地方になればなるほどクレジットカードの普及率・所有率は低下するとされています。
北海道は札幌も含めて、地方でありクレジットカードの普及率・所有率は低いとされていますが、実際どれぐらいの普及率・所有率なのか説明していきます。
北海道のクレジットカードの所有率
毎年、JCBが行っている「クレジットカードに関する総合調査」というレポートが発行されているのはご存知でしょうか?
誰でも閲覧出来るようにインターネット上に公開されています。
上記より所有率のデータをまとめて転載したものが下記です。
N=3500とは3500人にアンケートを行ったという意味です。
まとめると下記のようになります。
エリア | 2016年 | 2017年 | 2018年 |
---|---|---|---|
北海道 | 84.3 | 85.0 | 77.7 |
東北 | 80.7 | 81.3 | 85.3 |
首都圏 | 85.5 | 87.1 | 85.9 |
甲信越・北陸 | 86.7 | 82.0 | 82.7 |
東海圏 | 85.2 | 88.2 | 83.9 |
近畿圏 | 87.3 | 83.8 | 84.2 |
中国・四国 | 81.4 | 85.5 | 82.0 |
九州圏 | 77.1 | 80.9 | 81.3 |
平均 | 84.2 | 85.1 | 84.0 |
北海道は2016年・2017年は85%前後あるものが2018年になると急激に下落して77.7%となっていますが、他のエリアではここまで激しい落ち込みはありません。
これは、たまたまその時にアンケートに答えた方の属性が偏ってしまっていたと判断するのが自然であり、恐らくは全国平均よりは下回るかもしれませんが似た数字になっているものと思われます。
ただし、札幌圏とそれ以外のエリアで所有率を調べた場合、札幌圏は全国平均以上になると思うのですが、それ以外のエリアだと全国平均を大きく下回るのでは無いかと予想します。
理由は、札幌圏以外ではそもそもクレジットカードを日常生活で使うところが少ないため、自然と所有率が下がるだろうと予測出来るからです。
クレジットカードの普及率に歯止めをかけるQRコード決済?
では今後、北海道においてクレジットカードの普及率・所有率は上がっていくのか?と言えば難しいと感じています。
というのもQRコード決済が普及して、わざわざクレジットカードを契約する必要性が薄れてきているからです。
QRコード決済とは、PayPayやLINE Pay等のスマホ決済のことです。
クレジットカードを登録しておくと便利ですが、現金等でもチャージすることが出来るので、特に必要ないと思う層もいてクレジットカードの所有率に歯止めをかけてしまっているように感じます。
ただし、手軽にQRコード決済・スマホ決済を行うのであればクレジットカードを登録しておいた方が断然、便利なので、QRコード決済・スマホ決済のためにクレジットカードを上手く訴求すれば、所有率・普及率が上がっていくものと考えられます。
クレジットカードは持っていた方が良いか?
そうは言ってもクレジットカードって本当に必要かな?と思う人が多いのも事実です。
でもクレジットカードを持っていた方が良いか、持って無くても良いか?で答えるのならクレジットカードは絶対に持っていた方が便利です。
- 使いすぎるのが怖い
- 不正利用されるのが怖い
- 落とした時が怖い
クレジットカードを持たない人が理由に上げるベスト3が上記のことです。
使いすぎるのが怖いというのはわかりますが、そもそも限度額を低めに設定しておけば10万円くらいで設定出来るので、どんなに使いすぎるにしても10万円を限界に設定出来ます。
不正利用されるのが怖いという人もいますが、クレジットカードでの不正利用は基本的に補償されるので、仮に不正利用されても、実は大した被害にはなりません。
そして最後の落とした時が怖いというものですが、現金を落とすのとクレジットカードを落とすの、どちらも確率は同じですが、損をするのは現金です。
現金はまず戻ってきませんが、クレジットカードは落としてすぐにカード会社に連絡をすれば使えなくしてくれるので、損害はほとんど発生しません。
仮に落として使われてしまっても、補償されることがほとんどですから現金を落とすよりも損はしません。
実はクレジットカードを持ちたくないという人のほとんどは、上記のことを知らなかったり勘違いしているために持てないのであって、きちんと理解をすればクレジットカードは非常に安全で便利なものであることがわかります。
クレジットカードは是非持っておいてくださいね。
特に海外旅行に行く場合は、無いとあまりにも無謀ですから。