JR札沼線(学園都市線)の篠路駅周辺は、玉ねぎを貯蔵・発送するための倉庫が立ち並んでいたそうです。それらを「篠路駅前倉庫群」「篠路駅周辺の倉庫群」と読んでいました。
しかし都市開発が進み倉庫は年々数を減らし篠路駅の西側には全く無くなりました。
東口にはまだ数件の倉庫が残り、昭和時代の札幌の原風景を伝える景色となっています。
篠路駅周辺の倉庫群の詳細とアクセス方法
篠路駅東口には数件の倉庫がありますが、代表的なのは「篠路高見倉庫」ですので、その情報をお伝えします。
- 住所:〒002-8024 北海道札幌市北区篠路4条7丁目2-5
- 電話番号:非公開(一般の会社のため)
- 見学可能時間:敷地外からなら24時間
- 入場料:なし
- 駐車場:なし
- マップコード:9 824 126*71
会社であり敷地内の見学は出来ません。あくまでも敷地外の公道から見ることに限られます。
篠路駅前倉庫群のアクセス方法・行き方
篠路駅前倉庫群には見学用の駐車場はなく、有料駐車場も少ないため公共交通機関での行くことをおすすめします。
幸い、JR札沼線「篠路駅」東口の目の前が篠路駅前倉庫群なのでアクセスは非常に便利です。
JR札沼線「篠路駅」へはJR札幌駅から電車が出ています。
朝の9時台、10時台は1時間に2本ですが、他の時間帯は1時間に3~4本の電車が出ているので、それほど不便ではありません。
篠路駅周辺の倉庫群の歴史と様子
篠路駅の東口を出ると駅前らしく目の前に自転車置き場があります。
その奥、すぐ前に石造りの倉庫が数件あります。
篠路駅は1934年(昭和9年)に開業し、その2年後に駅前に最初の倉庫が建ちます。
その後どんどんと倉庫が作られ、最大時には20件以上の倉庫があったそうです。
以前は西口にもあったそうですが駅前再開発第1段で消失しました。
元々、札幌やその近郊の街の駅前は物流のための倉庫が立ち並び、商店街が形成されていましたが、車社会へと以降するにつれ、徐々にその姿は消えていくことになります。
篠路高見倉庫は数少ない篠路駅前の倉庫群をナシている1つです。
美しい石造りの倉庫を今も3軒使って稼働中です。
篠路高見倉庫以外にもレンガ造りの倉庫の建物が2件ほど近くにあります。
篠路駅と合わせていつまでも残って欲しい景色です。
なお「篠路駅前の倉庫群」はさっぽろ・ふるさと文化百選にも選定されています。
篠路駅 高架線化計画
ただし篠路駅の札幌側の駅「百合が原駅」から篠路駅を経て「拓北駅」までの高架線化計画が決まっており、篠路駅前の倉庫群の保存はどうなるか分からない状況となっています。
昭和初期に建てられた篠路駅も解体される見通しです。
ただ赤字路線である札沼線をわざわざ高架線にする必要性も無いと思いますし、どんどん過疎化する地域であってなぜそんな無駄な金をかけるのかは不明です。
ありきたりな街並みを作るよりもこういった昔ながらの情景を上手く宣伝して観光客に使ってもらった方が良いと思うのですが・・・。
なお篠路高見倉庫の裏側には札幌で最古と言われる篠路神社があります。
篠路駅が高架線化でなくなるために合せて訪れてみてはいかがでしょうか?
以上、篠路駅前の倉庫群についてでした。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。