豊水小学校大典記念文庫は、すすきのと中島公園の間にある小さな煉瓦造りの建物です。
統廃合で無くなった豊水小学校にあった図書館で大正5年(1916年)に建てられた歴史ある建物で「さっぽろ・ふるさと文化百選」にも選ばれています。
中は一般公開されていませんが外観は誰でも見れるようになっています。
豊水小学校大典記念文庫の詳細とアクセス方法
- 住所:〒064-0808 北海道札幌市中央区南8条西2丁目
- 電話番号:011-521-0205 (札幌市公文書館)
- スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
- 営業時間:なし
- 定休日:なし
- 入場料:なし
- 駐車場:札幌市公文書館の駐車場が利用可能
- マップコード:9 463 756*40
豊水小学校大典記念文庫へのアクセス方法・行き方
豊水小学校大典記念文庫は地下鉄が便利です。
地下鉄東豊線「豊水すすきの駅」6番出口から徒歩4~5分・距離にして約300メートルの距離です。
6番出口を出て左側へ、しばらくするとT字の交差点となるのでT字交差点を左折して道なりに進んでいくとたどり着けます。
地下鉄南北線「中島公園駅」からも近く、中島公園駅1番出口から徒歩5分くらい、約400メートルほどの距離となっています。
豊水小学校大典記念文庫の外観
豊水小学校大典記念文庫は木々の中にひっそりと佇むように建っています。
建物の前には東屋がありここでくつろぎながら豊水小学校大典記念文庫を見ていることも出来ました。
4月下旬から5月上旬だと桜が咲き、煉瓦造りの建物と非常にマッチしてより綺麗に見られるようになります。
建物は6坪ほどでけっして大きくはありませんが、存在感のある建物です。
建物正面には説明板が取り付けられています。
大典記念文庫は、時の豊水小学校保護者会が子弟のために図書館として大正五年から六年(1917年)にかけて建造しました。
当時、図書館のある学校は、札幌市農学校(北大)など2、3校に過ぎませんでした。地域の人々の子弟教育にかける熱意がうかがえます。
「大典記念」とは、大正天皇の即位にちなんだものです。
と説明されています。
大正5年(1916年)と言えばまだまだ図書館なんてものは札幌の小学校には無いのが普通の時代でしたが、それを保護者達の寄付で作ってしまったというのはある意味画期的なことだと言えます。
「さっぽろ・ふるさと文化百選」にも選定されています。
地域の人々が資金を出し合って建設し、学校図書館の先駆けとなった建物の1つである。この建物は書庫として建てられ、扉を二重にするなどの保管のために配慮もされた。
大正天皇の即位を記念して「大典記念文庫」と名付けられ、地域にも開放されて多くの人々が思い出を刻んだ。戦争中より倉庫となり忘れ去られたが、書庫は昭和62年(1987年)に修復され、資料室、集会室として再び活用されている。
と説明されています。
このひし形が4つ組み合わさったのは校章だったのかもしれませんね。
レンガの積み方を見ると長いレンガの段と短いレンガの段があるのでイギリス積みで作られています。
札幌で大正時代に作られたレンガ倉庫はイギリス積みのものが多くなっています。
豊水小学校大典記念文庫の記念碑
豊水小学校大典記念文庫の敷地内には記念碑が2つあります。
1つが行幸記念碑です。行幸とは天皇が来られたことを意味しています。
「 ほうすい師弟の像」と名付けられた記念碑というよりはレリーフですね。
記念碑ではありませんが赤い丸型の昔ながらのポストがなぜか置かれています。
豊水小学校大典記念文庫に立ち寄ってみよう
豊水小学校大典記念文庫だけを目的地にするほどのものではありませんが、
- すすきので遊んだついでに
- すすきのから歩いて中島公園に行くついでに
という感覚でも良いと思いますので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
ひょっとしたら数年後に「国の登録有形文化財」に登録されているかもしれませんよ。
以上、豊水小学校大典記念文庫 についてでした。
コメント この場所に行ったことがあるのなら是非感想を書いてくださいね。