札幌への引っ越し前に知っておいて欲しいことの1つに札幌の賃貸情報はオープン市場であり、おとり物件や嘘物件はほとんど無いということがあります。
賃貸情報がオープン市場ってどういうこと？と思いますよね。
札幌独自の賃貸情報のオープン市場について説明していきます。
札幌独自の賃貸のオープン市場について
今まで引っ越しをしたことがある人なら、不動産屋が独自の物件を管理しているためいろいろな不動産屋を周って良い物件を探すのが良いということは知っていると思います。
逆に言えば、良い物件を探すためにはいろいろな不動産屋さんを周る必要性があり面倒ということがありました。
しかし、札幌は賃貸情報・空き物件情報が共有され、どこの不動産屋でも紹介が可能になっている物件がほとんどで筆者が不動産屋に聞いた話だと9割以上の賃貸情報が共有されているそうです。
そのため数多くの不動産屋を周る必要性はないというメリットがあります。
賃貸がオープン市場だから「おとり物件」「嘘物件」が少ない
賃貸がオープン市場だとどういうメリットがあるのかと言えば、それは「おとり物件」「嘘物件」が極めて少ないということです。
不動産屋は存在しない嘘の格安物件を看板やホームページに掲載することで問合せを増やし、格安物件について訪ねられると
「すいません、その物件、昨日決まってしまいまして～、でも、こちらの・・」
というような話し方で違う物件に話を持っていくというのは聞いたこともある人も多いと思います。
こういう存在しないけど目玉にしている物件を「おとり物件」「嘘物件」と言うようになっています。
実際に筆者も千葉県で賃貸マンション・賃貸アパートを探している時に経験しています。
でも、札幌はオープン市場のため、嘘物件・おとり物件を掲載しているとすぐにバレるようになってしまうため、嘘物件・おとり物件がかなり少なくなっているのがメリットとなっています。
札幌の賃貸情報がオープン市場の理由
でも、なぜ札幌では賃貸情報がオープン市場なのか？
それには理由があります。
本州では不動産屋と管理会社が同じ場合が多いので独自物件・独占物件が生まれるそうなのです。
しかし北海道は不動産屋（紹介するところ）と管理会社は別であることが多いため、どこの不動産屋でも同じ案件を取り扱っているとのことです。
つまりネットで見つけた物件で「取扱不動産会社」が書かれていても、そこに書かれていない不動産会社でも紹介してもらえるということになります。
賃貸のオープン市場に登場しない賃貸物件も少しはあり
賃貸のオープン市場に登場しない賃貸物件ももちろんあります。
そういう物件はどういう物件かと言うと
- 新築物件の一部
- 不動産屋と大家さんが密な関係にある物件
- 事故物件
新築物件の一部はオープン市場に出てこないこともある
新築物件の場合、最初は不動産屋1社だけに絞って申込みを受けることもあります。
その場合、馴染みのある不動産屋のみとなりますが、かなり少ない物件数です。
筆者が札幌で賃貸物件を探している時、内覧を申し込み実際に内覧した物件数は20件を超えていますが、その中で1件のみ特定の不動産屋での取扱になっていました。
なので、あまり気にしない方が良いでしょう。
不動産屋と大家さんが密な関係にある物件
昔ながらの不動産屋さんと近くに住む昔ながらの大家さんの関係の賃貸物件だと、小さな不動産屋1件のみの取扱いということがあります。
ただし築浅物件は少なく、比較的古い物件が多くなっている傾向にあります。
そもそも、そういう物件はネット上に出てこないので存在そのものを知ることは少ないですし、そういう不動産屋さんがあることをネット上では知ることが出来ないため、北海道外から札幌に引っ越す人は、そういう情報にたどり着けないのであまり気にすることはありません。
それよりは、オープン市場で出ている気になる物件をチェックしておいた方が効率よく希望する物件を探しやすくなっています。
事故物件はオープン市場に出てこないことも
事故物件は出来れば住みたくないものですよね。
事故物件とは、そこで何か事件があったり死者が出た物件です。
おばけが出る物件として紹介されることも稀にあります。
そういう物件だとネット上で話題になることもあり不動産屋としてもあまり目立たせたくないため、オープン市場ではあまり出てこないようにしているそうです。
もっとも事故物件に住みたがる人は少ないので、特に気にしなくても良いでしょう。
オープン市場だからこそ、ネットで事前調査がやりやすい
オープン市場のため複数の不動産屋で取扱いをしていることもあり人気物件はすぐに入居者が決まることも少なくありません。
でも、札幌の賃貸物件のほとんどがネット上で情報が共有されているため、北海道・札幌に住んでいない人でも事前にネットで内覧したい物件の情報をチェックしておくことが可能です。
実際に札幌に移住した筆者も事前に20件ほど内覧希望物件をチェックして、不動産屋さんにこれらの物件を内覧したい旨、伝えました。
もちろん、一度にネットから問合せ出来る件数は1件ですが備考欄に他に内覧したい物件があれば記載しておくことで、まとめて情報を用意してくれます。
札幌で便利なのはSUUMO
筆者は最初、このオープン市場という札幌独自の賃貸の仕組みを知らなかったので複数の不動産会社に問合せをしましたが、結局下調べは一番分かりやすいSUUMOを使って気になった物件を問い合わせました。
SUUMOを見ると1つの物件で多数の不動産会社が取り扱っているのがわかるので、問い合わせをしてみて、対応が良さそうな不動産会社に伺うというように使うのが便利です。
問合せのみならもちろん無料ですよ。