札幌に引っ越すことになったけど、不動産会社はどこが良いんだろう?と悩みますよね。
ネットで調べるといろいろな話が出てきて不安になることもあるでしょう。
- あの不動産屋は、印鑑押すまで帰らしてくれない
- あの不動産業者は、過去に犯罪行為を行った社員がいる
- あの不動産会社は、下品だし見下すように話す
しかし、不動産会社は担当してくれる人や営業所の支店長で決まります。
実際に札幌の不動産会社3社8店舗を使い、良い担当者を見つけて安心して契約出来た経験から、良い支店長や担当者の見つけ方からおすすめの不動産会社を説明していきます。
札幌の賃貸不動産の状況について
まず最初に知っておいて欲しいのは札幌の賃貸不動産の状況についてです。
札幌は他の地域、特に本州と大きくことなることが1つあります。
それは賃貸不動産はオープン市場だということです。
出回っている賃貸物件の9割以上は、どこの不動産会社でも契約出来ます。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
だからこそ、親切丁寧な不動産会社を選択することが大切です。
不動産業界の実態
札幌に限った話ではありませんが、不動産業界というのは広いようで非常に狭い業界です。
札幌にも有名なエイブルやアパマンショップ、minimini等の営業所はありますし、札幌で有名な不動産会社である常口アトム、不動産のビッグ 等があります。
でも一度不動産業界に就職した人は不動産業界で働き続けることが多く、エイブルからアパマンへ転職、アパマンから常口アトムへ転職、なんてことも日常茶飯事で起こっています。
だから、たとえ不動産会社Aの評判が悪いとなって問題の社員を切っても、その社員が評判の良い不動産会社Bに転職することが普通にあります。
そして転勤し続けてその市内で評判が悪くなった人は次は隣の市の不動産会社に転職することもあります。
これは不動産業界に限った話ではありませんが、国家資格(この場合、宅地建物取引士)が必要な業界ではよくある話です。
だから正直なところ、あまり会社単位の評判を見ても意味がありません。
では、どうすれば良いのか?実際のところは店舗にいって判断するしかありません。
もちろん不動産会社によって似たような感じの人が集まる傾向があるので、避けておいた方が良い不動産会社もありますが、それでも担当者によっては非常に良い人もいます。
札幌で良い不動産会社を見つける方法
先に書いた通り、評判が良い不動産会社でも、評判の悪い不動産会社でも、人や支店長次第ですが、転勤や移動で常に状況は変化しています。
ネット上の口コミで1~3年前の情報だと今は全く違うこともあります。
だから実際に店舗に行って判断するしか方法はありません。
でも札幌に北海道外から引っ越す場合は、事前に情報を集めておきたいところです。
印鑑押すまで返してくれないような不動産会社に行ってしまったら目も当てられませんからね(もちろん、そんな不動産会社は稀ですし、悪評がたつのでそこまでの事をするところもほぼありません)。
では事前にどうやって判断すれば良いのか?
答えは簡単です。
何社かに同じ物件で問合せてみることで概ね判断が出来ます。
札幌はオープン市場だからこそ、何社かに問合せが出来る
いろいろな賃貸情報サイトがあります。例えばアパマン
筆者はアパマン円山店で最終的に契約をしましたが、アパマンのサイトを見てみると同じ物件でも問合せ先がいくつも並んでいます。
上記の画像を見てもらうと分かる通り同じ物件ですが問合せ先が多数掲載されています。
- アパマンショップ大通西18丁目
- アパマンショップ円山公園店
- アパマンショップ南9条店
- アパマンショップ札幌店
- アパマンショップ円山店
実はアパマンというのはフランチャイズ制で同じアパマンショップという店名でも実際に運営している会社・法人は店舗によって異なります。
だから同じアパマンでも店舗が異なればライバル同士です。同じ会社・法人がいくつかのアパマンショップを運営していることもあります。
そして問合せをしようとするとアパマンの場合3店舗まで問合せが可能です。
そして来た返信のメールの文章で判断します。
- 人気の物件なのですぐに押さえることをおすすめします。
- 他にもこんな物件があります(高いところばかり)
- もう契約が決まりました(メールの内容は以上)
こんな内容が書かれていたら要注意です。
- 内見をしていただくのが良いのですが、こちらに来られることは・・
- 他にもこんな物件があります(似た価格帯が多い)
- 契約が決まってしまいましたがこんな物件も(似た価格帯が多い)
というように問合せた人の立場に沿った返信が来る店舗を選べば概ねハズレはありません。
でもあくまでも概ねハズレが無いだけであり、絶対に無いとは言えません。
だから最終的には店舗に行って判断するのが一番のおすすめです。
良い不動産会社の店舗か判断する基準
良い店舗かどうか判断するのは、店舗に行くのが一番です。
でも、印鑑押すまで返してくれないような店舗に行ってしまったら・・・と不安に思うかもしれませんが今はいくらでも逃げられる方法があります。
まず帰りにくい、帰らせてくれそうも無い不動産会社の店舗に行ってしまった場合、スマホがなったような行動をとって、電話に出て
「はい、◯◯です。え?あ、そうですか、分かりました。すぐに向かいます」
と嘘でも良いから自分で話して、急用が出来たのでまた来ます、と言って逃げてしまえば良いのです。
でも、こんなことは稀ですから、本当に最悪の状態になった時だけで99%は起こりません。
で、普通に良い店舗かどうか判断するのは、もう話してみた感覚で十分です。
あなたがこの人なら安心出来ると思えればそれで大丈夫です。
自分の勘を信じてください。
札幌でおすすめの不動産会社 No.1はアパマンショップ
3社8店舗を利用してみたのですが8店舗中3店舗はアパマンショップでした。
アパマンショップ3店舗に行ってみて感じたデメリット
- 担当者によってはやはり少し感じが悪いというか怖い感じの人もいた。
これは個人で感じ方が違うので一概には言えませんが、あくまでも筆者個人がびびりやすい性格なので感じただけかもしれません。
アパマンショップ3店舗に行ってみて感じたメリット
- アパマンというブランドがあるため、ブランド価値を守るため平均して親切
- 無茶なことは言って来ない
- 内見の時は必ず物件まで車で案内してくれた
- 1日5件という内見でも文句を言わず丁寧に対応してくれた
- ぶっちゃけ話もきちんと話してくれた
- フリーレント(ただで借りられる期間)も交渉してくれた
もちろんこれも個人の感じ方なのですが、小売業を長くしていた筆者からするときちんと接客というものを理解して丁寧な対応をする心がけというのが出来ている人が多く好印象を持てました。
アパマンショップは札幌市内で38店舗
アパマンショップの良いところは札幌市内で38店舗もあることです。
住みたいエリアの不動産会社を何社か訪れてみようとした時にも概ねあるのも便利です。
まずは公式サイトから住みたい物件のエリアのアパマンショップ3社に問合せをしてみるのをおすすめします。
札幌でおすすめの不動産会社 No.2は常口アトム
3社8店舗の内、3店舗を利用したのが常口アトムです。
常口アトムは札幌では老舗の不動産会社です。
常口アトムのデメリット
- 3店舗中1店舗は最悪の対応ですぐに店舗を出た
3店舗中1店舗は話しにならないくらい対応が悪く、すぐに店舗を出ました。おそらく誰もが頭に来る対応だったと思います。
常口アトムのメリット
- 3店舗中2店舗の接客はとても良かった
- 内見の案内は車で案内してくれた
3店舗中2店舗は平均以上に接客態度は良かったのですが1店舗があまりよく無かったので少しがっかりしたところがあります。
やはり店舗によって格差があるようです。
常口アトムは札幌で39店舗
常口アトムは札幌で39店舗もあり、人気のエリア周辺には店舗があるのも便利です。
札幌でおすすめの不動産会社 No.3は不動産のビッグ
不動産のビッグは3社8店舗中2店舗を利用しました。
不動産のビッグは札幌の中で老舗の不動産会社です。
不動産のビッグのデメリット
- 1店舗で店員が少し怖い感じがする人がいた(スキンヘッド)
- 内見で車で案内でなく物件集合があった
接客業でスキンヘッドは・・・しかも不動産会社なので怖いイメージが先行するのはどうかと思いました。また内見で1カ所、車で案内ではなく物件の現地集合があったことが気になりました。
不動産のビッグのメリット
- 札幌では数少ないビッグでしか契約出来ない賃貸マンションがある
- 交渉に関してはかなりしっかりと行ってくれる
札幌は基本的にオープン市場なので特定の不動産会社しか契約出来ない物件は非常に少ないのですが、新築物件を中心にビッグのみでしか契約出来ない賃貸マンションがあります。
というのもビッグが運営・開発に携わっている賃貸マンションが札幌には多いからです。
なので、札幌ではアパマン等の有名な不動産チェーン及び不動産会社で1社、不動産のビッグで1社の2社は最低限、店舗に行くのがおすすめです。
不動産のビッグは札幌に35店舗
不動産のビッグは札幌で35店舗を展開しており、先に紹介した不動産会社同様、人気のエリアにはたいていあるので、目当てのエリアで物件周りをしたい時に便利です。
札幌でおすすめの不動産会社 No.4 エイブル
筆者は札幌への引っ越しの時に直接使っていませんが、同じ会社だった友人数人がエイブルで物件探しをして、非常に良かったということで4位にしました。
(友人数人が使った理由は会社が指定する不動産会社の1社だったからです)
なお筆者も札幌ではありませんが他の県で引っ越しの時にエイブルで物件探しをしてもらったことがあり利用したことはありますが、その時の対応も非常に良くおすすめ出来る不動産会社です。
エイブルのデメリット
会社経由だったので、特にありませんでした。
エイブルのメリット
- 親切で丁寧だった
- レスポンスが早かった
- 会社の規定があったけど会社に交渉してくれた
サラリーマン時代、会社指定の刈り上げ社宅に住むのですが、規定がいくつかあり独身であれば広さは何平米まで、上限金額はいくらまでという規定があるのですが、地域によっては狭い部屋(広さ)がなく、大きめの部屋しか無いことがあります。
そういう時はきちんと会社に交渉して、この地域でこの広さの物件はほとんど無いから無理ですと説明してくれて広い部屋に住めた経験があります。
エイブルは札幌で15店舗
先に紹介している不動産会社に比べて店舗数は少ないもののレスポンスが早い会社なのでストレスは感じないと思います。
札幌でおすすめの不動産会社 No.5 ほっとハウス
利用したことはありませんが、ネット上で非常に評判が良いのが「ほっとハウス」です。
札幌市内では5店舗と店舗数は多く無いものの独自のサービスで人気を集めています。
- ヒマ割=あまり忙しくない5月から10月くらいまで引っ越し代相当額をキャッシュバック(札幌市内での金額)
- みせくる=自宅まで迎えにきて車の中で物件を選び、その後物件の内見をさせてくれる
- ヘヤミル=コンビニ感覚で相談が出来るシステム(サッポロファクトリーのみ)
- ライブシステム=パソコンがあれば自宅にいながら担当者が物件や周辺にいってライブで部屋を見させてくれたり、周辺を見させてくれるサービス
上記のサービスは一例ですが、他の不動産会社には無いサービスがあります。
札幌でおすすめの不動産会社 No.6 ピタットハウス
札幌では使ったことはありませんが他の県での引っ越しで利用したことがあり、割と良い感じの不動産会社でした。
札幌では15店舗とそれほど多い訳ではありませんが、人気エリアには概ね店舗があるので、特に困ることもありません。
全国チェーン(フランチャイズ制)なので、ブランド名に傷がつかないようにしているので平均して対応が良いのでおすすめしやすい不動産会社です。
不動産会社を選ぶ基準の間違い
不動産会社を選ぶ基準でよく勘違いされていることがあるので、今まで17回引っ越した経験を持つ筆者が、勘違いされている不動産会社を選ぶ基準について説明します。
敷金0・礼金0は意味が無い
敷金0・礼金0物件多数!とホームページは店舗の看板にも書いてある不動産会社は多くありますが、これは意味がありません。
特にオープン市場の札幌では意味がありません。
というのも、敷金0・礼金0というのはそれだけ人気が無いから敷金礼金を0円にしているだけだからです。
そしてオープン市場であれば、敷金・礼金0の物件ならどこの不動産会社で契約しても同じです。
敷金・礼金0円にしている物件というのは
- 人気が無い(入居者が中々決まらない)
- 事故物件だった(事故物件は事故後に誰かが住めば告知する必要性が無くなる)
- 住人に問題がある人が住んでいる
というような理由から敷金・礼金を0円にしないと入居しないから行っているのであって、人気があれば当然敷金や礼金をとっても入居者がいるので問題ない訳です。
看板やホームページに敷金0・礼金0物件多数!と書いてあっても札幌では特に意味が無いので不動産会社を選ぶ基準にしてください。
契約手数料 半額や0円にも理由がある
賃貸物件を申し込む場合、不動産会社の利益は基本的に契約手数料が利益になります。
そして基本的には家賃1ヶ月分というのが相場です。
でも契約手数料も出来れば払いたくないというのはよ~く分かります。
引っ越しなんてただでさえお金がかかるのですから支払いたくないですからね。
しかし契約手数料が半額とか0円とか、気にしない方が良いと思います。
もちろん結果として借りる人は支払う金額が減るのでお得にはなります。
しかし契約手数料が0円や半額の理由を知るとそれほどお得では無いんだな・・ということが分かってきます。
なぜ契約手数料が0円や半額になるのかというと
- 人気が無い物件だから大家(オーナー)が手数料を負担している
- オーナーと不動産会社が同じだから
- 契約期間が決まっていることが多いから
大家・オーナーにしてみれば3ヶ月入居が無いよりも1ヶ月分の手数料を支払ってでもすぐに入居してくれた方が得だということはわかりますよね。
なぜ人気が無いのかと言えば、先に挙げた敷金・礼金0と同じ理由だからです。
つまり、良い物件ではそもそも契約手数料0円・半額にはならないのです。
契約手数料半額キャンペーンを行っている不動産会社もありますが、一部物件は対象外となっていることが多いことが証明しています。
「この物件は半額対象外です」と言われたら、その不動産会社は信用しない方が良いです。
そしてオーナーと不動産会社が同じ場合は、住んでもらえれば後から賃貸収入が得られるので、契約手数料がなくても不動産会社は損をしません。
そして契約手数料が0円だけど契約期間が半年以上1年以上、2年以上と決められていることがあります。
契約手数料をオーナーが不動産会社に支払う場合、オーナーは1ヶ月分を損することにはなりますが、仮に2年間の契約で住んでもらえば最終的には得することになります。
3ヶ月も入居者が決まらないよりは1ヶ月分を支払うことで23ヶ月分の家賃が約束されるのなら。
でも実際に住んでみて他の住人とのトラブルがおきて引っ越すことになった時に、契約期間よりも短い期間しか住んでないので違約金1ヶ月分を支払うように言われたらどうでしょうか?
実際、契約手数料0円や半額の物件は最低居住期間が設定されることが多くなります。
つまり契約金を0円にするけど、早く退去したら違約金を取るということで実際には契約金を支払うのと同じことになる訳です。
以上、札幌のおすすめの不動産会社でした。
いろいろな不動産会社に確認したいということであれば、おすすめはSUUMOです。
SUUMO自体は不動産会社の情報を集めたサイトです。
SUUMOであれば、物件単位でいろいろな不動産会社で契約していることが分かります。
SUUMOでいろいろな不動産会社をチェックして、返信のメールを見て良さそうなところで内見の予約をするのがおすすめです。
引越し日が既に決まっていたら
なお引越し日が既にほぼ決まっているのなら、入居先を決めるよりも先に引越しの手続きをしてください。
道内から札幌ならまだ良いのですが、道外から札幌の場合、引っ越し代は非常に高い上に繁忙期であれば引越し会社に断られることもよくあります。
住所が決まって無くても大まかに「区」が2つくらいに絞れていれば、道外からの引っ越し代は大差がありませんし、引越し業者も見積もりをしてくれます。
そもそも引越し業者は住所が確定してない場合でも、とりあえず引越し先の市区町村レベルまでわかっていれば手配してくれます。
まずは見積もりをして引越し業者を確保することが大切です。
SUUMOで物件を探しているのならSUUMO引越し見積もりを使うのがおすすめです。