キノルド資料館は「学校法人 藤学園」内にある資料館です。
かつての札幌藤高等学校(現 藤学園)の校舎「旧藤高等女学校校舎」が老朽化により解体された後に一部の部材を使い「旧藤高等女学校校舎」の半分くらいの大きさで復元した建物がキノルド資料館となっています。
夏季のみですが、一般の人も無料で見学出来ます。
キノルド資料館の詳細とアクセス方法
- 住所:〒001-0016 北海道札幌市北区北16条西2丁目
- 電話番号:011-707-5001
- スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
- 開館時間:13:00~16:00
- 休館日:日曜日・11月から翌3月まで(4月から10月までの開館)
- 入場料:無料
- 駐車場:なし(キノルド資料館見学用の駐車場はありません)
- マップコード:9 582 254*22
- 公式サイト:キノルド資料館
一部サイトでは、キノルド資料館は原則非公開と書かれていますが、一般公開を行っています。
ただし女子中学校・女子校のため事前に電話で確認の上行かれた方が良いでしょう。特に男性で見学に行かれる方は(女子校に入ろうとすると不審者扱いされることもあるので)自分の安全のために事前に電話で行く旨伝えた方が良いでしょう。
キノルド資料館へのアクセス方法・行き方
駐車場が無いこともあり、キノルド資料館へは公共交通機関で行くのがおすすめです。
地下鉄南北線「北18条駅」1番出口もしくは2番出口から徒歩7~10分くらい、距離にして約550メートルです。
キノルド資料館のある藤学園の出入り口はいくつかありますが、キノルド資料館は藤学園の正面入口から入るようにしてください。
キノルド資料館と館内の様子
キノルド資料館は木造2階建て(一部3階)の木造建築物です。
中央の塔の上には玉ねぎの形をしたポールがあるのが特徴的です。
部材の一部に「旧藤高等女学校校舎(キノルド館)」の部材を使っていることもあり、歴史を感じさせる建物となっています。
中に入るにはスリッパに履き替え、階段を少し降りるようになっています。
資料館の中そのものは撮影禁止となっているので館内の写真はありませんが、一部許可を頂いて撮影したものがあります。
「旧藤高等女学校校舎(キノルド館)」の復元模型です。
「旧藤高等女学校校舎(キノルド館)」は「さっぽろ・ふるさと文化百選」にも選定されていた建物でした。
「さっぽろ・ふるさと文化百選」については下記記事参照ください。
1階資料館の展示物は主に藤学園の歴史を表すものですが、日本に来たドイツの修道女に関することも説明されていました。
今回は2階も見学させていただきました。階段の資材は「旧藤高等女学校校舎(キノルド館)」のものを使っているとのことです。歴史を感じさせる風合いでした。
2階は撮影OKということで写真で紹介します。
主に同窓会等で使われることが多いホールになっているとのことです。
キリスト教系の学校だけに十字架が取り付けられています。
「旧藤高等女学校校舎(キノルド館)」について
「旧藤高等女学校校舎(キノルド館)」は1924年(大正13年)に作られた木造3階建ての校舎です。
札幌藤高等女学校として校舎が完成した翌年の1925年(大正14年)から学校として使われるようになります。
設計はスイス人建築家マックス・ヒンデルです。
ヒンデルは上智大学の1号館等の設計も行っています。
それから教育法の変更により女子中学校や女子校となっていきますが、藤学園のシンボルとして長く使われてきました。
しかし老朽化や消防法の関係により維持が難しくなり2001年(平成13年)に解体されてしまいます。
解体を発表した2000年に卒業生から保存運動が始まり、「旧藤高等女学校校舎(キノルド館)」の資材を一部使いスケールを小さくして新築して「キノルド資料館」を作ることになり、2003年(平成15年)に落成しました。
「さっぽろ・ふるさと文化百選」に選定された時にはまだ「旧藤高等女学校校舎(キノルド館)」は存在していたのですが、その後解体されたため、「さっぽろ・ふるさと文化百選」のパネルは現在のキノルド資料館にはついていません。
しかし、大正時代の建物を出来るだけ忠実に再現した建物であり歴史を感じさせてくれる造りになっています。
近くに来られた時は外観だけでも見てくださいね。
以上、キノルド資料館についてでした。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。