札幌に移住したい!という人は少なくありません。
でも札幌に移住したいのか、それとも札幌を含めた北海道に移住したいのか?もう1度よく考えてください。
札幌は移住後の生活も比較的楽ですが、札幌以外になると移住後の生活は大変かもしれません。だから覚悟が必要です。
でも札幌以外の北海道だと本当の北海道らしさを体験・経験出来るかもしれません。
北海道でも札幌を移住先に選んだ理由
札幌以外の北海道、例えば小樽や函館、旭川や網走、富良野、美瑛など北海道にはいろいろなところがあります。
SUUMOで行ったアンケート「あなたが道内で住みたい都市郡は?」だと札幌は区単位で表示されていますが、上位に入っている市町村だと
函館市・小樽市・旭川市があります。
筆者は北海道に移住してくる際に、候補地として小樽市・美瑛町・旭川市も候補に入れていましたが、最終的には札幌に決めました。
その理由は、
普段の生活を考えたら札幌以外だと不便だと確信したから
です。
筆者は個人事業主であり、基本的にパソコンとネット環境があれば仕事が出来るので、どこに住んでも問題は無いのですが、普段の生活まで考えたのなら、不便なところには住まない方が良いと思い札幌にしました。
もちろん、北海道の各地に本州から移住してきた人は大勢います。
でも、各地に住む理由が明確だから問題無いと思いますがとにかく北海道に移住したい!ということであれば、札幌以外の選択はしない方が無難です。
筆者1人であれば札幌以外に移住していたかもしれませんが、筆者は結婚していますが奥さんは車の運転は出来ないため、札幌以外に住むと奥さんの行動範囲がかなり制限されてしまうことも不安材料であり、札幌に決めたという理由もあります。
札幌以外に移住する前に知っておきたいこと
札幌以外の北海道の市町村に移住しようと考えている方に、移住する前に知っておいて欲しいことを説明していきます。
札幌以外で就職先を探すのは大変
札幌でも仕事の選択の幅は東京・大阪・名古屋に比べるとかなり狭いです。
そして札幌以外になるともっと仕事の選択の幅は狭くなります。
そして給料そのものが物凄く安くなります。
月給15万円以下は当たり前で、移住してもカツカツの生活しか出来ない可能性があります。
札幌でも月給15万円以下の職場はかなりありますが、それでも札幌以外の北海道の市町村に比べれば比較的高い給料になっています。
移住後に仕事を探すこと前提なら、札幌以外の市町村は生活のためにおすすめはしません。
仕事が決まっている、行う仕事が決まっているということであれば問題無いかもしれませんが、仕事が決まっていないのなら札幌に住むのが無難です。
札幌以外は人間関係に悩まされることも
札幌は人口190万人以上の都市で、人と人の接点が良い意味でも悪い意味でも希薄になっています。
人と人との間に適度な距離感があるのも札幌の良いところにもなっています。
しかし、札幌以外の市町村だと良くも悪くも田舎であり人と人の間が非常に狭くなっています。
北海道の道東から札幌に引っ越してきた人の話を聞いたことがありますが、近所付き合いが非常に面倒で精神的に疲れたと言っていました。
また古くからの慣例が残っていて都会で暮らしていた人だと息苦しさを感じることもあるそうです。
もちろん、北海道でも人口10万人を超える市であれば大型マンションが出来ているので、人と人との距離を保って生活することも可能ですが、10万人を切るような都市だと距離感に悩むことになるかもしれません。
1軒家に住むと近所付き合いが非常に大変なことは覚えておいた方が良いでしょう。
普段の買い物は不便なことも
人口10万人以上の市であれば北海道でもイオン等の大型スーパーはありますが、10万人を切ってくる市町村だと大型のスーパーまで数十キロの距離がある場合もあります。
そして書店が無い市町村も数多くあります。
もちろん人口10万人を切ってくるとファストファッションのアパレル店なんてありません。
コンビニも下手をすると車で30分なんてこともあったりします。
街にあるのがスーパーではなく、セイコーマートのみなんて街もあります。
そういうことを覚悟の上住むのなら良いですし、今ならネットショッピングが発達しているので余分に1~2日日数がかかりますが、ネットショッピングで生活品を購入していくことも可能です。
なお人気の小樽市・函館市・旭川市でも人口は減ってきており、今後発展して人口が増えていく可能性は非常に低くなっているので、新しい店舗が出来る可能性もかなり低くなっています。
集合住宅が無い地域も北海道ではあり
北海道の小さな市町村だと小さなアパートはあるけど、大きなマンション等の集合住宅が無いところもあります。
過疎化が起こっているので一軒家であれば空きは多数あり安く住むことも可能です。
ただし、先に書いた通り一軒家であれば人付き合いが大変なことになりますし、何よりも雪かきが大変です。
集合住宅のメリットは雪かきが不要なことですが、そもそも大きな集合住宅が無い地域だと毎日の雪かきという作業が発生します。
覚悟があるのなら札幌以外の移住も視野に入れよう
上記で挙げたデメリットを知った上で覚悟もあるのなら札幌以外の北海道各地への移住もありでしょう。
元々北海道の田舎に移住して田舎ならではの人付き合いを楽しみたいという人もいると思いますし、不便なのも頑張りや趣味や仕事によってはカバー出来るでしょう。
そして雪かきも頑張れるのなら良いと思います。例えば秋田や青森等の雪深いところから移住してくる人なら雪かきも慣れたものですからね。
そして札幌以外だと仕事は中々ありませんし、給料も安いですがその分、若い人の受け入れを補助金付きで積極的に行っている市町村もあります。
移住してモノ作りで生活したい、飲食店を経営したい、というのであれば補助金で開店しやすいところもあります。
地域おこし協力隊という仕事もセットになった選択肢
また地域創生プロジェクトというサイトでは地域おこし協力隊として給料付きで移住者を募集しているところもあります。
1~2年の有限の雇用がほとんどですが、その間に他の生活基盤を見つけるということも可能です。
今は希望する協力隊の募集が無くても「無料会員登録」しておくことでやってみたいという仕事が見つかるかもしれません。