札幌の電気代は高いと言われる一方、夏場はクーラーを使う機会が少ないからトータルでは安いと言われることもあります。
実際に札幌・北海道の電気代は安いのか高いのか、説明していきます。
実際には、北海道の電気代は高いのですがトータルでは安いというのが実際のところです。
北海道の電気代は高い
エネチェンジというサイトで一般家庭が従量電灯プランで月300kWh使用した時の電力会社別料金を発表していました。
- 北海道電力:8148円
- 沖縄電力:7896円
- 東京電力:7838円
- 東北電力:7637円
- 関西電力:7441円
- 中国電力:7308円
- 四国電力:7054円
- 九州電力:7004円
- 中部電力:6853円
- 北陸電力:6642円
エネチェンジより
一番安い北陸電力に比べ2割以上も高いのが北海道の電気代です。
なぜ北海道の電気代は高いのか?
同じ電気使用量でも、なぜ北海道の電気代は高いのか?そこには北海道の電力事情がありました。
まだ記憶に新しい2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震、最大震度7を記録し北海道全域という大停電を引き起こした地震です。
でも、なぜ北海道全域で停電となったのかを考えると北海道独自の電力事情が見えてきます。
北海道の広さは83450キロ平方メートルもあります。と書いてもピンと来ないですよね。
本州の広さは228000キロ平方メートルです。
北海道:本州=83450:228000=1:2.7
本州は北海道の約2.7倍の面積ですが、ブロックで見ると東京電力・東北電力・関西電力・中国電力・中部電力・北陸電力と6つも電力会社があります。
北海道は1つしかありません。本来なら2つの電力会社があってもおかしくない広さなのですが北海道電力1社のみです。
1社で電力供給は問題ないのですが、問題は人があまり住んでいない地域まで送電しないといけないことです。
北海道は非常に広いので、送電にかかるコストが非常に高いためにどうしても電気代の基本料金が高くなってしまうのです。
人口が多い地域であれば送電にかかるコストが平均して安く出来るため、電気代の基本料金も抑えられますが、北海道は札幌以外、ほぼ過疎化が進行しておりそれでも人が住む以上、送電をしなければいけないので、今後も電気代が安くなる見込みは無いでしょう。
年間トータルで見ると安くなる札幌の電気代
一方で総務省が2015年に出した1世帯辺りの1ヶ月の電気代は下記の通りです。
52の自治体の中で32位の電気代で比較的安いことがわかります。
元々の電気代が高いのになぜ年間で見ると他の自治体よりも安いのか?それは夏場にエアコンが必要な時は多くて1週間くらいしか無いため、夏場の電気代が他の自治体に比べて非常に安くなるからです。
電気代がかかる家電製品は、
- 1位 エアコン
- 2位 洗濯乾燥機
- 3位 食器洗い乾燥機
- 4位 冷蔵庫
と言われていますが、エアコンの電気代が少なく済むということ、冷蔵庫にしても夏場はそれほど暑くならないし、冬場はもっと電気代がかからなくなりますので、1位と4位の電力を使う家電製品で電気代をかけなくて済むというのが札幌の良いところです。
ただし冬に暖房代として灯油代やガス代が非常にかかるため、トータルでは高くなってしまうのが北海道・札幌の特色です。
札幌・北海道の電気代、問題は基本料金が高いこと
ただ最近は札幌も夏場は暑くなる期間が増えたり、冬場は予備暖房として電気ストーブを使う家庭も増えてきて、基本料金の高い北海道電力だと電気代が高い!と思う人が多いのも事実です。
特に1~3人家族だとそもそも電気をあまり使わないため、基本料金の高い札幌の電気代はそのまま家計に響いていることもあります。
そして何より、この記事を見てくれているあなたの望みは電気代を少しでも安くしたいということでしょう。
電気代を安くする方法はあるのか?と言えばあります。
大きくは3つです。
- 電気を節約する(当たり前過ぎることですが)
- クレジットカード払いをしていない場合はクレジットカード払いにする
- 電力自由化の制度を活用する
電気の節約と言っても限界があります。そもそも電気をあまり使っていないのなら、節約出来る金額なんてたかが知れています。頑張っても月に100~200円くらいが限界です。
クレジットカードで支払っていない場合はクレジットカードで支払うことで安くはなりませんが、クレジットカードのポイント分、お得になります。
月に1万円の電気代なら楽天カード等のポイント還元率1%のクレジットカードを使えば、100円分のポイントがつくので、その分お得になります。
そして最後の方法である電力自由化の制度を活用した方が月に数千円単位で電気代を安く出来る場合があるので、電力自由化の制度を使うのがおすすめです。