の方が近い場所です。
- 住所:〒062-0011 北海道札幌市豊平区美園11条7丁目1
- マップコード:9 406 673*25
りんごのモニュメントもあります。
そしてこの通りの道路中央の緑地・植え込みには林檎の木が植えられています。
これは「北海道まちづくり100選」にも選ばれている場所です。
更に美園駅付近の豊園通は「アップルロード」とも名付けられています。
かつてこの辺りにはりんご園があったことを押し出して街づくりの一環として行われているようです。
平岸りんごは、昭和30年代までは盛んに行われていましたが、平岸周辺の道路拡張に伴い、用水堀が埋め立てられていき、りんご園は減っていきました。
現在では南区澄川や南区の一部でりんご園が残っている状態となっています。
元々寒さに強い林檎をアメリカから仕入れ、栽培したのが平岸りんごの起源で、街の発展とともに徐々に姿を消していったことになります。
そしてそれと一緒に姿を消していったのがリンゴ蔵です。
豊平区のリンゴ蔵・リンゴ倉庫を巡る
豊平区にはリンゴを収穫した後に保管しておくリンゴ蔵・リンゴ倉庫も数多くありましたが、多くは解体されてしまいました。
今でも残るリンゴ蔵・リンゴ倉庫は文化財として登録されているものがあります。
国の登録有形文化財にもなっている蔵・倉庫もありますので見にいってみるのも良いのではないでしょうか?
以上、平岸リンゴ園跡についてでした。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。