手稲山口バッタ塚は札幌市の指定史跡にもなっている場所です。山口緑地と呼ばれる公園のような場所の一角にひっそりとあります。
バッタ塚は駆除したバッタの墓として、そして供養・鎮魂ののためにも建てられていますが、蝗害の被害の根絶を願っても作られています。
北海道内を見るとバッタ塚はいくつかありますが札幌市内で現存しているのはここ手稲山口バッタ塚のみとなっています。
手稲山口バッタ塚の詳細とアクセス方法
- 住所:〒006-0860 北海道札幌市手稲区手稲山口324-308
- 電話番号:011-211-2522(山口緑地)
- スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
- 営業時間:8:00~17:00
- 定休日:冬期
- 入場料:無料
- 駐車場:あり(無料)
- マップコード:493 566 250*02 (山口緑地 入口に設定)
手稲山口バッタ塚へのアクセス方法・行き方
手稲山口バッタ塚へは車でいくのが便利です。
公共交通期間だと最寄りのバス停までも約2.5kmも距離があり更に人があまりいない場所を通るため危険なため現実的ではありません。
車の場合、手稲山口バッタ塚を目印にしてしまうと多くのカーナビだと砂利道を走らされる上に駐車場の無い場所に案内されてしまうことがあります。
そのため「山口緑地パークゴルフ場東コース」を目的地にするか先に紹介している山口緑地の入口をマップコード対応カーナビであれば設定して後は緑地内の案内図に従い進んでもらうのが良いでしょう。
上記で紹介しているマップコードの場所は上記写真の場所の辺りです。
山口緑地という看板があるので比較的分かりやすくなっています。
途中T字の交差点があり、そのT字を直進するのではなく左折してもらえればたどり着きます。
駐車場は割と広く、駐車できないということはまずありません。
カーナビに手稲山口バッタ塚を設定すると下記のような道に案内されることがあります。
前を見渡すと川と緑で綺麗な場所ですが、非常に分かりにくいので注意してください。
ここは新川という川の河口の近くです。
バッタ塚とは?蝗害と飛蝗とは?
バッタ塚とは飛蝗による蝗害を抑えるためにバッタやバッタの卵を地中に埋めて駆除した場所にバッタの供養・鎮魂と蝗害の根絶を願い建てられた塚(お墓)です。
と書くと今一つ意味が分かりにくいですよね。
飛蝗は「ひこう」と読み「蝗」は1文字だと「いなご」と読みますが、漢字で「蝗」と書く場合はイナゴを意味せず大量発生したイナゴやバッタのことを意味します。
飛蝗はバッタやイナゴが大量発生して農作物等を食い荒らす被害が明治時代に度々見られました。
特に開拓中の北海道ではかなりの被害をもたらしています。
でもバッタやイナゴの大量発生なんて大したこと無いのでは?と思うかもしれませんが、まるで雲のようになり数万匹・数十万匹の群れとなって飛んできます。
日本ではあまり見られない現象ですがアフリカや中国では度々今でも発生することがあります。
そして飛蝗による害を蝗害(こうがい)と言います。
手稲山口バッタ塚の様子
手稲山口バッタ塚へは駐車場に来た道を少しだけ戻っていきます。
すると上記の写真のような場所がありますのでこの中へ
このレンガで舗装された中に入り左側を見てみると石碑が置かれています。
手稲町山口 バッタ塚と書かれた石碑が置かれています。ここがバッタ塚です。
手稲町とは札幌市に編入される前、この辺りは手稲町という町でした。
石碑の隣には手稲山口バッタ塚のことが書かれた説明板が設置されています。
柵で囲まれバッタ塚の中には入れないようになっていますが、バッタ塚はこれだけです。
他に何かある訳ではありません。
史跡というものはこういうものもあるんですよね。
でもバッタ塚や飛蝗、蝗害についてもう少し知りたいのであれば手稲記念館に行くともう少し説明されていたりバッタ塚の土が展示されています。
手稲記念館については下記詳細記事をご覧ください。
山口緑地
手稲山口バッタ塚は山口緑地という公園(とは厳密には異なりますが)の一角にあります。
山口緑地はとても広い場所でパークゴルフ場もあります。
パークゴルフ場以外の山口緑地はただただ広い場所です。
広い広場の向こうに手稲山が広がっています。
遊具も少しはあります。
管理棟がありトイレや休憩に使うことも出来ます。
手稲山口バッタ塚には行くべき?
札幌観光に来た時に、手稲山口バッタ塚に行くべきかどうか?
それはこの記事を見ていただいた通りです。石碑しか基本的に無い場所なので、特に面白みがある訳でも無ければ展示品がある訳でもありません。
でも史跡にはなっており、史跡に行ったことに価値を見いだせるのなら行くべきところかもしれません。
なお、手稲山口バッタ塚・山口緑地の入口となる場所から山口緑地に入らずにまっすぐ進むと「おたるドリームビーチ」という海水浴場に出ます。
札幌の近隣の方が海水浴の帰りに少し見てみようかな?という程度によるスポットと言えるでしょう。
以上、手稲山口バッタ塚についてでした。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。