知事公館は北海道知事の宿舎ですが、普段(冬期は閉鎖)は一般開放され無料で内部の見学も出来る昭和初期に建てられた洋風建築物です。
時折、会議や行事等でも公的に使われています。
昭和初期に建てられたイギリスチューダー王朝風の建築様式が取り入れられ、国の登録有形文化財にもなっている知事公館について写真を多めに詳しく解説していきます。
知事公館へのアクセス方法と詳細
- 住所:〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西16丁目
- 電話番号:011-611-4221
- スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
- 営業時間:9:00~17:00(庭園は時期により異なる)
- 定休日:土日祝日・年末年始(他会議等で開放されていない時もあり)
- 入場料:無料
- 駐車場:無し(近隣に有料駐車場あり)
- マップコード:9 490 819*35
- 公式サイト:北海道知事公館
庭園の開放期間は下記のようになっています。
- 4/29~9/30・8:45~17:30
- 10/1~10/31・8:45~17:00
- 11/1~11/30・8:45~16:00
- 12/1~翌4/28・閉鎖
冬場に行っても庭園は雪で埋もれており閉鎖されているので注意してください。
知事公館へのアクセス方法・行き方
知事公館の最寄り駅は地下鉄南北線「西18丁目駅」です。
西18丁目駅4番出口から約400メートル・徒歩約5分の距離となっています。
4番出口を出たら左側に進み最初の交差点を左折、まっすぐ進んでいくと右側に長い塀が目に入ってきます。それが知事公館です。
札幌駅から向かう場合は札幌駅前からJRバスの55系統・57系統・61系統に乗り「道立近代美術館」で下車すると目の前が知事公館となります。
札幌駅から歩いて来れない距離ではありませんが2キロ以上・徒歩約30分かかるので冬場だとかなり大変です。
知事公館の歴史
知事公館は元々、知事公館として建設された訳ではなく1936年(昭和11年)に三井合名会社の別邸として建てられました。
戦後、しばらくアメリカ軍に接収(国家等が所有物を取り上げること)されていましたが、札幌市の所有物に1952年(昭和27年)になり翌年の1953年(昭和28年)に北海道の所有物となり知事公館になりました。
知事公館は国の登録有形文化財
知事公館は1988年に建物が「さっぽろ・ふるさと文化百選」に選定されました。
1999年には国の登録有形文化財にも指定されました。
国の登録有形文化財の登録番号は第01-0014号となっています。
なお知事公館から徒歩約8分・距離にして約600メートルの距離に国の登録有形文化財 登録番号 第01-0001号の建築物がありますので、国の登録有形文化財を見たい!という方は立ち寄られてみてはいかがでしょうか?
知事公館の外観と中の様子
知事公館の入口は立派な門構えとなっています。
いつ行っても門のところに上記の「お知らせ」があり、文言がおかしいけど良いのかな?と思うかもしれません。
中に進んでいくと知事公館が見えてきます。
木々があり建物を障害物無しで撮影することは出来ないようになっていますが、このまま裏側に回ると・・・
広い芝生の庭になっておりここから知事公館の背面を撮影することが出来ます。
裏側からだと全景で美しい姿を撮影出来るのでおすすめです。
芝生の緑と建物の白という組み合わせが非常に美しく建物を見せてくれます。
知事公館の中に入るため再び正面へ
中へ入ります。
建物内に入ると右側に受付があり、受付で記帳をして靴を脱いで上がります。
階段の途中から入口を撮影したものです。写真中央よりやや左上が受付です。
なお知事公館内は立ち入りOKの場所での写真撮影は問題ありません。
建物の中に入り右側に進むと食堂と言われる部屋があります。
控室のような部屋を通り奥へ進むと食堂です。
ここで会食とか行うのでしょうね。
入口から左側に向かうと応接室のような部屋があります。
何か立派過ぎて落ち着かない部屋です。
そして2階へ
古い建物なのでバリアフリー化は行われていません。
階段の踊り場で撮影
重厚な造りの当時はロウソク立てだったのでしょう。
2階に上がりまずは左側の部屋へ
控室的な部屋を通ると会議室であろう部屋が現れます。
さすが北海道、クマが鮭を加えた木彫りがきちんと置かれています。
北海道民なら愛してやまない?熊と鮭の木彫人形があるのはなんか和ませてくれるからでしょうか。
そして2階に上がった時の正面の部屋へ
凄く立派な応接室です。
暖炉がありその上には開拓使のシンボル、赤い星が飾られています。
天井も高く、重厚感あふれるこの部屋でどんな歴史が繰り広げられてきたのですかね。
この部屋の片隅にステンドグラスで出来た北海道町旧本庁舎が置かれています。
これが非常に綺麗で是非見てくださいね。
他にも2階には北海道と縁のある民芸品等が展示されています。
そして1番奥の部屋
上記の写真の部屋は昭和天皇が札幌に来られた時に宿泊された部屋だそうです。
知事公館内は急いで周れば15分くらい、ゆっくり見学しながらだと1時間くらいで見終わります。
知事公館の庭園散策へ
知事公館の裏側に広がる庭は一般開放されており、地域の人の憩いの場として使われています。
結構広い庭で暖かい日なら芝生に寝転がっているととても気持ち良さそうなところです。
またいくつか芸術作品のオブジェも置かれています。
札幌の春は梅と桜がほぼ同時に咲くのですが、4月下旬から5月上旬に行くと梅と桜の花、両方を見ることが出来るかもしれませんよ。
そして再び入ってきた門に向かうのなら木々が多いエリアを歩いてみましょう。
小川が流れ木々が生い茂り静かな落ち着く空間になっています。
知事公館へは行くべき?
札幌に観光に来た時、知事公館には立ち寄るべきか?と思うかもしれませんが、こればかりは好みの問題なので明確には答えられませんが、西洋風の歴史ある建物が好きな人ならきっと楽しめる場所になっていると思います。
また近隣の観光スポット・美術館に訪れるのならせっかくなので是非とも立ち寄って欲しい観光スポットだと思います。
以上、知事公館についてでした。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。