真夏の札幌・すすきので行われる「すすきの祭り」は毎年8月初旬(開始は7月中の時もあり)に木・金・土の3日間行われる、1965年から行われているお祭りです。
同時開催として四番街「北海道祭」が行われ、札幌駅前通の南1条交差点からすすきの全体がお祭り会場となり真夏の札幌を盛り上げます。
2019年からは「札幌・すすきのサンバカーニバル」が同時開催されるようになり、更にパワーアップしました。
すすきの祭りの中でも、初日に行われ多くの人が見に来るのが「花魁道中」です。
花魁道中の魅力や歴史、開催日について詳しく説明していきます。
すすきの祭り 花魁道中 の開催日と開催場所
花魁道中はすすきの祭りの初日、20時頃から始まります。
- 2019年(第55回)は8月1日(木)
- 2018年(第54回)は8月2日(木)
- 2017年(第53回)は8月3日(木)
- 2016年(第52回)は8月4日(木)
- 2015年(第51回)は8月6日(木)
- 2014年(第50回)は8月6日(水)
- 2013年(第49回)は8月1日(木)
- 2012年(第48回)は8月2日(木)
- 2011年(第47回)は8月4日(木)
というように特別に4日間行われた第50回以外は8月の第一木曜日に実施されています。
スタート時間はいずれも20時からです。
花魁道中の開催場所
花魁道中は札幌駅前通りのすすきので行われます。
豊川稲荷札幌別院がスタート地点となり、すすきのラフィア前まで約1時間かけて歩いてきます。
400メートルほどの距離を1時間かけて?!と思うかもしれませんが、実際の花魁道中を見ると、なぜそこまで時間がかかるかよくわかります。
すすきの祭り 花魁道中の歴史
昭和26年(1951年)に薄野祭が開催されますが、第3回で終了してしまいます。
その後昭和40年(1965年)に再び第1回として「すすきの祭り」が始まります。
起源となったお祭りからしてもまだ70年ほどの歴史のお祭りです。ただし北海道が出来て150年ほどと考えれば、お祭りの歴史が浅いのも当然です。
花魁道中は第20回(昭和59年・1984年)に第20回の記念行事として東京浅草から花魁役9名を招き「花魁道中」を披露して大人気となったことから翌年の第21回から恒例の出し物となりました。
元々、すすきのは遊郭として生まれた街であり、花魁文化もすすきのにはありました。
だからすすきの祭りの恒例として定着したとも言えます。
なお花魁は公募により2名が選ばれます。花魁の役名は決まっており、
- 夢千代太夫
- 佳津乃太夫
となっています。
応募開始は毎年5月初旬、ゴールデンウィークが終わった辺りから6月中旬くらいまでとなっています。
その時期になったら「すすきの観光協会」のホームページをご覧ください。
すすきの祭り 花魁道中の様子
すすきのラフィア前に用意された特設会場を目指し、豊川稲荷札幌別院からスタートしてきます。
黒い衣装を着たやや年配の方々が、旦那役・女将役で、その後ろの桃・赤色の衣装を着た方々が、新造役と呼ばれる方々です。
新造役の方々もとても美しく妖艶な雰囲気があります。
そしてその後ろを歩く朱い着物の子どもが「カムロ役」と呼ばれています。
そして花魁と花魁をサポートする男性となります。
美しい中にも凛とした毅然な振る舞いをする花魁です。
花魁は2人いるので、この並びが2つ続きます。
真夏の夜に着物、とても暑そうです。
そして2人目の花魁
まっすぐに正面を向きながら歩いていきます。
後ろ姿もまた美しく妖艶な雰囲気を醸し出しています。
ここで注目して欲しいのが足元です。凄く高い下駄を履き、そろりそろりと地面を這わせながら歩きます。
花魁の衣装は全部で30kgもの重量があるそうで、かなり大変だということです。
そのため、事前に何回も歩く練習を行っているそうです。
そして最後はステージへ
最初は後ろを向いて、中々前は見せてくれません。
左右に軽く振り向いて、それから正面を向いてくれます。
そして座って酒坏を飲んでお披露目です。
そしてその後、付き添われて退場していきます。
30kgもの重さを着ているので、座る時も立つ時も付添が無いと無理なんですよね。
すすきの祭りと四番街「北海道祭」
翌日以降はすすきの交差点の北側を含めた四番街と合同で祭りを盛り上げます。
すすきのは主に夜、昼間は四番街で盛り上がりを見せてくれます。
札幌の中心部で行われる真夏の祭典、この時期に札幌に来られたら是非見てくださいね。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。