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SAPICA(サピカ)とは?札幌の地下鉄を利用するのなら必須の電子マネー

SAPICA

SAPICA(サピカ)とは、札幌市交通局が2009年から札幌市営地下鉄に導入した電子マネー(厳密にはICカード乗車券)です。

札幌の生活の足として札幌市営地下鉄やバス、市電(路面電車)に乗るのなら持っていないと物凄く損な電子マネーです。

札幌市営地下鉄やバス、市電での乗車でポイント還元率10%という驚異の還元率です。

なおSAPICAは「サッと出してピッと利用出来るSAPPORO(さっぽろ)のICカード」という意味で命名されました。

SAPICAなら地下鉄・市電乗車でお得にポイントがたまる

SAPICAを使い札幌市内を運行する下記の公共交通機関に乗車するとポイントが10%貯まります。

  • 札幌市営地下鉄
  • ワンマンバス・路線バス
  • 市電(路面電車)

例えば「さっぽろ駅」から「中島公園駅」までの地下鉄の運賃なら210円なので、1度乗車すると21ポイント(21円相当)が貯まります。

札幌市電(路面電車)であれば1回の運賃が200円なので、1度乗車すると20ポイント貯まることになります。

通常、電子マネーだとポイント還元率はよくても1%ですが、10%も貯まるものは無いので、札幌市内で地下鉄や路面電車、バスに月1回以上乗ることがあるのなら持っていないと損と言える電子マネーです。

*ばんけいバスは路線バスも運行していますがSAPICAは使えません。

札幌のセイコーマートやサツドラでもポイントが貯まる

SAPICAは札幌市の中心部である大通公園に隣接している地下街「オーロラタウン」「ポールタウン」のほとんどのお店で使うことが出来ます。

また札幌市内のセイコーマートやサツドラでも利用することが出来て、セイコーマートやサツドラでは200円につき1ポイント(1円相当)のポイントが貯まります。

札幌の区役所でもSAPICAは使える

SAPICAは札幌の区役所や市役所の売店でも使うことが出来ます。

札幌市中央区役所

ポイントは貯まりませんが、時折使うことがある住民票や印鑑証明の支払いに電子マネーであるSAPICAが使えるのは非常に便利です。

SAPICAは7種類・価格は2000円

SAPICAは4種類あります。そしてSAPICA付きの定期券もあるので、合計で5種類のSAPICAがあります。

価格は2000円で1500円分がチャージされ500円はデボジット(預り金・保証金)です。

SAPICAを解約する時に500円のデボジットは返金されます。

大人用 無記名SAPICA

  • 価格:2000円(1500円分チャージ+500円の保証金)
  • 利用者:誰でもOK(家族等で使い回せる)
  • 紛失時:再発行不可
  • 誰でも購入可

家族で揃って出かけることが無いという時等に持つと便利です。

大人用 記名SAPICA

  • 価格:2000円(1500円分チャージ+500円の保証金)
  • 利用者:記名人のみ
  • 紛失時:再発行可
  • 誰でも購入可

記名した人のみしか使うことは出来ませんが、紛失時に再発行してもらえます(手数料必要)。

また定期券にも後からすることが可能です。

大人用 SAPICA定期券

  • 価格:2000円(1500円分チャージ+500円の保証金)
  • 利用者:記名人のみ
  • 紛失時:再発行可
  • 誰でも購入可

記名SAPICAに定期券の機能を加えたものです。

子供用 記名SAPICA

  • 価格:2000円(1500円分チャージ+500円の保証金)
  • 利用者:記名人のみ
  • 紛失時:再発行可
  • 購入は12歳まで(ただし4月1日時点で12歳に達している場合は不可)

子供料金に設定してあるため、子供(12歳以下)であることが前提となり、購入時に年齢が分かる公的証明書(健康保険証等)が必要になります。

12歳に達した日(誕生日の前日)以降の最初の3月31日まで使用することが出来ます。4月1日以降は大人用記名SAPICAとしても使えます。

子供用 SAPICA定期券

  • 価格:2000円(1500円分チャージ+500円の保証金)
  • 利用者:記名人のみ
  • 紛失時:再発行可
  • 購入は12歳まで(ただし4月1日時点で12歳に達している場合は不可)

子供用SAPICAに定期券の機能を加えたものです。

福祉割引用SAPICA

  • 価格:2000円(1500円分チャージ+500円の保証金)
  • 利用者:記名人のみ
  • 紛失時:再発行可
  • 身体障害者手帳・療育手帳等が必要

障害者の方が利用することが出来るSAPICAです。記名SAPICAとなっています。

福祉割引用SAPICA定期券

  • 価格:2000円(1500円分チャージ+500円の保証金)
  • 利用者:記名人のみ
  • 紛失時:再発行可
  • 身体障害者手帳・療育手帳等が必要

福祉割引用SAPICAに定期券の機能をもたせたものです。

SAPICAが購入出来る場所

SAPICAは以下の場所で購入出来ます。SAPICAの種類によって異なるので注意してください。なお定期券付きのSAPICAは定期券発売所のみとなります。

大人用SAPICA各種の購入場所

  • 地下鉄券売機
  • 地下鉄 定期券発売所
  • バスターミナル
  • バス 営業所窓口

券売機で購入出来るので気軽に購入することが出来ます。

子供用・福祉割引SAPICA各種の購入場所

  • 地下鉄 駅窓口
  • 地下鉄 定期券発売所
  • バスターミナル
  • バス 営業所窓口

本人確認が必要なため、券売機では購入することが出来ません。

なお購入方法は下記記事をご覧ください。

SAPICAのみで定期券を購入しない人もいるほどSAPICAはお得

通常、仕事で地下鉄を使う場合定期券を購入する人が多いのですが、札幌で地下鉄で通勤している人の中には定期券を購入せずにSAPICAのみで通っている人もいます。

例えば、地下鉄南北線「麻生駅」から地下鉄南北線「さっぽろ駅」までの定期券は

  • 1ヶ月:10500円

仮に出勤日数が22日だった場合(30日で8日間土日休みだと22日)、1日辺りの定期券代は約477円になります。

この区間の地下鉄の運賃は250円で往復で500円です。

10%のポイント還元があると実質450円になり、SAPICAで通った方がお得になってしまうので、これを知っている人はどちらがお得か計算して定期券を購入する月と購入しない月を設定している場合があります。

カレンダー通り及び年末年始・お盆が休みの休みなら1月5月8月10月11月12月はほぼSAPICAのみの方がお得になります。

有給を取得すれば年間でもSAPICAのみの方がお得になるかもしれませんね。

SAPICAのポイントの使い方

SAPICAで貯まったポイントは自由に使うことが出来ません。

これは少し残念なことです。というのも自動的に使われるからです。

  • ポイントが運賃よりも多くなっている場合=ポイントから支払い
  • ポイントが運賃よりも少ない場合=チャージ分から支払い

となっており、ポイントが貯まれば自動的に運賃として使われていきます。

ポイントを使うことよりも多く貯めることに生き甲斐を感じているポイントマニアには向いていません。

また他のポイントに交換することも出来ません。

またSAPICAポイントで切符を事前に購入することは出来ません。あくまでも自動改札や運賃箱で使うことが出来るようになっています。

SAPICAのデメリット・欠点

SAPICAは札幌の地下鉄・バス・市電に乗る場合は本当にお得なのですが、欠点が無い訳ではありません。

先に書いている通り、ポイントを自由に使うことが出来ない・他のポイントに交換することが出来ないというデメリットがある他、下記のデメリットもあります。

  • JR線や他の都市の電車・バスには乗れない

札幌でJR線にも地下鉄にも乗る人はいます。しかしSAPICAでJR線に乗ることが出来ません。

JR北海道が出しているKitacaやJR東日本のSuica等の一般的な交通系電子マネーで札幌の地下鉄やバス、路面電車に乗ることは出来ますが、SAPICAはJR線や他の都市のバスや地下鉄には乗ることが出来ないというデメリットがあります。

そのため、JR線にも地下鉄にも全部乗りたいという方は、KitacaやSuicaを使うことが多くなってしまっています。

もちろん、両方を使っている人もいますが、たまに間違えてKitacaやSuicaで地下鉄に乗ってしまって、失敗した!!!と思っている人もいます。

はい、筆者です。

それでもSAPICAは月に1回程度往復で地下鉄に乗る人でも往復で400~500円は使うので、4ヶ月もすれば片道分の地下鉄運賃は貯まることになり非常にお得です。

10%のポイント還元なんて、普通に考えればありえませんから。

でも何で10%も還元するかと言えば、SAPICAは札幌の人向けに札幌市が行っているものであり、あくまでも市民に還元するという精神から行っているものと言えます。

なお発行は札幌市交通局ではなく、札幌総合情報センター株式会社という第3セクターの会社が行っています。

以上、SAPICAについてでした。

なお、観光・旅行で札幌に訪れた場合、1日で何度も地下鉄に乗るという場合は地下鉄の1日乗車券がお得です。

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