東北・北海道エリアで最大の繁華街と言われる「すすきの」
当時の北海道の政策として作られた「すすきの遊郭」がありましたが、現在はその面影は無くなり、雑居ビルがひしめくエリアになっています。
しかし、かつて「すすきの」に遊郭があった痕跡は若干ですが残っています。
また薄野の中でもすっかり古いビルの1つとなった「薄野交番」と遊郭の痕跡を見ると「すすきの」の歴史を垣間見ることが出来ます。
薄野交番は築50年以上
薄野交番(すすきのこうばん)は「すすきの交差点」のすぐ近くにあります。
繁華街のため喧嘩や客とのトラブル等で大忙しの薄野交番
黄色い看板が目印です。
4階建てのこのビル、1964年11月に建てられており50年以上が経過しています。
耐震構造のビルでは無いため、本来なら耐震補強工事を行うか建て替えないといけませんが、工事期間の仮交番の場所が無く、未だに予定がたっていない状況です。
でも50年以上経過しているだけあって、古い建物としての味わいも出て来ています。
薄野交番の詳細・アクセス方法
- 住所:〒064-0804 北海道札幌市中央区南4条西3丁目
- 電話番号:011-511-5583
- 営業時間:24時間
- 定休日:なし
- 入場料:なし(入りたくない)
- 駐車場:なし
- マップコード:9 492 327*43
地下鉄南北線「すすきの駅」3番出口から徒歩1分となっています。
すすきの遊郭について
北海道開拓のためにやってきた移住者たち、しかし開拓は予想以上に大変で逃げ帰る人も数多くいたそうです。
でも、この地に男性をとどめておきたいということで「すすきの遊郭」を作るように当時の政府責任者が指示を出します。そのため「すすきの遊郭」は官許遊郭と呼ばれるようになりました。
すすきの遊郭はどの辺りにあったのかと言えば今の「すすきの交差点」からラウンドワンの辺りまでの左右を合せたブロックでした。
今でもこの辺りには風俗関係のお店が数多くあります。
特に下記のGoogle Mapのエリアは多くそういうお店が集まっています。
でもなぜ「すすきの遊郭」は無くなったのかと言うと、1918年(大正7年)に開道五十年記念北海道博覧会の際に会場となる中島公園(当時は中島遊園地)と停車場の間に遊郭があるのは風紀上良くないということで現在の地下鉄「菊水駅」付近に1920年(大正9年)頃、移転させたためです。
その後、すすきのの開発が進み、遊郭だった面影は全く無くなりました。
しかし遊郭であった場所から南へ150メートルほど行ったところにその痕跡が残されています。
豊川稲荷札幌別院です。
お寺がなぜ、遊郭があったことの痕跡になるのか?と思うかもしれませんが下の写真を見てください。
「薄野 娼妓 並 水子」という文字が見えますよね。
水子供養のために建てられたものです。
石碑の後ろには上記のパネルが埋め込まれていました。
「薄野花街哀悼碑 建立期成会」と書かれています。
華やかなイメージのあるすすきのですが、少し歴史を覗き見ると哀しいことも見えてきますね。
豊川稲荷札幌別院については下記記事をご覧ください。
以上、薄野交番とすすきの遊郭跡についてでした。
なお「さっぽろ・ふるさと文化百選」No.49の「すすきの遊郭跡」のプレートは今はもうありません。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。